安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

松本市のジャズ喫茶「カフェ 884(ハヤシ)」でブランチ。ヴォーカルの再生が良。

2023-08-31 19:30:00 | ジャズ喫茶

3年ぶりくらいに、松本市のジャズ喫茶「884(はやし)」を訪れました。2008年5月オープンなので、既に15年以上営業されています。マスターの林さんは、お元気そうで、店内も基本的に変わっていませんでした。

今回、ヴォーカルのCDをかけてもらいましたが、タンノイのウェスタミンスターは、声の質感がよくわかる再生ぶりでした。ブランチセットがあったので、注文。メロンが美味しかった。

看板

外観

入口

玄関を入ったところ。

奧の部屋全体を撮影。

オーディオ機器は基本的に変わっていません。スピーカーは、タンのイのウェストミンスター。

エレクトリックベースがあってびっくり。以前は、ウッドベースでした。たまに、ライブも開催していました。コロナ禍でしばらくやっていないかもしれません。

左手の方

座った席ですが、居心地がよい。

アリーチェ・リチャルディ「カムズ・ラヴ」をかけてくれました。このCDは、拙ブログで取り上げたことがあります。(その記事へのリンク

続いて、こちらのCD。パク・ラオン「On My Romance Car」をかけてくれました。ささやくような、ちょっと不思議な歌声です。僕は初めて聴きましたが、マスターは好きな歌声だと話していました。

「2015~2019年のジャズ喫茶」という本(ムック)が置いてありました。

そこに、カフェ884が登場しています。

メニューは、結構いろいろあります。時間的にちょうど良かったので、ブランチセットを注文。

サラダ

トースト、フルーツ、ハムエッグ。

メロンが特に美味しい。充実したブランチになりました。

コーヒー

マスターの趣味の一つだと思われます。自転車が置いてありました。日曜日と祝日がお休みです。また寄ります。

【ジャズカフェ 884(ハヤシ)】

住所:長野県松本市里山辺西小松4239
電話:0263-35-0407
ホームページ:Jazz cafe 884 - カフェ / 松本市東地区 - ずくラボ! (zukulabo.net)(掲載時点がちょっと古いですが、参考になります。)


ヤン・ラングレン「A Swinging Rendezvous」、ジャズ批評9月号、渋谷一著「ギャンブル依存」。

2023-08-30 19:30:00 | ピアノ・トリオ

定期購読しているジャズ批評9月号の特集は、「ヨーロピアン・スウィング」で、100枚のアルバムが紹介されています。同時に、渋谷一著「ギャンブル依存」(平凡社新書)を購入し読みました。北欧のピアニストのCDを。

JAN LUNDGREN (ヤン・ラングレン)
A SWINGING RENDEZVOUS (Marshmallow 2007年録音)

   

スウェーデンのピアニスト、ヤン・ラングレン(p, 1966年生)には、日本のレーベルによる制作を含めた多数の国内盤があり、さらに2022年にも来日をしているので、彼は、日本でも知られていると思います。現在、ドイツACTからアルバムをリリースしています。本作は、2007年録音のジャズ名曲集。

メンバーは、ヤン・ラングレン(p)、イェスパー・ルンゴー(b)、アレックス・リール(ds)。ルンゴー(1954年生)は、デンマーク出身で、デューク・ジョーダン(p)との共演があり、リール(1940年生)も同国出身で、ビル・エヴァンス(p)と共演したことは良く知られています。

曲目は次のとおり。

1  Keep It Moving (Wynton Kelly)
2  Soul Eyes (Mal Waldron)
3  Tricrotism (Oscar Pettiford)
4  Billy Boy (trad.)
5  Kelly Blue (Wynton Kelly)
6  Two Little Pearls (Oscar Pettiforod)
7  Well You Needn't (Thelonious Monk)
8  Blue In The Closet (Oscar Pettiford)
9  Third World (Hebie Nichols)
10  Lament (J. J. Johnson)
11  Whims Of Chambers (Paul Chambers)
ウィントン・ケリー作の2曲、オスカー・ペティフォード作の3曲、ハービー・二コルス作の1曲など。「Billy Boy」は、レッド・ガーランド(p)に録音があります。この選曲は、プロデューサーの上不さんの意向も入っているに違いありません。

ラングレン(p)、ルンゴー(b)、リール(ds)による演奏は、良くスイングすると同時に、決めるところは決まっていて、素晴らしいピアノトリオ。曲は、1950年~60年にかけて発表された有名曲が主で、それぞれのメロディも楽しめます。ラングレンとルンゴーがユニゾンでメロディをとるところも多く、ルンゴー(b)の妙技が披露され、ラングレン(p)の明快なタッチによる「Billy Boy」や、O・ペティフォード作の可愛らしいメロディの「Two Little Pearls」など、すごく楽しめました。

録音時の写真。左から、ルンゴー、ラングレン、リール。

(参考)本作から「Two Little Pearls」が聴けます。

Two Little Pearls - YouTube

 

【ジャズ批評 2023年9月号】

   

表紙

   

