所用で上田佐久方面に行ってきました。タイトなスケジュールでしたが、軽井沢千が滝の農業用水利施設の温水路などに立ち寄ることができました。温水路の周辺は、別荘族をはじめとして住民の散策の場にもなっているようです。冷たい水の温度を上げるための先人の知恵の賜物ですが、景観もよく、公園的に利用されるなど別の面でも役にたっていて感心しました。温かい音色のギターです。
DOUG RANEY (ダグ・レイニー)
DOUG RANEY TRIO ( Marshmallow 1985年録音)
ダグ・レイニー(g)の音色は、芯はあるものの柔らかく温かいもので、音色やプレイにジム・ホールを想いおこします。父はジミー・レイニーで、もちろん父からの影響はあるのでしょうが、シングル・トーンで連続してフレーズを積み重ねていくのを聴いていると、レニー・トリスターノ派からの影響があるのかなという感じもします。ここでは、トリオでじっくりと落ち着いた演奏をしています。
メンバーは、ダグ・レイニー(g)、イェスパー・ルンゴー(b)、アレックス・リール(ds)。ダグ・レイニーは、1956年生まれなので、今年で58歳になります。ジミーの息子で若いというイメージが強かったので、時の流れは早いものだと今更ながらの感慨を覚えました。ルンゴーとリールは、いずれもデンマーク出身のヨーロッパを代表するプレイヤーです。レイニーは、コペンハーゲンを中心として活動していたので、スティープル・チェイスをはじめヨーロッパのレーベルへの録音が多いですが、これは日本のマシュマロによる録音です。
曲は、スタンダードと有名ジャズオリジナルです。「I Din't Know What Time It Was」(時さえ忘れて)、「Invitation」、「Nancy」、「Tune Up」、「Sippin' At Bells」、「Make Someone Happy」、「Land's End」、「My Funny Valentine」、「Daahoud」の全9曲。リチャード・ロジャース=ロレンズ・ハートのものが2曲、マイルス・デイヴィスのものが2曲選ばれているのが目につきます。
ダグ・レイニー(g)の美しいテーマ演奏や緊張感に富んだロング・ソロが楽しめます。シングル・ライン中心であまりコード・ワークはやりません。ドラムスもサトルなので、サウンドはソフトですが、 「Invitation」や「Tune Up」におけるレイニーのソロやフォー・ヴァースなどは、かなりスリリングです。ルンゴー(b)は、「Land's End」でメロディも奏でていて、どっしりとしていてブルージー。
【軽井沢千が滝湯川用水温水路】
昭和42年に完成した農業用水の水温上昇施設。延長934m、幅20m、勾配1/2000、水深20cm、流速50cm/s。計画では、取水地点で13.2度の水が、この温水路で1.5度、全延長21.4kmで5度上昇し、受益地では、18.2度となるもの。
途中に段差が設けられてありました。
【追分公園付近】
追分宿郷土館
所在地:長野県北佐久郡軽井沢町大字追分1155-8
電話:0267-45-1466
郷土館の周りの紅葉もいい塩梅でした。天気がいま一つでしたが鮮やかでした。
追分公園内にある浅間神社。
追分公園の樹木。落ち葉がきれいです。
樹の葉だけを撮ってみました。