安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

カーティス・カウンス CARL'S BLUES

2014-11-30 09:26:01 | ベース・ドラムス

人間ドックで、血糖値が高く、太り過ぎなので、とりあえず5キロ痩せましょうと言われました。簡単にはできませんが、とりあえず通勤経路を変えて、朝40分くらいは歩くようにしています。新しい経路沿いの長野市千歳に、イチョウの生垣があるお宅がありました。生垣ばかりでなく、全体に景観のよいお宅でしたが、こういう発見があると歩くのも随分と楽しくなります。ウォーキングですから、ベーシストがリーダーのものを。

CURTIS COUNCE (カーティス・カウンス)
CARL'S BLUES (Contemporary 1957,58年録音)

   

ウエストコーストの優れたベーシストだったカウンスは、1963年に37歳の若さで亡くなってしまったのですが、彼が1956年に結成したグループは、力強いハードバップの色彩が濃く、イーストコーストのグループのような演奏をしていました。この「Carl's Blues」は、「Landslide」、「You Get More Bounce」(いずれもContemporary)に次ぐ、このグループの3枚目のアルバムです。

このコンボのオリジナル・メンバーは、カーティス・カウンス(b)、ジャック・シェルドン(tp)、ハロルド・ランド(ts)、カール・パーキンス(p)、フランク・バトラー(ds)で、1957年4月と8月の録音がこのメンバーによるものです。1958年1月の録音では、ジャック・シェルドンに代わり、ジェラルド・ウィルソン(tp)が参加しています。同年3月に交通事故で亡くなってしまうカール・パーキンス(p)の演奏が聴けるのも貴重です。

曲は、スタンダードが、「I Can't Get Started」(言い出しかねて)、「Love Walked In」(忍び寄る恋)、ジャズ・スタンダードのホレス・シルヴァー作「Nica's Dream」、クリフォード・ブラウン作「Larue」、あとはメンバーのオリジナルで、ジャック・シェルドンの「Pink Lady」、フランク・バトラーの「The Butler Did It」、そしてカール・パーキンスの「Carl's Blues」。

もう一つの『クリフォード・ブラウン=マックス・ローチ・グループ』といっていいほど、このグループは熱くてメロディアスな演奏をしています。ハロルド・ランド(ts)はもちろん、ジャック・シェルドン(tp)がよく歌うプレイをしていて、二人の快演は、「Pink Lady」や「Love Walked In」、「Nica's Dream」で聴け、パーキンス(p)のクリスプなソロも入ります。バラードの「I Can't Get Started」や「Larue」では、ランド(ts)が詩情豊かな吹奏をしています。

【長野市千歳イチョウの生垣】

      

銀杏の生垣は長野市では珍しいです。僕はこのほかには見たことがありません。

   

生垣だけでなく、家屋全体の景観もいい感じです。

      

長野駅から北に向かう長野大通沿いにあるお宅です。


TIME (富山県下新川郡入善町)

2014-11-28 21:40:00 | ジャズ喫茶

先日、富山県下新川郡入善町にあるジャズ喫茶TIMEを訪れました。信濃町での用事を終えて、信濃町インターから上信越道に乗り、上越ジャンクションから北陸道を走り、入善スマートインターで降りて、しばらく行くとお目当てのお店がありました。

      

お店の外観にレコードのジャケットが見え、レコードが飾ってあるように見えます。レコードは3000枚くらいあるようですが、CDも相当数あって、訪問時には名盤からのコンピュレーションのCDがかかっていました。

      

アルテックの組格子のスピーカーと真空管アンプの組み合わせのようですが、すごく聴きやすい、柔らかめの、いい音で鳴っていました。クリス・コナーの「ガーシュイン・ソング・ブック」からの曲が流れましたが、歌、伴奏ともに一段と魅力的で、うっとりとしました。クリスの歌声に、あまりハスキーさが感じられなかったのは、装置のせいでしょうか。

   

      

店内には、ピアノ、ベース、ドラムスセットが置いてあって、ライブも開催しています。ディスプレイも、ジャケットをはじめとして、ジャズやヴォーカル一色でした。メニューは、ランチをはじめ多彩で、街の普通の喫茶店としての役割も果たしているようでした。

      

