安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

アート・テイラー「TAYLOR'S WAILERS」、CoCo壱番屋安曇野インター店で手仕込みささみカツカレー。

2025-03-09 19:30:00 | ベース・ドラムス

カレーを食べたくなって、CoCo壱番屋安曇野インター店へ。「手仕込みささみカツカレー」をPRしていたので、それを注文。ささみカツの量が多く、サクサクでとても美味しくいただきました。揚げ上げの楽しいアルバムを。

ART TAYLOR (アート・テイラー)
TAYLOR'S WAILERS (Prestige 1957年録音)

   

アート・テイラー(ds, 1929~1995年)は、バド・パウエルやジョージ・ウォーリントンと共演するなど、ハードバップ期に活躍したドラマーですが、1963年にヨーロッパに拠点を移し、20年間はそちらで活動していました。そのように活動期間は長いですが、とりわけ、ハードバップ期の名盤への参加によって印象に残っています。本作は、テイラーの初リーダー作です。

トラック1、3~6(1957年2月25日録音)のメンバーは、ドナルド・バード(tp)、ジャッキー・マクリーン(as)、チャーリー・ラウズ(ts)、レイ・ブライアント(p)、ウェンデル・マーシャル(b)、アート・テイラー(ds)。トラック2(1957年3月22日録音)のメンバーは、ジョン・コルトレーン(ts)、レッド・ガーランド(p)、ポール・チェンバース(b)、アート・テイラー(ds)。
 
(英文表記)
Donald Byrd(tp)、Jackie McLean(as)、Charlie Rouse(ts)、Ray Bryant(p)、Wendell Marshall(b)、Arthur Taylor(ds)。
John Coltrane(ts)、Red Garland(p)、Paul Chambers(b)、Arthur Taylor(ds)。

曲目は次のとおり。

1  Batland (Lee Sears)
2  C.T.A. (Jimmy Heath)
3  Exhibit A (Lee Sears)
4  Cubano Chant (Ray Bryant)
5  Off Minor (Thelonious Monk)
6  Well, You Needn't (Thelonious Monk)
Lee Sears作のトラック1「Batland」と3「Exhibit A」以外の4曲は、ジャズオリジナルとしてよく知られている曲です。特に、この1957年当時で、セロニアス・モンクの2曲が選曲されているのは、画期的。

アート・テイラー(ds)は、レッド・ガーランドの「Groovy」やバド・パウエルの「The Scene Changes」といった名盤において、ことにブラシプレイで貢献しているのが頭に浮かび、サイドメンとしての活躍が目立ちます。自身のリーダー作もプレスティッジやブルーノートにあり、本作は、初リーダー作です。テイラー(ds)の長めのソロは「Off Minor」で聴けますが、メロディアスかつ豪快で、アート・ブレイキーあたりのプレイを想起させます。ミディアム・テンポで、ブルージーな曲想の「Batland」や「Cubano Chant」では、ドナルド・バード(tp)やジャッキー・マクリーン(as)らのソロが続きとても楽しいですが、「C.T.A.」におけるコルトレーン(ts)のソロも見逃せません。 

ジャケット裏面にある録音時の写真。
 
(参考)本作(フルアルバム)が聴けます。
 
(安曇野市宅で聴いているところ)
 
飾ってあるレコードは、全てアート・テイラーがドラムを演奏しているプレスティッジレーベルのもの。右から、ケニー・バレル「2 Guitars」(1957年録音、OJC盤)、本作「Taylor's Wailers」(1957年録音、OJC盤)、マル・ウォルドロンらの「After Hours」(1957年録音、東芝盤)。
 

【CoCo壱番屋安曇野インター店】

住所:長野県安曇野市豊科南穂高140番地1 スワンガーデン安曇野内
ホームページ:カレーハウスCoCo壱番屋 (ichibanya.co.jp)

