安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

佐津間純(g)ライブ(安曇野市いさつ歯科医院)

2015-07-31 21:04:58 | 演奏会・ライブ

日時:2015年7月26日(日) 午後2時
場所:長野県安曇野市 いさつ歯科医院
メンバー:佐津間純(g)、若林美佐(b)、宮岡慶太(ds)。

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(佐津間純さんのホームページからの写真。実はギターを持った写真を撮ったのですが、SDカードを誤って消去してしまいました。)

曲目は次のとおり。

(前 半)
1 When Lights are Low
2 Will You Still be Mine?
3 The shadow of Yoru Smile (いそしぎ)
4 You're My Sunshine
5 Do What You Gotta Do (ケニー・バレル作) 

(後 半)
1 Love Your Spell is Everywhere
2 How About You?
3 The Corner (佐津間純作 ザ・コーナー)
4 But Beautiful
5 Fungii Mama (Blue Mitchell作)
6 Duke Ellington Medley (Lotus Blossom, Prelude To a Kiss, In A Sentimental Mood, Take The A Trainなど)

ギター奏者の佐津間純(1982年生まれ)をはじめて聴きました。佐津間さんは、ケニー・バレルの音楽に傾倒し、岡安芳明さんの弟子でもあるので、僕の好みにあっているのではないかと思い出かけたのですが、期待通りでした。

佐津間さんの楽器は、ケニー・バレル、岡安芳明と同じギブソンのスーパー400(1968年製)で、出てくる音色もブルージーかつ暖かいものです。曲はスタンダードを中心に、エリントンメドレーや自作を交えたものでした。ギター・トリオで、マット・デニス作の「Will You Still Be Mine?」をやってくれて、もうそれだけで感激。

他の二人は、若林美佐(b)と宮岡慶太(ds)でした。若林さんは、結構太い音色で、フューチャーナンバーの「You're My Sunshine」を熱演してくれました。僕は、ドラムスの前に座ったので、宮岡さんのきめの細かいプレイぶりを目のあたりにすることができました。しかも、ドラムセットは、備え付けのものではなくて、自分のものをわざわざ運んできたようです。

最初の「When  Lights are Low」(灯りほのかに)から快調で、「Will You Still Be Mine」で、いいなあと思い始め、ずっと終演までそんな気分でした。後半の1曲目は、カーティス・フラー(tb)の有名アルバム「Bluesette」にも入っている、「Love Your Spell is Everywhere」で、ギターの音色がグルーヴィーで、これもよかった。エリントン・メドレーではダイナミックな一面も見せてくれました。

楽しい日曜午後のひと時でした。会場で佐津間さんのCDを買い求め、サインもいただきました。できれば、この3人のメンバーで、CDを録音してもらいたいものです。今後も注目し、またどちらかで聴きたいギタリストです。

【佐津間純ホームページ】

JunSatuma.com

【若林美佐ホームページ】

MisaWakabayashi.com

【購入したCD】

   


ダイアナ・クラール WHEN I LOOK IN YOUR EYES

2015-07-29 22:11:51 | ヴォーカル(A~D)

先日、群馬県北群馬郡榛東村にあるジャズ喫茶「主音求�」(スイングセカンド)に行ったのですが、そこでJBLのオリンパスからヴォーカルが流れていました。ダイアナ・クラールだけど、声がちょっと異なるような感じもしたので、念のため、マスターに歌手の名前を尋ねました。答えは、ダイアナ・クラールでしたが、オーディオ装置の違いで声の聴こえ方もかなり異なることに驚きました。そのアルバムを自宅で聴きました。

DIANA KRALL (ダイアナ・クラール)
WHEN I LOOK IN YOUR EYES (IMPULSE 1998年録音)

   

ダイアナ・クラールは、最近も新作を発表していますが、僕は初期のものに惹かれます。これは、彼女の5作目にあたり、1999年グラミー賞のベスト・ジャズ・ヴォーカルに選出されています。特徴がいくつかありますが、アレンジャーにジョニー・マンデルを迎えていて、例えば「Let's Face The Music and Dance」や「I've Got  You Under My Skin」はボサノヴァで処理されています。また、ストリングスが使われているのもマンデルの仕事ですが、効果的です。