コナ・コーヒー・ブレンドを頼みましたが、ちょっと甘めで美味しくいただきました。僕がいる間に常連さんと思われる方が一人入店してきましたが、マスターとオーディオの話をしていました。ジャズファンばかりでなく、オーディオファンも集まるお店のようです。

      

再訪してみたいと思いながら、長野へ戻りました。

      

TIME

住所:富山県下新川郡入善町入膳5230−1
電話:0765-72-0051
営業:11:00~23:30 定休日:水曜日、第5火曜日 


ボブ・ミンツァー IN THE MOMENT

2014-11-26 19:24:41 | テナー・サックス

先日、同級会に参加した際、小学生の時に遊びに行った仲のよい友達の家がある筑北村(旧坂北村)の青柳に行ってみました。そこは、かつての北国街道の青柳宿で、村により案内看板が整備されていて、歴史ファンなど訪れる方もいるのでしょう。宿のはずれにある、切通しは、岩を砕いて通した路ですが、近くで見ると開削時のたいへんな苦労が偲ばれます。切れ味のあるテナーを。

BOB MINTZER (ボブ・ミンツァー)
IN THE  MOMENT (Art of Life 2004年録音)

   

10月末に所用で東京へ出かけたのですが、帰りに御茶ノ水のJazz Tokyoで、試聴して買ったCDです。ボブ・ミンツァーは、つい先日、ビッグバンドを率いて来日し、ブルーノート東京や川崎モンタレージャズフェスに出演しました。これは、スモール・コンボによる録音で、オリジナル曲の曲想の良さや、テナー・サックスの音色の美しさに惹かれて購入しました。

メンバーは、ボブ・ミンツァー(ts,bc)、フィル・マーコウィッツ(p)、ジェイ・アンダーソン(b)、ジョン・ライリー(ds)。ミンツァーは、コルトレーンやマイケル・ブレっカーの系列といっていいかと思いますが、ここでは伝統的な面もみられ、また、曲によりベース・クラリネットを使っています。マーコウィッツらリズムセクションは協調したプレイぶりです。

曲は、ミンツァーの自作が、「Straight Ahead」、「Aha」、「Simple Song」、「What's The Word」、「Play Pretty」、「Blues」、メンバーのマーコウィッツの「Forgiveness」、エディ・ハリス作「Listen Here」、ジュール・スタイン=サミー・カーン作のスタンダード「Time After Time」の全9曲。「Sraight Ahead」や「Play Pretty」はかっこいいし、「Simple Song」は胸を打つようなバラードで、オリジナルの出来がよいです。「What's The Word」と「Blues」は、ベース・クラリネットによる演奏。

陰影の感じられるテナー・サックスによる落ち着いたプレイが楽しめます。また、ベース・クラリネットのサウンドに、ちょっとドルフィーを想いおこしました。「Straight Ahead」は、出だしからランニング・ベースに乗ったミンツァーの吹奏が心地よく、マ―コウィッツ(p)やアンダーソン(b)のソロもよく一番の聴きもの。モーダルなプレイが新鮮な「Time After Time」や、美しいバラードの「Simple Song」、そして、バスクラによる「Blues」なども印象に残り、じっくりと聴きたいアルバム。

【ボブ・ミンツァー・ホームページ】

BOB MINTZER

【長野県東筑摩郡筑北村青柳、切り通し】

      

青柳(宿)の街並み。江戸時代に宿場の長さは東西に600m、東方に横丁があり、家数は89軒を数えたそうです。

      

今に残る遺構の、石組の用水路。急な坂道沿いにある石垣に用水路を通してあります。

      

旧本陣のお宅。

      

切通しの手前から撮ってみました。この切通し周辺には、大小75体もの石仏があり、当時の信仰心の厚さが偲ばれます。

   

切通しです。岩が削り取られた跡が残っています。

   

切通し手前からの旧坂北村の光景。手前左側が青柳(宿)です。


アン・リチャーズ ANN, MAN!