 
外観
 
 
入口。キャンペーンを実施中のようでした。
 
 
カウンター席に腰掛けました。
 
 
メニュー
 
 
トッピングを含めると、いろいろな種類のささみカツカレーがあります。
 
 
グリーンサラダも注文
 
 
サラダのアップ。量的には結構ありました。
 
 
ささみカツカレー。ごはんの量は150gにしてもらいました。辛さは中辛です。
 
 
ささみカツは、厚みがあり、さくさくと揚がっていて、美味しかった。
 
 
ルウは、ごはんの量が少なかったので、少な目でした。もう少しほしいところでした。
 
 
芳醇ソースをもってきてくれます。使いました。

アルヴィン・クイーン「THE JAZZCUP CAFE BLUES」、マガジンハウスの雑誌「& Premium 2025年1月号」の特集「カフェと音楽」。

2024-12-13 19:30:00 | ベース・ドラムス

雑誌「& Premium 2025年1月号」は、「カフェと音楽」と題して、エバーグリーンな音楽が流れる、居心地のいい喫茶店57軒を紹介していて、面白そうなので購入しました。「The Jazzcup Cafe Blues」というタイトルのCD。

ALVIN QUEEN (アルヴィン・クイーン)
THE JAZZCUP CAFE BLUES (CELLAR MUSIC 2019年録音)

     

アルヴィン・クイーン(ds, 1950年生まれ)については、11月30日にピアノトリオ編成による「FEELING GOOD」(その記事へのリンク)を取り上げたばかりですが、カナダのCellar Musicから新作CDが出たので、それも聴いてみました。

メンバーは、アルヴィン・クイーン(ds)、ジェシー・デイヴィス(as)、ダニー・グリセット(p)、デズロン・ダグラス(b)。2曲(3と7)にセザール・グラナドス(パーカッション)が加わります。ライブ録音で、ドイツのプフォルツハイムにあるジャズクラブ「Domicile」で2019年5月に行われています。

(英文表記)Alvin Queen(ds)、Jesse Davis(as)、Danny Grissett(p)、Dezron Douglas(b)、Cesar Grabadis(Percussion)。

曲目は次のとおり。

1  East Harlem Moon (Dezron Douglas)
2  Au Privave (Charlie Parker)
3  Jazzcup Cafe Blues (A. Queen, J.Davis, D. Douglas, D. Grissett)
4  Herd’s Word (Danny Grissett)
5  Blues For Sluggo (Jesse Davis)
6  Detour Ahead (Herb Ellis, Johnny Frigo,  Lou Carter)
7  Evening Stroll Through Nyhavn (A. Queen, J.Davis, D. Douglas, D. Grissett)
8  Love You Madly (Duke Ellington)
参加メンバーのオリジナルが5曲、パーカーやエリントン、ジョニー・フーリゴ作の有名ジャズオリジナルが3曲。「Jazzcup Cafe Blues」は、CDなども販売しているコペンハーゲンのカフェ「Jazzcup Cafe」から名前がとられています。アルヴィン・クイーンお気に入りのカフェだそうです。いい店名です!。

アルヴィン・クイーン(ds)が、ニューヨークの第一線のミュージシャンを集めたグループで、イタリア、デンマーク、ドイツを2019年5月にツァーした際に録音されたもの。全体にグルーヴィーで、リーダー以下胸のすくような演奏をしています。「Jazzcup Cafe Blues」は、ファンキーな曲調で、1950~60年代のジャズを髣髴とさせ、「Au Privave」では、ジェシー・デイヴィス(as)とダニー・グリセット(p)のハード・ドライヴィングなプレイに興奮。「Detour Ahead」におけるグリセット(p)の情感豊かなバラード演奏も良かった。

CDのジャケットに掲載されているライブの様子。

CDジャケットの裏面。アルヴィン・クイーンが楽しそうに歩いているので、掲載してみました。

(参考)本作から「The Jazzcup Cafe Blues」が聴けます。

The Jazzcup Café Blues (Live)

【アルヴィン・クイーン・ホームページ】

Alvin Queen

 

【& Premium 2025年1月号】(マガジンハウス)

関連ホームページ:& Premium (アンド プレミアム) – The guide to a better Life

   

表紙。以下気になった記事です。

(日本全国、いい音楽に浸れるカフェ2024。2020年以降にオープンした13の最新カフェガイド)

   

13の最新カフェガイドのトップは、東京・桜新町の「Autumn」が挙げられていました。選曲はジャンルを問わず様々で、ソロピアノやポップなネオアコなど。   

   

札幌・北3条西の「Chiba house」。 入店したことがあり、記事をアップしました(その記事へのリンク。)静かなピアノ曲や抒情的なギターの曲がかかっていました。

   