メンバーは、ダイアナ・クラール(vo, p)、アラン・ブロードベント(p)、ラッセル・マローン(g)、ジョン・クレイトン(b)、ベン・ウォルフ(b)、ジェフ・ハミルトン(ds)、ルイス・ナッシュ(ds)、ラリー・バンカ—(vib)など。伴奏もいいメンバーを集めていますが、特にラッセル・マローンが随所で落ち着いた音色でソロをとっていて、それもまた聴きものです

曲は、「Let's Face The Music and Dance」、「Devil May Care」、「Let's Fall in Love」、「I've Got You Under My Skin」、「I Can't Give You Anything But Love」、「I'll String Along With You」、「East of The Sun」、「Pick Yourself Up」、「The Best Thing For You」、「Do It Again」、「P.S. I Love You」、といったスタンダードに、レスリー・ブリスカ作で、アイリーン・クラールのアルバム「恋の行方」でダイアナが知ったという「When I Look in Your Eyes」、マイケル・フランク作「Popsicle Toes」、クリント・イーストウッドなど作「Why Should I Care」の全14曲。(日本盤ボーナストラック含みます)

大人のヴォーカルといったムードの素晴らしい作品。ダイアナ・クラールはややハスキーな声ながら、エレガントで、表情豊かな歌は、聴くとそういった感じを強く受けます。タイトルナンバーのバラード「When I Look in Your Eyes」、軽く歌ったボッサの「Let's Face The Music and Dance」、ヴァースから丁寧に歌い、彼女のピアノ、マローンのギターもよくスイングしている「Let's Fall in Love」あたりがことに聴きもの。選曲が僕向きで、それもポイントが高い。


主音求Ⅱ(スイングセカンド)(群馬県北群馬郡榛東村)

2015-07-27 21:29:22 | ジャズ喫茶

群馬県北群馬郡榛東村にある主音求Ⅱ(スイングセカンド)というジャズ喫茶にはじめてうかがいました。かつて、高崎市内に主音求(スイング)というジャズ喫茶がありましたが、その名前とオーディオ装置などを受け継いで、この地にセカンドとして2012年4月に開店し、既に3年以上営業を続けています。喫茶店としての営業に加え、ライブも盛んに催しています。

   

お店への道がわかりやすいように、群馬県道26号高崎安中渋川線沿いに案内看板が設置されています。松井田妙義インターを降りて高崎市内の手前から向かったので、県道を左折して田んぼの中の道を走っていくと、お店の建物が見えてきます。

   

お店の後ろの森は、宿稲荷神社の森。後方に見える山は、榛名山です。

   

手前に駐車場があります。階段を上がって店内に。

   

   

   

店内には、ピアノやドラムスが置いてあります。

      

   

ステージ

   

ステージの右側あたりに、レコード・オーディオ室が設けられていて、多くのアルバムが揃えてありました。オーディオの関係は、高崎市にあった主音求(スイング)のものを受けついでいるようです。プレーヤーはマイクロ、アンプはアキュフェーズC240とM100、スピーカーはJBLオリンパスです。

   

楽器に隠れていますが、メインのスピーカーのJBLオリンパス。流れていたのは、ダイアナ・クラールの「When I Look in Your Eyes」でしたが、実に雰囲気のあるいい音でした。彼女の声が生々しく聴こえて、ヴォーカル再生にも相応しい装置のように思えました。

   

   

ちょうどお昼時だったので、ナポリタンスパゲッティとコーヒーのセットを注文しました。スパゲッティは、細い麺で、さっぱりとした味付けで、たいへん美味しくいただきました。メニューには、マスター手打ちの蕎麦もあって、料理やワインなどにも力を入れているようです。

   

お店から見た景色ですが、リゾート地のようにも思える絶景で、外にあるテーブルでお茶などもよさそうです。遠く前橋市街や左手には赤城山なども望めます。昼間もいいけど、夜景がきれいだろうと想像しました。

