本日は嘱託社員の採用面接をしました。年度途中ですが、一人のところへ何人もの応募があり、その中から最もよさそうな人を選ぶことができました。ある会社を定年でやめて、1年間は自分の好きな旅行やカメラをいじくって過ごしていたという方で、若々しく行動的に見えました。恵まれた方に違いはないのですが、どこかで会社人間は充電期間をとりたいものですね。ちょっと一休みというか、作戦タイムといったタイトルのアルバムです。
CLARE FISCHER (クレア・フィッシャー)
FIRST TIME OUT (PACIFIC JAZZ 1962年録音)
やや顔が怖く見えるかもしれませんが、文字のデザインがよくて印象に残るジャケットです。ビル・エヴァンス派といわれるクレア・フィッシャーの初リーダー作です。彼の場合、実はエヴァンス度はそんなに高くないと感じでいます。両手を生かした知的な演奏は同趣向ですが、過度に叙情的にならずあっさりとしています。
メンバーは、フィッシャー(ピアノ)、ゲイリー・ピーコック(ベース)、ジーン・ストーン(ドラムス)というもので、ピーコックも長いソロをとっています。ピーコックはビル・エヴァンスとも共演をしているので、余計に第2のビル・エヴァンス・トリオという目でみられるかもしれません。
曲目は、フィッシャーらメンバーのオリジナルが6曲で「Afteract」、「Free Too Long」、「Piece for Scotty」、「Bluse for Home」など、エド・ショネシーの作曲した「Nigerian Walk」、そしてコール・ポーターの「I Love You」です。なんといっても、傑作トラックは「Nijerian Walk」で、初めてこのアルバムを聴いた時以来忘れられない演奏です。テーマもいいですが、フィッシャーの奏でるハーモニー、ピーコックのソロなどどこをとっても聴きどころがあります。
久しぶりに西海岸のピアノ・トリオものを聴きました。パウエル派とかエヴァンス派などという類型分けがありますが、両者は延長上にあるわけで、最近では類型分けはどうかなとふと考えてしまうことがあります。