飯森範親指揮 群響室内オーケストラの演奏会で、シューベルトの交響曲第5番が取り上げられた(その記事へのリンク)ので、イシュトヴァン・ケルテス指揮ウィーン・フィルで同曲の演奏(CD)を聴きました。
そのCDが気にいり、ケルテス指揮ウィーン・フィルの演奏にはまっています。叙情的で、ダイナミクスに溢れた指揮、ウィーン・フォルの嫋やかな弦楽器の音色、DECCAレーベルの優秀録音と、際立っています。
イシュトヴァン・ケルテス(指揮者、1929ー73年)の紹介
1929年ハンガリーのブダペスト生まれ。73年没。ブダペストのリスト音楽院で指揮をショモジーに師事し、ヴァイオリンと作曲も学ぶ。53年ジュール歌劇場の指揮者となり、55年にブダペスト国立歌劇場の副指揮者に就任するも、ハンガリー動乱で亡命。アウグスブルク歌劇場指揮者を経て、64年からケルン市立歌劇場の総監督を務め、65年から3年間ロンドン響の首席指揮者を兼任。音楽界を背負う才能に恵まれていたが、遊泳中に水死。(タワーレコードのHPからお借りしました。)
(購入して聴いたCD)
シューベルト:交響曲全集(CD4枚組)。ケルテス指揮ウィーン・フィル。1963~71年録音。ウィーンフィルの響きが素晴らしく、全部良いですが、特に、小編成で演奏される第5番が、テンポや音色など出色。
本CDのライナーノートに掲載されている第8番のオリジナルレコードのジャケット写真。ケルテスが若々しい。
ブラームス:交響曲全集(SACD3枚組)。ケルテス指揮ウィーン・フィル。1964年、72年、73年録音。全て好きな曲なので、うっとりとして聴きました。ウィーン・フィルの管楽器の音も魅力あります。
ライナーノートに掲載された、ケルテスの指揮姿。
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」ほか(SACD)。ケルテス指揮ウィーン・フィル、イスラエル・フィル。1961年、62年録音。「新世界より」は、ウィーンフィルとの初録音で、有名な録音です。
モーツァルト:交響曲集(25番、29番、35番、36番、39番、40番)ほか(CD3枚組)。ケルテス指揮ウィーン・フィル。1962年、63年、72年録音。まだ40番だけしか聴いていませんが、特に第4楽章が良かった。
モーツァルト・オペラ・フェスティバル(CD2枚組)。ルチア・ポップ(ソプラノ)、ブリギッテ・ファスベンダー(メゾ・ソプラノ)、ヴェルナー・クレン(テノール)、トム・クラウゼ(バリトン)、マンフレート、コングヴィルト(バス)。ケルテス指揮ウィーン・ハイドン管弦楽団。1971年録音。
ウィーン・ハイドン管弦楽団は、実質ウィーン・フィルのようです。ケルテスは、歌劇場の仕事も多く、ザルツブルグ音楽祭にも登場しています。本CDは、モーツァルトのオペラ名場面集で、歌手も揃っています。
(購入してあって、これから聴く予定のCD)
今週末から来週にかけて、上記のうちまだ聴いていないものに加え、以下のCDを聴くつもりです。楽しみ。
モーツァルト:レクイエムほか(SACD)。ケルテス指揮ウィーン・フィル、ロンドン交響楽団。1965年、68年録音。
ドヴォルザーク:交響曲第7番・第8番(CD)。ケルテス指揮ロンドン交響楽団。1963年、64年録音。
コダーイ:組曲「ハーリ・ヤノシュ」ほか(SACD)。ケルテス指揮ロンドン交響楽団。1964年、69年録音。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」、第27番(CD)。クリフォード・カーゾン(ピアノ)、ケルテス指揮ロンドン交響楽団。1967年録音。ケルテスによるピアノ協奏曲の伴奏を聴きたくて購入。
イシュトヴァン・ケルテスは、若くして亡くなっているので、そう多く録音は残されていませんが、他のものも聴いてみたい。
(参考)イシュトヴァン・ケルテス協会のホームページ:ケルテス会とは:入会方法のご案内: イシュトヴァン・ケルテス協会