マスターは気さくな方で、蕎麦の話をはじめいろいろと話をしてくれました。お客様は群馬県中心に、ジャム・セッションなどには長野県の方も参加しているようです。ライブを観に行くのもよいし、食事に立ち寄るのにも適しているので、また訪れるつもりです。

【主音求Ⅱ(スイングセカンド)】

住所:群馬県北群馬郡榛東村広馬場4194-6
電話:0279-55-0022
営業:12:00~22:00  
定休日:火曜日 
関連ホームページ: オープンドア 主音求

上記のホームページには、お店からの最新のお知らせが出るので、ライブスケジュールや営業時間等を確認できます。


レス・マッキャン SWISS MOVEMENT

2015-07-26 09:50:05 | ピアノ

先日、車で群馬県に行った帰りに上信越自動車道の横川サービスエリア(下り)に寄りました。このサービスエリアには、コニファーガーデンや妙義山を望む展望台が設置されているので、長めの休憩をとり、散策をしました。展望台からは眼前に妙義山がよく見えました。ヨーロッパ・アルプス近くのスイス・モントル—におけるライブ盤。

LES McCANN (レス・マッキャン)
SWISS MOVEMENT (ATLANTIC 1969年録音)

   

このアルバムは、昔から有名で、名盤にあげられることもあったように記憶しています。けれども、僕はそのよさがよくわからず、聴いてみたもののレコードはしまいこんだままにしてありました。今回、CDで再聴しましたが、レス・マッキャン(p)がリズミカルでソウルフルなことに加え、ベニー・ベイリー(tp)が熱いプレイをしていたので取り上げました。

メンバーは、レス・マッキャン(p, vo)、エディ・ハリス(ts)、ベニー・ベイリー(tp)、リロイ・ヴィネガー(b)、ドナルド・ディーン(ds)。1969年のモントル―・ジャズフェスティヴァルにおけるライブを収録したものです。レス・マッキャンとエディ・ハリスの共演は、お祭りならではです。1967年に始まった同フェスの第3回目にあたりますが、このアルバムは、同フェスが有名になるきっかけの一つになりました。

曲は、フェスティヴァルらしくややポップなものが中心です。ジーン・マクダニエルス作でロバータ・フラックも歌った「Compared To What」、エディ・ハリス作「Cold Duck Time」、レス・マッキャン作が3曲で「Kathleen's Theme」、「You Got  It in Your Soulness」と「The Generation Gap」、CDで追加されたりロイ・ヴィネガ―作「Kaftan」の全6曲。マッキャンのヴォーカルも聴かれ、エンターテイメントを全面に出したステージです。

モントル―の会場の聴衆と一緒にエキサイティングなステージを楽しみ、暑さをしばし忘れました。「Compared To What」では、マッキャンのヴォーカルとピアノ、ハリスのサックスがいやが上にも興奮を誘います。「Cold Duck Time」や「You Got It in Your Soulness」も懐かしいジャズロックで、ベニー・ベイリー(tp)をはじめ乗り乗りのプレイが続きます。「Kathleen's Theme」はモードによる演奏で、ハリス(ts)が実力を示します。

【モントル―・ジャズ・フェスティヴァル・ホームページ】

公式ホームページ  来年(2016年)は、50回を迎えるそうです。  

【横川サービスエリア(下り)】

住所:群馬県安中市松井田町横川字大林950番地2
ホームページ:横川SA 下り 

    

妙義山展望台

   

妙義山

   

コニファーガーデン

   

   

横には広い東屋があります。


入笠山(長野県諏訪郡富士見町)トレッキング

2015-07-24 22:04:35 | 登山・ハイキング

梅雨があけて、天気もまあまあだったので、7月20日(月、祝日)に前々から行ってみたかった富士見町の入笠山(標高1955m)に出かけてきました。朝7時に安曇野市を出発し、長野道、中央道を経て1時間弱で富士見パノラマリゾートの駐車場に到着。8時30分から営業開始のゴンドラに乗り、早い時間に山頂駅に着きました。

