安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ハロルド・ランド Grooveyard

2016-11-30 20:08:52 | テナー・サックス

11月26日(土)の夜は、拙ブログにコメントをくださるdukeさんと、札幌ススキノのジャズクラブ「Day By Day」で、ライブを聴きながらオフ会を催しました。dukeさんが応援している日本ハムファイターズのことや札幌のミュージシャンの話題などで楽しい一時を過ごしました。こちらのお店のオーナーで歌手の黒岩静枝さんのヴォーカルを聴き、日本ハムの名前も出るとなると、俄然、北の大地へ来たという気持ちになりました。本来、ジャズの大地(土地)にてというタイトルのアルバム。

HAROLD LAND (ハロルド・ランド)
GROOVEYARD (Contemporary 1958年録音)

   

ジャケットを見て、これは「Harold In The Land of Jazz」だとピントくる方もいると思いますが、このGrooveyardはタイトルが変更されて、セカンドとして出されたものです。内容はいいので、最初のままでよかったのにと考えてしまいますが、アピール度を上げるために出来のいい曲をタイトルにもってきたのでしょうか。

メンバーは、ハロルド・ランド(ts)、ロルフ・エリクソン(tp)、カール・パーキンス(p)、リロイ・ヴィネガー(b)、フランク・バトラー(ds)。タイトル曲のGrooveyardは、カール・パーキンスの作曲ですが、彼のバウンドするピアノが全編で聴けます。ロリフ・エリクソンはスウェーデン出身ですが、アメリカでも長期間にわたって活躍しました。

曲目はオリジナルが多いですが、なかなかの佳曲が揃っています。ハロルド・ランド作「Delirium」、「Lydia's Lament」と「Smack Up」、カール・パーキンス作「Grooveyard」、エルモ・ホープ作「Nieta」、あとはスタンダードで「Speak Low」と「You Don't Know What Love is」(あなたは恋をしらない)の全7曲。

ハロルド・ランド(1928~2001年)は、クリフォード・ブラウン=マックス・ローチグループにおける一連の録音が知られていますが、本人のリーダー作にも面白いものが多いように思います。軽くバウンスする「Delirium」おけるランド(ts)の長いソロは聴きごたえがあり、また彼のバラードプレイが素晴らしい「You Don't Know What Love Is」、タイトルに採用された「Grooveyard」おけるランドとパーキンス(p)のプレイなど、西海岸録音ながら、グルーヴィーなハードバップが聴ける快作といっていい内容です。

【Day By Day (デイ・バイ・デイ)】

住所:北海道札幌市中央区南5条西2丁目 中銀ビルB1
電話: 011-521-6635
ホームページ:デイバイデイ(Facebook)

  

  

黒岩静枝(vo)、伴奏は佐々木慶一(ds)グループ。黒岩さんの歌はもちろん、レギュラーバンドの水準も高く、僕は札幌へ行くと必ず寄ります。

  

サトミさん。黒岩静枝さんのお弟子さんです。

  

黒岩静枝さんは、北海道はもちろん全国各地のライブハウスに出演する人気シンガーです。12月3日には、銀座スイングへ出演予定。「Over The Rainbow」(虹の彼方へ)や「These Foolish Things」を歌ってくれました。当夜もソウルフルな歌声に魅了されました。 


小泉和裕指揮 名古屋フィルハーモニー交響楽団演奏会(11月24日 上田市サントミューゼ)

2016-11-29 20:19:26 | 演奏会・ライブ

11月24日(木)に、上田市のサントミューゼで名古屋フィルハーモニー交響楽団の公演があったので、聴いてきました。名古屋フィルは、飯田市で毎年公演を行っていますが、それ以外の長野県内では多分初めてだと思います。ゲルハルト・オピッツのピアノを聴くことができるので、わくわくして出かけていきました。

   

指揮:小泉 和裕
ピアノ:ゲルハルト・オピッツ
管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 作品73「皇帝」
バルトーク/管弦楽のための協奏曲 Sz.116

