飯森範親指揮群響の名曲セレクション「ザ・モーツァルト」が、7月29日(土)に高崎芸術劇場で開催されたので、聴きました。定期演奏会ではありませんが、郡響と同劇場がコラボしたコンサートシリーズの一環です。
(出 演)
指揮:飯森範親
ヴァイオリン:アイレン・プリッチン
フルート:上野由恵
ハープ:吉野直子
管弦楽:群馬交響楽団 (コンサートマスター:伊藤文乃)
飯森範親さんは、現在、パシフィックフィルハーモ二ア東京音楽監督、日本センチュリー響首席指揮者、山響桂冠指揮者などを務め、本年4月から群響常任指揮者。アイレン・プリッチンさんは、サンクトペテルブルグ生まれ。2014年ロン=ティボー国際コンクール優勝、世界の主要なホールで公演。上野由恵さんは、第76回日本音楽コンクール第1位、ソリストとして読響、都響などと共演。吉野直子さんは、世界各地でソロ・リサイタルを行うほか、ベルリン・フィル、イスラエル・フィルなど国内外の主要オーケストラと共演。詳しくは、下記プロフィールをご覧ください。
(曲 目)
モーツァルト / ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 K.219 「トルコ風」
モーツァルト / フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299
〈休憩〉
モーツァルト / 交響曲 第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」
以下アンコール曲。
アイレン・プリッチン J. S. バッハ / 無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番 ト短調 BVW1001 第4楽章 プレスト
上野由恵、吉野直子 イベール / 間奏曲
(感 想)
群響と高崎芸術劇場が、GTシンフォニックコンサートと名付けて、年間6回の名曲を中心としたコンサートを開催していますが、その2回目のモーツァルトプログラムを聴きました。「フルートとハープのための協奏曲」が楽しみで、吉野さんのハープがよく聴こえそうな席を取りました。
プリッチンさんが独奏した、ヴァイオリン協奏曲5番は、艶やかな美音で、細部までメリハリが効いていて、快活な演奏でした。フルートとハープのための協奏曲は、出だしから上野さんのフルートの表情付けが豊かで、吉野さんの独奏も細かい音まできれいに響いて、満足度の高い演奏で、再演をお願いしたいくらい。
交響曲第41番「ジュピター」では、飯森さんは、ややオーバーアクションにも見えましたが、情熱を感じさせる指揮ぶりでした。第2楽章の緩徐楽章が、美しく、印象に残りました。群響のホルン陣のサウンド、演奏が良く、飯森さんは、演奏後真っ先に立たせて、称えていました。
(群響Facebookからお借りした演奏写真)
アイレン・プリッチン(vn)
上野由恵(fl)、吉野直子(Harp)
、
上野由恵、飯森範親、吉野直子
群馬交響楽団。交響曲第41番を演奏しているところ。
【群馬交響楽団ホームページ】
GTシンフォニックコンサートのプログラム。今回は、2回目です。
【あらかじめ聴いたCD】
モーツァルト ヴァイオリン協奏曲全集。アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリンと指揮)、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(Deutsche Grammonphon 2005年録音)。
モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲。パトリック・ガロワ(フルート)、ファブリス・ピエール(ハープ)、カタリーナ・アンドレアソン指揮スウェーデン室内管弦楽団。(NAXOS 2002年録音)
モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」。カール・ベーム指揮ベルリン・フィル(DG 1962年録音)。レコードで親しんでいた演奏ですが、CDも購入しました。
【出演者のプロフィール】
飯森範親オフィシャルサイト | -NORICHIKA IIMORI OFFICIAL SITE- (iimori-norichika.com)