ヨーロッパのミュージシャン100人と代表作の紹介です。バップから現代まで、時代は多岐にわたります。面白そうなものがあれば、CDを購入するつもりです。

   

ジャズ批評誌で、僕が一番楽しみにしているのは、藤岡さんの「海外探訪記」です。今回は、ニューヨークの動向を伝えてくれています。

   

敦賀明子のハモンドB3と、コーリー・ウィーズ(Cory Weeds)のテナーサックスとの共演のことを、藤岡さんは書いていて、『これぞニューヨークだ、というサウンドに大満足。久々に痺れた!!』とのことです。Cory Weedsの新作CDがあれば、購入しようと思わせてくれました。

   

後藤誠一さんが、「ジャズとクラシックのすてきな関係」と題して、クラシック畑の人がジャズをやったもの等を紹介。指揮者のサイモン・ラトル(現在、ロンドン交響楽団音楽監督)が、デューク・エリントンの曲をフル・オーケストラでやったアルバム「Classic Ellington」があるのを初めて知りました。聴いてみたい。

 

【染谷一著「ギャンブル依存」(平凡社新書)】

   

表紙。帯の惹句が、ちょっとセンセーショナルですが、地道な取材に基づく本でした。

(帯裏にある目次抜粋)

   

(著者紹介)

   

(感想など)

ギャンブル依存は病気かどうかという点について、著者が引用した鶴見孝介氏(京大大学院、脳病態生理学)の説明は『病的賭博・問題賭博群は健常群と比較して反応抑制時に前頭前皮質の活動が低下していた。これは前頭前皮質の抑制系の機能異常により衝動性が亢進していると解釈することができる。』とありました。

店舗型の闇カジノは摘発される例がありますが、無店舗型のオンラインカジノ(海外で運営されている。)は、グレーゾーンで利用者は罰せられることがないようです。インターネットの世界はなんでもありかもしれませんが、驚きました。


松本市三才山の「手打ちそば たきざわ」の天然きのこおろしそば。

2023-08-29 19:30:00 | グルメ

松本市と上田市を結ぶ国道254号線三才山トンネルの松本側手前に「たきざわ」というお店があり、看板はずっと目にしていたものの、兼業かと思っていたので、ようやく、先日、初めて入ってみました。

入ってみてびっくり。きのこ、山菜、自然薯を自家調達する本格的な蕎麦屋さんでした。「天然きのこおろしそば」をいただきましたが、手打ちのそば自体も良いもので、隠れた名店かもしれません。

看板

お店の外観。

店内。テーブル席の他に、小上がりもあります。

おしながき。天然きのこや自然薯、春には山菜と、山の恵みを活用した品物が並んでいます。

天然きのこが展示してありました。説明を受けましたが、初めて見る珍しいものばかりで、圧倒されました。

天然きのこおろしそば(冷)。きのこは、カラスダケ、チチタケなどだそうです。ほとんどの蕎麦屋のきのこ蕎麦の「きのこ」は栽培ものだけに、この天然は凄い。

『そば粉は信州産で、石臼引き粗びきの田舎そば。純手打ちそば』だそうです。僕で本日用意の分は終了したらしく、次のお客様には「これから打つから30分待ってもらえば、提供できます」と話していました。

きのこがたくさん。歯ごたえが良かったり、柔らかかったりと、野趣といった言葉が思い浮かびました。

大根おろしも辛みが効いています。

ネギもたっぷり。次は、地鶏つけそばか、温かいきのこそばをいただいてみたい。

【手打ちそば たきざわ】

住所:長野県松本市三才山173-1
電話:0263-46-2793
ホームページ:手打ちそば たきざわ – 信州蕎麦と天然きのこ、山菜料理のお店 (takizawa-matsumoto.net)
       たきざわ - 松本市その他/そば | 食べログ (tabelog.com)


涼を求めて美ヶ原高原へ。王ヶ頭ホテルで珈琲タイム、台上散歩、咲いている花。

2023-08-28 19:30:00 | 登山・ハイキング

昨日は、前夜の宴会でお酒を飲み過ぎて起床が遅く、遠くへ出かけることができないので、安曇野市宅近辺で過ごしました。かなり暑いので、お昼過ぎに美ヶ原高原へ涼みに出かけました。

陽射しが強く、散歩していると汗はかきますが、吹く風が爽やかで、秋の気配を感じました。王ヶ頭ホテルで、景色を見ながらケーキセットをいただき、花も観れて、ハイキング気分になり楽しい一時でした。

(自然保護センター~王ヶ頭ホテル~山頂)

長野県美ヶ原自然保護センターの前を通過して、まず美ヶ原の山頂である王ヶ頭へ向かいます。車は、この横の駐車場に停めました。

天狗の露地。ここから左に入ります。

登山道らしい道を上ります。長くはないです。

牧場の中を通ります。テレビ中継用のアンテナなどが見えてきます。空の色が、秋っぽいかなと思いました。

進行左手を観ると、真ん中あたりに自然保護センターが見えます。

王ヶ頭ホテル着。ここは北側の玄関です。右折して、山頂へ。

逆光で見えませんが、ここが美ヶ原の山頂です。午後の陽射しが強かった。

山頂あたりから、南側の景色。遠くには八ヶ岳が見えています。

(山頂近辺の花など)