(アンコール)
ブラームス/ハンガリー舞曲第5番

ゲルハルト・オピッツのピアノが素晴らしくて、夢のようなひと時を過ごしました。一音一音、これほどまでの美しい音(サウンド)を聴いたのは初めてです。ウィルヘルム・ケンプが師匠で、ドイツ音楽の正統的後継者と言われているようですが、納得のいくすごさでした。左右のバランスがよく、左手が回っていること、強弱のつけかた、リズムが躍動していることなど、スケールが大きく、なんといえばいいか、理想的な皇帝の演奏かもしれません。

   

「皇帝」は、オーケストラ部分も聴きどころの多い曲ですが、名古屋フィルはホルンや木管などいい演奏をしているように思えました。また、独奏者のゲルハルト・オピッツさんと指揮者の小泉和裕さんの息もぴったりとあっている感じでした。ピアノ協奏曲もたまに演奏会で耳にしますが、当夜の演奏は、独奏と伴奏にずれがないように聴こえました。

   

バルトークの管弦楽のための協奏曲が、地方公演で取り上げられることは、おなじみの名曲ばかりが演奏される地方の実情からすると画期的です。この曲は、弦楽器の強奏部分はわかりやすいメロディですが、全体には演奏するにも聴くにも難しい音楽の部類に入ると思います。各奏者ともに破たんのない演奏をしていて、名古屋フィルの実力は高いように感じました。


おたる (和食・寿司 長野市)

2016-11-28 20:57:33 | グルメ

長野駅前の「北のやすらぎ おたる」というお店は、夜の宴会で何回も使っていますが、今の職場に近いので、たまにランチに行っています。海鮮や寿司主体の和食のお店ですが、焼魚や煮魚があって、長野駅前にはランチでそういうものを食べられるところはあまりないので、重宝します。

「おたる」という名前から察せられるように、北海道小樽市をイメージしたお店のようで、北市ガラス(小樽市)制作のステンドグラスが壁に飾ってあります。お店の入っているビルでは、この11月16日から東急レイホテルが営業を始めたので、当店も賑わうかもしれません。ランチは早めに行くのがよさそうです。

  

おたるの入っているのは、長野東急レイホテルと同じビルの一階です。

  

看板にも小樽運河の光景が描かれています。

  

お店の入り口。

  

入り口を入って右側のホール。奥の方に独立したテーブル席や宴会用の部屋があります。時間が早いのでまだ誰もいませんが、このあと数組が入ってきました。

  

壁にかかっていたステンドガラス。小樽運河の風景です。

  

ランチの焼き魚定食。今日はぶりのまか焼きでした。大きいので20分ほど出てくるのに待っていました。

  

この他にも煮魚、お刺身、寿司などの定食があります。

  

食後に珈琲を頼みました。デザートにアイスクリームなどもあります。

【おたる】

住所:長野市南千歳1-28-3 長野NCビル1F
電話:026-269-9090
ホームページ:otaru


トゥーツ・シールマンス MAN BITES HARMONICA!

2016-11-27 10:07:26 | ヴァイブ、オルガン他

11月20日(日)は、スピードスケートのワールドカップ長野大会があったので、ボランティアとして、駐車場で車の誘導をしていました。休憩時間には世界の一流選手の走りを観ることもできるので、たまにエムウェーブ(長野オリンピックの際の会場)でボランティアをしています。今大会は世界中から選手が集まったことや小平奈緒選手の活躍もあって、観衆もそこそこ入り賑やかでした。国際色豊かだったので、ベルギー出身のミュージシャンを。

TOOTS THIELEMANS (トゥーツ・シールマンス)
MAN BITES HARMONICA! (RIVERSIDE 1957年録音)

   

ベルギー出身のトゥーツ・シールマンス(1922~2016)は、ギターも演奏しますが、ハーモニカの名手として知られていて、ビル・エヴァンスとの共演作の「Affinity」が日本では知られています。この初期のアルバムは代表作の一つです。ハーモニカでジャズというのは、そぐわない感じもしますが、シールマンスのプレイは、バラードはもちろん、早いものも見事です。