徳島市金沢の「John」。流れている音楽は、ジャズピアノ、ジャズギター、フォークロック、映画音楽など様々だそうです。

   

鹿児島市山下町の「LUCK APARTMENT」。かつて市内にあったジャズ喫茶「門」のレコードコレクションとオーディオ設備を引き継いでいるそうです。 

   

宮城県多賀城市の「PARAGONIAN」。一度訪れたことがあり、記事をアップしました(その記事へのリンク)。再訪したいお店です。

(音楽家が愛するあの店、この味

   

渋谷区上原の『スマイルス』のナポリタン。ジャズが流れるお店だそうです。

   

岩手県盛岡市の『羅針盤』の季節のチョコレート菓子。シャンソンをはじめ、ジャズやピアノ曲が流れるそうです。

   

青森市の『シュトラウス』のアップフェルシュトゥルーデン。ウィーン版のアップルパイのようです。『シュトラウス』は、クラシックが流れているウィーン菓子専門の喫茶室。訪れてみたいお店です。


アルヴィン・クィーン「FEELING GOOD」、原田マハ著「〈あの絵〉のまえで」(幻冬舎文庫)。

2024-11-30 19:30:00 | ベース・ドラムス

平安堂長野店に寄ったら、原田マハ著「〈あの絵〉のまえで」(幻冬舎文庫)が面白そうだったので購入。収録された6つの短編は、それぞれ心温まる爽やかな作品でした。爽やかな新作CDです。

ALVIN QUEEN (アルヴィン・クィーン)
FEELING GOOD (STUNT 2023年録音)

   

アルヴィン・クイーン(ds, 1950年生まれ)は、オスカー・ピーターソン(p)やダスコ・ゴイコヴィッチ(tp)との共演で知られるドラマーです。僕は、彼のプレイはかなり好きで、現在でも新譜が出ると購入しています。本作は、2023年9月録音のピアノ・トリオ作品です。

メンバーは、アルヴィン・クイーン(ds)、カールトン・ホームズ(p)、ダントン・ボラー(b)。ホームズ(p)は、1960年生まれ、マンハッタン音楽院出身で、演奏に加え、映画やテレビの音楽を作曲し、チャーリー・パーシップ(ds)やフレディ・ハバード(tp)、スティーヴィー・ワンダーらと共演。

(英文表記)Alvin Queen(ds)、 Carlton Holmes(p)、 Danton Boller(b)。

曲目は次のとおり。

1  Out of This World (Harold Arlen,  Johnny Mercer)
2  It Ain't Necessary So (George Gershwin,  Ira Gershwin)
3  Waltz For Ahmad (Jack Wilson)
4  Bleecker Street Theme (Ceder Walton)
5  Love Will Find A Way (Bedria Sanders)
6  The Night Has A Thousand Eye's (Gerry Brainin,  Buddy Bernier)
7  Spartacus Love Theme (Alex North,  Terry Callier)
8  Feeling Good (Anthony Newley,  Leslie Bricusse)
9  Firm Roots (Cedar Walton)
10  Send In The Clowns (Stephen Sondheim)
11  Falling In Love With Love (Richard Rodgers,  Lorenz Hart)
12  Someone To Watch Over Me (George Gershwin, Ira Gershwin,  Howard Dietz)
13  Three Little Words (Harry Ruby,  Bert Kalmar)
ジャック・ウィルソン作「Waltz For Ahmad」、シダー・ウォルトン作「Blecker Street Theme」と「Firm Roots」、ファラオ・サンダースの奥様のベドリア・サンダース作「Love Eill Find A Way」の4曲はジャズオリジナル、その他は、スタンダード曲といって良い曲です。

ピアノトリオ編成によりスタンダード曲中心の演奏が行われ、アルヴィン・クイーン(ds)が健在ぶりを示しています。「Waltz for Ahmad」では、三者が緊密なプレイを行い豊かな詩情を漂わせ、アップテンポの「The Night Has a Thousand Eyes」やボサノヴァテイストの「Feeling Good」では、クイーンのシンバルやボラーのフォービートが心地よく、「Firm Roots」は、クイーン(ds)のドラムソロから曲がスタートする編曲が面白い。「Send in The Clowns」におけるホームズ(p)のクラシカルなアプローチにも注目。

左から、カールトン・ホームズ(p)、アルヴィン・クイーン(ds)、ダントン・ボラー(b)。

(参考)本作から「Feeling Good」が聴けます。

Feeling Good

 