ウメバチソウ

マツムシソウ

ノコンギク

ヤマハハコ

写りが良くないですが、ハクサンフウロ。

アキノキリンソウ

多分、タカネナデシコ。エゾカワラナデシコが美ヶ原にはあるので、それかも。

キアゲハ。蝶です。

(王ヶ頭ホテルで景色を観ながら珈琲タイム)

王ヶ頭ホテルのテラス席から南方面。右真ん中あたりに、蓼科山が見えています。

ケーキセット

珈琲も良かったけれど、このケーキがすごく美味しかった。林檎がたくさん。

文庫本ちょっとだけ読みました。タイトルは「居酒屋と県民性」ですが、土地の名物や居酒屋の紹介が主で、気軽に読めます。

(美ヶ原高原台上散歩)

少し歩きました。

牛がのんびりそうに過ごしています。

塩くれ場まで歩きました。

ここでUターンして戻ります。見えているのは、王ヶ頭。こうしてみると、あそこが山頂だということがわかります。

今日も大勢の宿泊客がいるようでした。ホテルの横を通りぬけます。

ここから、自然保護センター目指して下っていきます。

自然保護センターの駐車場に到着。散策するお客様が多かったです。

【王ヶ頭ホテル】

住所:長野県松本市入山辺8964
電話:0263-50-8765
ホームページ:王ヶ頭ホテル | 雲上のリゾートで過ごす極上の休日 (ougatou.jp)


ミシェル・サルダビー「NIGHT CAP」、松本市「食事珈房 はしら」でランチ。

2023-08-27 19:30:00 | ピアノ・トリオ

昨日26日(土)は、松本市の「はしら」でランチをいただいた後、同市内で行われた宴会2つに参加。懐かしい人とも会い、飲み過ぎました。お酒は軽くが良いです。「Night Cap」(寝酒)というタイトル。

MICHEL SARDABY (ミシェル・サルダビー)
NIGHT CAP (DEBS 1970年録音)

   

ミシェル・サルダビー(1935年生)を知ったのは、吉祥寺のジャズ喫茶「メグ」の店主だった寺島靖国さんの著書「辛口ジャズノート」に紹介されていたからでした。聴いてみたいと思い、単身赴任中の東京でこのアルバムのCDを購入し、サルダビーのファンの一人となり、だいたいのアルバムは集めました。

メンバーは、ミシェル・サルダビー(p)、パーシー・ヒース(b)、コニー・ケイ(ds)。ヒースとケイは、MJQのメンバーですが、録音当時、パリに滞在していました。

曲目は次のとおり。

1  Traveling On (Michel Sardaby)
2  Night Cap (Michel Sardaby)
3  I'm Free Again (Michel Sardaby)
4  Maya (Michel Sardaby)
5  Nile Voyage (Michel Sardaby)
6  Satin Doll (Duke Ellington)
サルダビーの自作が5曲と、エリントンの名曲「Satin Doll」という選曲。サルダビーの曲は、抒情を帯び、同じようなテンポの曲が多いので、似たような感じを受けるかもしれません。

タイトルの「Night Cap」は、直訳すると寝酒です。就寝前の一時をリラックスして過ごすのに相応しい音楽が収録されています。サルダビー(p)は、力強く煌びやかなタッチでフレーズをつづり、パーシー・ヒース(b)、コニー・ケイ(ds)のサポートが強力で、「Nile Voyage」や「Satin Doll」では、トリオがよくスイングしています。スローテンポの「I'm Free Again」は、抒情的で、サルダビーの曲作りのうまさが印象に残り、タイトル曲の「Night Cap」は、テンポアップする部分もあって、なかなかスリリング。

(参考)本作から「I'm Free Again」が聴けます。

I'M FREE AGAIN - YouTube

(安曇野市宅で聴いているところ)

飾ってあるレコードは、いずれもミシェル・サルダビーのリーダー作で、右から「In New York」(debs オリジナル盤)、本作、「Con Alma」(Mantra    日本盤)、「Blue Sunset」(debs オリジナル盤)。

 

【食事珈房 はしら (柱)】

住所:長野県松本市岡田松岡116−3
電話:0263-46-4272
ホームページ:はしら Top (syokujikobo-hashira.com)

こちらは、もう40~50年くらいは営業されている喫茶店です。長い間、経営が継続されてきているのは、松本市民に愛されているからでしょう。

看板

入口

店内

カウンター席に腰かけました。

本日のランチ。メインはヒレカツです。ご飯は少なめにしてもらいました。

ヒレカツ。柔らかくて、パサついていない、とても美味しいカツでした。もしかしたら、とんかつの専門店よりも美味しい。

味噌汁。油揚げ、ワカメ、刻んだネギが入っていました。

小鉢は、ナスの煮びたし。

漬物もナスです。茄子が美味しい。

ブレンドコーヒー。少しフレンチ寄りの濃い目のコーヒーでした。充実した喫茶店ランチで、満足。