ART BLAKEY (アート・ブレイキー)
JUST COOLIN' (BLUE NOTE 1959年録音)
アート・ブレイキーのこのアルバムが録音から60年以上経った本年(2020年)発売されましたが、内容がアート・ブレイキー全盛期の全曲未発表で、しかもメンバーにハンク・モブレー(ts)が入っているので、予約してレコードを買いました。
メンバーは、リー・モーガン(tp)、ハンク・モブレー(ts)、ボビー・ティモンズ(p)、ジミー・メリット(b)、アート・ブレイキー(ds)。録音日は1959年3月8日で、1958年10月30日録音の「Moanin'」から4ヶ月後の録音です。モブレーは、音楽監督のベニー・ゴルソン(ts)の辞任に伴い参加したもの。
曲目は次のとおり。
1 Hipsippy Blues (Hank Mobley)
2 Close Your Eyes (Bernice Petlere)
3 Jimerick (Unknown Composer)
4 Quick Trick (Bobby Timmons)
5 M&M (Hank Mobley)
6 Just Coolin' (Hnak Mobley)
ハンク・モブレー作の3曲と「Close Your Eyes」は、本作と同じメンバーでジャズクラブ「バードランド」に出演した際の演奏が、「At The Jazz Corner Of The World」(Blue Note)に収録されています。
録音から60年経ってからの発表ですが、よくぞこれを出してくれたと驚きました。とにかく、リー・モーガン(tp)の演奏が聴きもので、速いフレーズが次々と出て、しかもそれがよくつながっていて、ジャズのアドリブの面白さを存分に味わうことができます。極めつけは「Jimerick」における彼のソロです。モブレーは、新曲を3曲提供し、ティモンズ(p)もファンキーフレーズを弾いていて、大貢献しています。
「Just Coolin'」を安曇野市の自宅で聴いているところです。
【2020年12月27日(日)付日本経済新聞の記事】
レコード復権の記事が載っていました。
フィジカル・メディアの復権と書いてあります。「フィジカル」は、ダウンロードではなく物として提供される媒体(ここではレコード)のことを指して呼ばれているようです。
ジャズ喫茶の「ragtime」の取材記事。参考:拙ブログのragtime(ラグタイム)の記事へのリンク
手間をかけて聴くのがよいらしく、若い方もレコードを買い求めることがあるようです。また、飾り用としてもレコードが購入されているようです。
レコード製作の現場の取材もありました。