入笠山は、標高は高くありませんが、山頂の眺望の良さ、2箇所の湿原、花や蝶など、見どころいっぱいで楽しい山歩き(トレッキング)になりました。

【行 程】

安曇野市自宅発 7:00
富士見パノラマリゾート駐車場 8:00
ゴンドラ山麓駅 8:35
ゴンドラ山頂駅 8:45

トレッキング開始 8:55
入笠湿原 9:05
御所平峠登山口 9:15 (シカよけゲートを抜けて草原内経由で登りました)
入笠山山頂 9:40~9:55 (休憩)
大河原湿原 10:28~11:00 (周回ルートを散策)

八ヶ岳ビューポイント 11:14
御所平峠登山口 11:31
入笠湿原 11:40
入笠すずらん山野草公園 11:50
ゴンドラ山頂駅 12:00~12:20 (売店前のベンチに腰掛けて昼食)
ゴンドラ山麓駅 12:30

ゆーとろん水神入浴 12:45~13:30
安曇野市自宅着 14:30

   

ゴンドラ山頂駅を降りて少し進むと案内看板があります。ここを左手に折れて車道を進み、途中で左に折れて、入笠湿原の木道を下りていきました。

   

朝、入笠山頂上に向かった時には、写真に見えている道(木道)を下りてきて湿原に出ました。この写真は帰りに撮ったものです。

   

湿原の看板。

   

湿原を出ると、山彦荘の正面です。ここを左に進んでいくと、登山口に着きます。

   

御所平峠登山口近くの、草原から登りました。

   

途中には岩が出ているところもありますが、快適な道です。

   

20人ほどの団体の皆さんとすれ違いました。

   

入笠山頂(標高1955m)。360度のパノラマが展開します。吹く風が心地よくて、2000メートル近くあるだけのことはありました。

   

甲斐駒ケ岳を撮ったつもりでしたが、雲に隠れてよくわかりません。多分写真の最も左です。富士山は、もっと左手の方に雲の隙間からちょっとだけ見えました。

   

中央アルプス方面。左から南駒ケ岳、空木岳。木曽駒ケ岳は雲に隠れています。

   

八ヶ岳方面。

   

しばらく休憩した後、山頂から大河原湿原を目指して出発。

   

下りの途中ですが、道しるべが整備されているので迷うことはありません。

   

車道に出てくるので、右折し、ここを進みます。

   

大河原湿原

   

木道が整備されていて、一周できます。

   

湿原から水が流れ出ている近くでは、苔が見られました。

   

帰り道は、大河原湿原から車道を御所平峠登山口方面に進みました。途中に、八ヶ岳のビューポイントがあります。

   

ビューポイントからの眺望。拡大してありますが、右から赤岳、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳が見えます。

   

御所平峠登山口近くに戻り、草原の様子をみると、大勢のお客様で賑わっていました。警備員さんと話をしましたが、週末はだいたいこんな感じで、スズランの季節(6月)は、この倍の人が訪れるということです。人気があります。

   

帰りの入笠湿原。真ん中に見えている道をたどりました。

   

湿原の中を花を見ながら。

   

山頂駅手前の山野草園のそばですが、マウンテンバイクのコースが設けられています。入笠山は、マウンテンバイクをする人も集まってきていて、大勢の方が楽しんでいました。

   

帰りのゴンドラから撮った八ヶ岳です。

【ゆ~とろん水神の湯】

   

日帰り温泉です。露天風呂があって、冷泉から、熱い温泉まで、選んで入れます。

住所:長野県諏訪郡富士見町富士見9547 
電話番号:0266-62-8080
ホームページ:yuutoron 

【出会った花と蝶】

花の名前は、チケット売場でもらった小冊子「入笠に咲く花」(散策ガイドブック)と照合して記載しました。蝶の名前は、友人のTさんから教えてもらいました。

   

コバギボウシ

   

ノハナショウブ

   

ヤマホタルブクロ

   

オオバセンキュウ

   

ノアザミとキアゲハ

   

クガイソウとヤマトスジグロシロチョウ

   

センジュガンピとヤマトスジグロシロチョウ

   

ウラジャノメ