【原田マハ著「〈あの絵〉の前で」(幻冬舎文庫)】

   

表紙。表紙の絵は、グスタフ・クリムト作「オイゲニア・プリマフェージの肖像」。

(帯裏にある本書の紹介)

      

(感想など)

久しぶりに原田マハさんの小説を読みました。日本各地の美術館に収蔵されている絵をモチーフとして、それらに関連したエピソードを綴っています。絵そのものというよりも、その絵から勇気づけられたり、その絵の前で再会を果たすなど、物語は、絵を取り巻く人が中心です。

掲載されている6つの小説ともに、読後感は、爽やかです。けれども、母子家庭故に就職に苦労する主人公が登場するなど、一筋縄ではいかない面もあります。それぞれ短編でもありさらっと読め、解説を各地の美術館の学芸員が書いている点が画期的で、購入して良かった文庫本。

(原田マハさんの紹介)

   


ジョー・ジョーンズ「JO JONES PLUS TWO」、東御市田中の喫茶「アンドエスプレッソ」で珈琲タイム。

2024-08-28 19:38:28 | ベース・ドラムス

先日、東御市田中の喫茶店「アンドエスプレッソ」に初めて入りました。特に女性に人気があり、広い範囲からお客様が集まるようです。エスプレッソとプリンの組み合わせが良かった。組み合わせの面白いアルバム。

JO JONES (ジョー・ジョーンズ)
JO JONES PLUS TWO (VANGUARD 1958年録音)

   

ジョー・ジョーンズ(ds, 1911~1985年)は、拍子を刻む役割を、ベースドラムからハイハット(シンバル)に移し、軽快でスイングする演奏を行ったドラマーで、バディ・リッチをはじめ多くに影響を与えています。カウント・ベイシー楽団での活躍が有名ですが、後年、ヴァンガードなどにリーダー作を録音しました。

メンバーは、ジョー・ジョーンズ(ds)、レイ・ブライアント(p)、トミー・ブライアント(b)。レイ・ブライアントもモダンスイングというプレイを行うので、ジョー・ジョーンズと相性が良さそうです。

(英文表記)Jo Jones(ds)、Ray Bryant(p)、Tommy Bryant(b)。 

曲目は次のとおり。

1  Satin Doll (Duke Ellington,  Johnny Mercer,  Billy Strayhorn)
2  Little Susie (Ray Bryant)
3  Spider Kelly's Blues (Ray Bryant)
4  Cubano Chant (Ray Bryant)
5  Splittin' (Ray Bryant)
6  Sweet Lorraine (Cliffrod R. Burwell,  Mitchell Parish)
7  Bicycle Built for Two (Traditional)
8  Ol' Man River (Oscar Hamerstein Ⅱ,  Jerome Kern)
9  Sometimes I'm Happy (Irving Caesar,  Vincent Youmans)
レイ・ブライアント作が4曲入っていますが、いずれもジャズ・スタンダードと言っても過言ではないほど、知られている曲です。残りの曲も、エリントンの「Satin Doll」をはじめ有名ナンバーです。

ジョー・ジョーンズ(ds)の軽快で繊細なドラムも面白いのですが、レイ・ブライアント(p)が快調で、まとまりのあるピアノ・トリオのアルバムになっています。ジョー・ジョーンズは、「Satin Coll」や「Splittin'」ではブラシで軽妙にスイングし、「Cubano Chant」や「Ol' Man River」でソロ的なプレイを行うなど、曲に合わせて柔軟なプレイぶり。レイ・ブライアント作の「Spider Kelly's Blues」はブルージーで、彼の左手が力強い。

(参考)本作から「Spider Kelly's Blues」が聴けます。

Ray Bryant - Spider Kelly's Blues (youtube.com)

 

【アンドエスプレッソ(& espresso)】

住所:長野県東御市田中187-1
電話:0268-55-7416
ホームページ:アンドエスプレッソ (&espresso) - 田中/カフェ | 食べログ (tabelog.com)

