安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジューン・ハットン LET'S FALL IN LOVE

2014-04-09 22:01:44 | ヴォーカル(E~K)

長野市の自宅の小庭に木(コウヤマキ)を一本植えてありますが、そこにキジバト(雉鳩)が巣を作りました。卵を抱いているのか、寒くても動こうとせずにいます。木が大きくなったので切ろうと考えていたのですが、当面この鳥(つがいで2羽いることもあります。)の様子を見守ることにしました。バードウォッチングが趣味のKさんに鳥の種類から教えてもらったのですが、キジバトはつがいで行動して、仲がよいということです。そこで、「Let's Fall In Love」や「Then I'll Be Happy」が入っているアルバムを取り出しました。

JUNE HUTTON (ジューン・ハットン)
LET'S FALL IN LOVE (Tops 1958年頃録音)

   Letsfallinlovejunehuttoncd

ジューン・ハットン(vo)は、ムーディーな作りの「Afterglow」(Capitol)が知られていますが、この「Let's Fall In Love」(Tops)は、スインギーなものも入っていてバラエティに富んだ内容です。彼女のアルバムは、これら2枚しかありませんが、後者が昨年(2013年)、日本のSSJレーベルから、CD復刻され発売されたので購入しました。世界初CD化だそうです。

ジューン・ハットンは、ジョー・スタッフォードの後任として、1944年にパイド・パイパーズに加入し、録音した「Dream」がヒットしてビルボードの第1位になるなど、ソロ歌手になる前はコーラスグループで活躍していました。「Dream」の日本盤EPを持っているので、下記にジャケットを掲げてみました。

編曲は、フランク・カムストックとルー・レイモンドが行っています。曲は、ほぼスタンダードで有名なものが多いです。「Let's Fall In Love」、「It's Been a Long, Long Time」、「A Hundred Years From Today」、「Then I'll Be Happy」、「All Alone」、「I'll Buy That Dream」、「Angry」、「You've Changed」、「Maybe It's Because」、「Imagination」、「Dream」、「It Happened Once Before」の全11曲。この中で珍しいのは、ボビー・トループ作の「It Happened Once Before」でしょうか。

どこかしら懐かしさを感じさせる歌声で、ハットンが歌っています。スインギーで溌剌とした「Let's Fall In Love」、べたつかず比較的あっさりとした「It's Been A Long Long Time」、気持ちが籠ったトーチソング「All Alone」、伸ばした声に品があって美しい「Dream」など、滑らかな歌唱です。「Then I'll Be Happy」には、意訳ですが”あなたが東西南北どこにいっても、私はついていって、小さな愛の巣を一緒に作りたい”というような一節(サビの部分)も出てきて、まるでキジバトやオシドリのカップルに相応しい歌詞です。

【自宅(長野市)の庭に営巣しているキジバト】

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上記の2枚は、居間から窓越しに撮影したためにぼやけた印象になっています。

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道路側から高倍率で撮影したものですが、どこにいるか探すのに苦労しました。

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キジバトは真ん中の木に営巣しています。 木が 大きくなりすぎたので、なんとかしないといけません。

【パイドパイパーズの「Dream」日本盤EP】

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