2014-11-23 09:52:04 | ヴォーカル(A~D)

この前の日曜日、長野県東筑摩郡筑北村の中学校の同級会に初めて参加しました。僕が、その地で過ごしたのは、小学生の時だけですが、小学校の同級会は開いていないので、こちらに呼んでくれたものです。顔だけではわからない人がほとんどでしたが、すぐに打ち解けられたのは、かつて一緒に遊んだせいなのでしょう。会場の「西条温泉とくら」に早く着いたので、近くにある小仁熊ダム湖周辺を散策しました。みずみずしい魅力のジャケットで有名なアルバム。

ANN RICHARDS (アン・リチャーズ)
ANN, MAN! (ATOCO 1961年録音)

   

雑誌プレイボーイに写真が掲載され、その一枚を使ったこのジャケットだけをみても、美貌ぶりが目を惹くアン・リチャーズ(vo)ですが、歌の方の実力も折り紙つきでした。彼女は早く亡くなったこともあり、録音の機会は多くなく5作を数えるだけです。スタン・ケントン楽団で歌っていただけに、ビッグ・バンド伴奏による録音が主ですが、僕は、インティメイトな雰囲気もある、この作品を気に入っています。

メンバーは、アン・リチャーズ(vo)、ジャック・シェルドン(tp)、バーニー・ケッセル(g)、レッド・カレンダー(b)、ラリー・バンカー(ds)。ケッセルの伴奏だけで歌った曲が4曲あります。美人歌手の伴奏ということになると、バックバンドは張り切るのでしょうか、ここでもケッセルはもちろん、シェルドンも力が入ったようで、伴奏にソロにと活躍しています。

曲は、スタンダードが、「Yes Sir That's My Baby」、「An Occasional Man」、「There's A Lulu In My Life」(心安まる頃)、「The Masquerade is Over」、「You Go To My Head」(忘れられぬ君)、「Is You Is Or Is You Ain't My Baby」(あなたの心は)、「And That's All」、「Bewitched」(魅惑されて)、「How Do I Look In Blue」、「I Couldn't Sleep A WInk Last Night」、評論家として有名なレナード・フェザーの書いた「Evil Gal Blues」と「Love is A Word For The Blues」の全12曲。有名でないものもありますが、いい曲を選択しています。

バラードからアップテンポのものまで、アン・リチャーズ(vo)の魅力を堪能できます。「Yes Sir That's My Baby」や「Is You is or is You Ain't My Baby」は大胆なフェイクを交えてしっかりとスイングしています。ケッセル(g)の伴奏だけで歌うバラードの「There's A Lulu In My Life」や「Bewitched」では、情感の豊かさが出ていて、声も潤いがあって美しい。シェルドン(tp)、ケッセル(g)は、「And That's All」や「Evil Gal Blues」などでソロをとり、ジャズ度も高いアルバム。

西条温泉とくら

住所:長野県東筑摩郡筑北村西条3443 
TEL:0263-66-2114 
ホームページ:西条温泉とくら

昼くらいから3時間くらい宴会が続き、楽しい一時を過ごしました。車なので、ノンアルコールでしたが、料理の内容が充実していて、飲食の方も満足しました。

      

【小仁熊ダム】

所在地:長野県東筑摩郡筑北村(旧本城村)富蔵地先。洪水調節と水道用水の供給が目的。高さ36.5mの重力式コンクリートダム。

   

ダム本体と、奥に見えるのが管理棟。

   

ダム湖の上流方面。中央の橋は、高速道路の長野道の橋です。高速道路を長野方面に走ると、このダム湖が左手に見えます。

      

ダム湖の上流部です。

      

ダムの下流の景色です。下を覗き込むと、なかなか迫力があります。


ブログのデザイン変更しました

2014-11-22 12:10:50 | お出かけ・その他

OCNのフログ人から、gooブログへ引っ越しをして、約一か月経ちましたが、慣れ親しんだ画面から変わったので、なんだか落ち着きませんでした。gooに来てから、今までのテンプレートは画面が白色中心で、リンクの文字がわかりにくかったりしたので、異なるテンプレートにかえてみました。少し落ち着きが出て見やすくなったかと思います。

現在、プロバイダーにOCNを使っていますが、ブログサービスを中止し、次は、ホームページ提供のサービスも取り止めるようです。そうすると、拙ホームページ(モダンジャズやヴォーカルを聴こう)も、そのままだと廃止になってしまいます。どこかに引っ越すということも選択肢としてはありますが、いっそのことプロバイダーそのものを変えようかと思案中です。メルアドの変更が面倒そうですが。

ホームページは、手が回らずに更新が停止中なので、廃止してブログだけにしてしまおうかとも考えます。いずれにしろ、趣味のものなので、無理せずに続けられる範囲で、楽しみながら書いていくつもりです。