長野自動車道塩尻インター近くにあるみどり湖パーキングエリア(下り線)で休憩をしたところ、高速バス停の近くに「アルプスの見えるパーキング」と刻まれた石碑があったので、外へ出て写真を撮ってみました。高速バス利用者向けの駐車場があるあたりから、北アルプスが良く見え、いつもと違った角度から常念岳を仰ぐことができました。あたりには畑も広がり、よい気分転換になりました。新鮮な感じのアルバム。
BOBBY BROOM (ボビー・ブルーム)
SONG AND DANCE (ORIGIN 2005年録音)
ポール・マッカートニーの来日公演が最近あって、ポピュラー音楽界はその話題で持ち切りでした。僕はビートルズ自体はあまり聴きませんが、彼らの曲にはスタンダード化したいいものがあります。その一つが、マッカートニー=レノン作「Can't Buy Me Love」で、ボビー・ブルーム(g)がこのアルバムで取り上げています。
メンバーは、レギュラー・トリオで、ボビー・ブルーム(g)、デニス・キャロル(b)、コビー・ワトキンス(ds)。ブルームは、若くして1980年代にソニー・ロリンズのサイドメンとして起用されていますが、シカゴで活動を続けたせいもあって、日本での知名度は高くないかもしれません。ケニー・バレルをちょっと想わせるプレイぶりですが、深い音色と多彩なリズム、そして現代的な音の選び方によって、都会的なムードを醸し出します。
曲は、ポップス系統のものが、ビートルズの「Can't Buy Me Love」、ロバータ・フラック、ダニー・ハサウェイのヒット曲「Where is The Love?」、「Little Rascals There」、レオン・ラッセル作でカーペンターズのヒット曲「Superstar」、グレン・キャンベルのヒット曲「Wichita Lineman」、スタンダードの「Smile」、「You and The Night and The Music」(あなたと夜と音楽と)、そしてブルームの自作が3曲で「Coming Home」、「Blues for Modern Man」、「Waiting and Waiting」。全11曲です。
素材はポップスなど様々ですが、アドリブはもちろん、テーマの弾き方もジャズそのもので、落ち着いた作品です。1曲目の「Can't Buy Me Love」は、ブルーム(g)がダークブルーな音色で、たんたんと弾きますが、早弾きのシングルトーンなどかっこよいです。バラード「Where is The Love?」は、さりげないテーマ演奏から次第に熱く盛りあがります。スタンダードの「You and The Night and The Music」は、初めファンク・リズムなのでびっくりしますが、違和感なく聴こえます。ポップス好きな方にもいいかもしれないアルバム。
【みどり湖パーキングエリア(下り線)からの北アルプス】