メンバーは、トゥーツ・シールマンス(hca,g)、ペッパー・アダムス(bs)、ケニー・ドリュー(p)、ウィルバー・ウェア(b)、アート・テイラー(ds)。ユニークなのは、ペッパー・アダムスが参加していることで、ハーモニカとバリトンサックスの組み合わせは、そう聴けるものではありません。リズムセクションは、ドリュー以下リバーサイドレーベルではおなじみですが、弾むようなリズムを送り出しています。

曲は、シールマンス作「Soul Station」と「Fundamental Frequency」、レイ・ブライアント作「18th Century Ballroom」、ルイ・アームストロング作「Strutting with Some Barbecue」、あとはスタンダードで、「East of The Sun」、「Don't Blame Me」、「Imagination」、「Isn't It Romanctic?」の8曲。シールマンスは、「18th Century Ballroom」と「Imagination」ではギターを弾き、「Soul Station」では、ハーモニカとギターの両方を使っています。

シールマンスのハーモニカは、さすがに迫力という部分では今一つながら、ホーンライクな演奏をし、これにアダムスのバリトンとドリューのピアノが絡んで、さわやかなセッションになっています。哀愁を帯びた優しい音色のハーモニカという楽器自体の特色は、「East of The Sun」や「Don't Blame Me」で発揮されています。「Isn't It Romantic?」では、アダムス(bs)、シールマンス(hca)、ドリュー(p)とよくスイングしたソロが続きますが、ハーモニカが違和感なく溶け込んでいます。「Soul Station」などに聴けるシールマンスのギターも意外にブルージーで、なかなかです。

【ISUワールドカップスピードスケート競技長野大会】

   

ポスター

   

会場のエムウェーブ(長野市)

   

男子1500メートル

   

応援の旗も飾られています。

   

ロビーでは、飲食物などの販売もあり、お子さんも多く、売れ行きはよかったようです。


JENNIE(ジャズ喫茶 長野県北佐久郡御代田町)

2016-11-25 20:52:21 | ジャズ喫茶

今年の9月にオープンした御代田町のジャズカフェ「Jennie」に初めて寄りました。御代田町といっても、軽井沢町追分に近く、浅間サンラインをちょっと入ったところなので、別荘地帯からも近く、夏などお客様でにぎわいそうな立地です。敷地内には、ドッグランや宿泊施設のトレーラーハウス3棟が設置されていて、そちらの運営業務も行っています。

お店のオーナーは、ジャズタクシーの経営や雑誌「ジャズ批評」へ執筆されている藤田嘉明さんで、週末にはお見えになるそうです。店内に入ると、スピーカーのアヴァンギャルドが迎えてくれます。流れているのはFM放送からのジャズだそうですが、ゆったりとジャズに浸るにはうってつけの環境のお店です。

  

浅間サンラインからは、看板の案内でお店へ着くことができます。この大きな看板が迎えてくれます。

  

  

お店の外観。

  

テラス席。

  

  

入口に設置してある看板。

  

入口あたりからの店内。

  

カウンター。椅子は使用していなくて、テーブル席だけです。

  

雑誌がおいてあります。ジャズ批評もあります。

  

ダーツの機械。

  

スビーカー:avantgarde DUO omega (ドイツ製)


  

CDブレイヤー:Musical  Fidelity  X-RAY  V8 (イギリス製)。

  

  

プリアンプ:Mcintosh C40
バワーアンプ:Mcintosh  MC252

  

  

壁には、Jennie Simithのレコード「Jennie」が飾ってあります。お店の名前の由来は、オーナーの藤田さんが、ジェニー・スミスファンであるところから名づけられたとのことです。

  

  

りんごのケーキ。

  

ノンアルコールビールです。

  

コースター。持ち帰り可能で、僕もいただいてきました。

【Jennie】

住所:長野県北佐久郡御代田町馬瀬口清万1581-33
電話:0267-41-0451
営業:10:00~22:00  定休日:火曜日
ホームページ:jennie.jp