お店の手前が駐車場になっています。

建物外観、入口

店内。一階にはカウンター席もあります。

一階のテーブル席。左側に見えている階段で二階にあがります。

二階の様子。落ち着いた雰囲気です。

珈琲類のメニュー。

エスプレッソは2種類から選べます。僕は、下段に記載のあるコロンビアを注文。

フード類。プリンを注文。

エスプレッソとプリン

エスプレッソ。やや苦いので、砂糖を投入。バランスがとれました。

プリン。大きめで、カラメルがたっぷりとかかっています。

やや固めです。量もあり、堪能できたプリンでした。

ちょっと読書。

人気店だと思いました。僕以外に4人の女性が入店していました。軽井沢から近いせいもあるのか、関東圏のナンバーの車も駐車していました。


ダグ・ワトキンス「SOULNIK」、草津音楽の森国際コンサートホール前庭でアルプスホルンの合奏。

2024-08-21 19:30:00 | ベース・ドラムス

草津国際音楽祭に出かけた(その記事へのリンク)際、ホールの前庭で、音楽祭の開幕を告げるアルプスホルンの合奏がありました。穏やかな響きで、あたりに溶け込んでいました。クラシックの楽器が用いられた穏やかな演奏を。

DOUG WATKINS (ダグ・ワトキンス)
SOULNIK (NEW JAZZ 1960年録音)

   

ダグ・ワトキンス(b, 1934~1962年)は、地元のデトロイトで活動後、1954年にニューヨークに出、ホレス・シルヴァー、ソニー・ロリンズ、ハンク・モブレーなどと共演し活躍していましたが、1962年、27歳で交通事故で亡くなりました。ロリンズの「Saxophone Colossus」のベーシストとして知られています。

ダグ・ワトキンスのリーダー作はわずか2枚しかなく、本作は2枚目です。メンバーは、ダグ・ワトキンス(cello)、ユーゼフ・ラティーフ(fl. obe)、ヒュー・ローソン(p)、ハーマン・ライト(b)、レックス・ハンフリーズ(ds)。ワトキンスは、チェロを弾いています。

(英文表記)Doug Watkins(Cello)、 Yusef Lateef(fl, oboe)、Hugh Lawson(p)、Herman Wright(b)、Lex Humphries(ds)。

曲目は次のとおり。

1  One Guy (Yusef Lateef)
2  Confessin' (Don Daugherty,  Al J. Neiburg,  Ellis Reynolds)
3  Soulnik (Yusef Lateef)
4  Andre's Bag (Doug Watkins)
5  I Remember You (Johnny Mercer,  Victor Schertzinger)
6  Imagination (Johnny Burke,  James Van Heusen)
参加メンバーのユーゼフ・ラティーフ作が2曲、ダグ・ワトキンス作が1曲。あとの3曲は、スタンダードでよく知られた曲です。

ダグ・ワトキンスは、ベース奏者としてセッションに引っ張りだこでしたが、ここでは、チェロに専念しています。チェロによるソロでは旋律がくっきりと浮き出ていて、多分、こういう演奏をしたかったのでしょう。ユーゼフ・ラティーフのフルートとオーボエもあって、室内楽的な趣もあります。ラティーフがオーボエを吹く「Soulnik」は、全体にブルージーで、ワトキンス(Cello)やローソン(p)のプレイも黒っぽい。ジプシー風の曲調の「Andre's Bag」、フルートによるテーマが美しい「Imagination」などと、かなり楽しい。

(参考)本作から「Soullnik」が聴けます。

Soulnik (youtube.com)

(安曇野市宅で聴いているところ)

飾ってあるレコードは、右からダグ・ワトキンス「Watkins at Large」(Transition 国内盤)、本作「Soulnik」(New Jazz 国内盤)、ポール・チェンバース「Bass On Top」(Blue Note 東芝盤)。ポール・チェンバースは、ワトキンスの義理の従兄弟です。

【草津音楽の森国際コンサートホール】

住所:群馬県吾妻郡草津町大字草津字白根国有林音楽の森内
ホームページ:音楽祭会場へのアクセス | 草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル (kusa2.jp)

今回のフェスティヴァルの看板がありました。

駐車場から向かう際に「草津音楽の森国際コンサートホール」を撮影。緑に囲まれたホールです。

アルプスホルンの演奏。少し横から撮影しています。

ホールの入口あたりから撮影。穏やかでのんびりとした感じが、景色に相応しかった。

ホール内。演奏開始前の様子です。

西村朗さん作曲の「オルガンのための幻想曲(2017)」に使用されたリードオルガン。