安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

1泊2日で仙台へ(2)。宮城県多賀城市のジャズ喫茶「パラゴニアン」(PARAGONIAN)。

2024-07-01 19:30:00 | ジャズ喫茶

多賀城は、奈良・平安時代に陸奥国の国府が置かれたところで、神亀元年(724年)、大野東人(おおののあずまひと)により創建され、11世紀中頃まで東北の政治文化の中心地でした。多賀城跡が整備されています。

そこへも行ってみたいのですが、今回は、ジャズ喫茶「パラゴニアン」へ。マスターに歓迎していただき、JBLのスピーカー、パラゴンとエべレストでジャズを聴くことができ、至福の一時を過ごしました。

仙台駅からJR仙石線に乗車し、22分で多賀城駅に着きます。

多賀城市役所の近くにお店はあり、駅から歩いて7~8分で着きます。『PARAGONIAN』と記された看板が目立ちました。

お店の外観。屋根が急勾配です。多分、個人所有の電柱で、電気を引き込んでいます。

入口に向かって撮影。入店時は、こちら側から音が流れていました。

素晴らしくきれいな、「エベレスト DD67000」です。

入店時にエベレストから流れていたのは、ニッキ・パロット(vo, b)の「Feelin' Groovy」(CD)。多分、彼女の最新作。

入口を入って正面を見ると、目に飛び込んでくるのは、スピーカーのパラゴンと、ディヴィッド・ストーン・マーティンのイラストです。最高です。

正面に向かって左側。

右側には、カウンター席。バックカウンターは、レコード棚。

パラゴン。状態がすごく良い感じです。パラゴンは、日本国内には、ほとんど無いかもしれません。他にすぐ思い浮かぶのは、軽井沢の「だぁーちゃ」、札幌の「ジャマイカ」、新潟の「シャモニー」のものです。閉店したお店だと、高崎の「あしび」や小樽の「Groovy」にありました。

パラゴンの上の方には、DSM(デヴィッド・ストーン・マーティン)のジャケット。複製品でしょうか、もしかしたら、原画の類いかも。次回、マスターに訊ねてみようと思います。

ピアノが置いてあって、ライブを開催しています。

アンプは、マッキントッシュのものを使用されています。McIntosh の MC2301です。

プレーヤーはトーレンスです。

以下かかったレコードです。ベニー・カーター「Swingin' The  '20s」。パラゴンによる再生。

ビル・エヴァンス「Sunday at The Village Vangurd」。リクエストをどうぞと言われたので、ビル・エヴァンスのピアノトリオをお願いしたところ、このアルバムをかけていただきました。パラゴンによる再生。

キャノンボール・アダレイの「Alison's Uncle」。これは、エベレストによる再生です。

ジム・ホール「It's Nice To Be With You」。エベレストによる再生。

パラゴンによる再生は、スコット・ラファロのベース音まで、結構クリアに出ていて、驚きました。また、ジム・ホールのギターですが、ソフトで繊細なサウンドなので、装置によっては、ふにゃけた感じに聞こえますが、芯のあるカチッとした音で再生されていました。

マスターに伺ったら、床はコンクリートで70cm厚だそうです。そして、天井が高く、まさに音楽再生のための建物になっています。建物まで配慮する人は、そう多くありませんから、凄いなと感心、感激しました。

ブルーノートのラベルを模した、コースターが嬉しい。ブルーの色で、これからの季節にも相応しい。

コーヒー。ブレンドですが、雑味が無くてよい味です。

ジェラートと飲み物のセットをいただきました

ジャズやレコード関連の本も置いてあります

パンフレット類が置いてあります。多賀城は、1300年のアニバーサリーイヤーだそうです。次回は、多賀城跡も訪れてみたいと思っています。パラゴニアンには、もちろん再訪します。

【パラゴニアン(PARAGONIAN)】

住所:宮城県多賀城市中央1-12-41
電話:022-364-7788
ホームページ:ジャズワインバー パラゴニアン(Paragonian)|宮城県多賀城市



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6 コメント

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Unknown (6x6)
2024-07-02 06:27:38
おはようございます。
これは凄いジャズ喫茶ですね。エベレストとパラゴン。まあ何という・・。ディヴィッド・ストーン・マーティンのイラストですか、ビリー・ホリデイのジャケットのものがありますね。今夜聴いてみます。

そういえば、宮城コンプリートの最後にジャズ喫茶に寄ろうと考えた際に、ここも候補に上がりました。少しばかり遠かったので、「アビーロード」に行きましたが、両方行くべきでした。パラゴンは岩手水沢のハーフノートが閉店した今、僕の環境ではここに行かないと聴けないと思います。
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凄い・・・ (気まぐれ親父)
2024-07-02 17:24:44
azumino様
凄い装置のお店ですね!!まして建物から完璧に
オーディオルーム化しているとは!
パラゴンの音色聞いてみたいですが私には遠すぎて・・・
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Unknown (azumino)
2024-07-02 18:38:39
6x6さん こんにちは

僕も驚きました。何しろ、装置はもちろんですが、建物本体がすごくて、完璧な防音だと思いますし、あれだけ天井が高ければ、響きもいいわけです。クラシックの弦楽やジャズのライブも聴いてみたいと思いました。

このパラゴンですが、元は、ハーフノートにあったものです。継承したのですが、このお店を作るきっかけの一つが、状態の良いハーフノートのパラゴンを入手できたことだそうです。

アビーロードですが、当日、パラゴニアンの後に訪れました。こちらはこちらで、気合いの入っているマスターで、素晴らしい時間を過ごせました。アビーロードは、6さんのブログ記事を拝見して、行くことを決めました。ありがとうございます。

ジャズ喫茶巡りは、楽しいのですが、行ってみたいお店が、長野県よりかなり遠くにあるので、すぐに行けないのがつらいところです。まあ、順々にですね。
コメントありがとうございます。
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コンサートホールみたいです。 (azumino)
2024-07-02 18:48:50
気まぐれ親父さん こんにちは

パラゴンとエベレストもすごいのですが、建物本体がそのために特化して作られているのには、本当にびっくりしました。床のコンクリート厚70cmには、なんていっていいのか。

パラゴンは、状態がよいもので、きれいです。一見の価値は充分あります。けれども、きまぐれ親父さんが仰っているように、長野県からだと遠いので、なかなか行けないのがつらいところです。

すぐには無理ですが、また行きたいと考えています。コメントありがとうございます。
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パラゴン (6x6)
2024-07-02 20:19:50
何度もコメントすいません。
このパラゴンは、水沢ハーフノートのものなのですか。感動してうまい言葉出てきません。
ハーフノートのマスターは、病気して以来、スタンド式の酸素マスクのようなものをつけて営業しておられました。
最後に行ったときは、もうパラゴンはなくて、レコードを販売していました。何枚か購入させて頂きましたが、何ともいえない気持ちになりました。それでもこうして次の店で使われ、次のジャズファンの耳に届くのですね。これは僕も行かないといけません。

追伸:熱くなってしまったので、カウントへのコメントは明日にします(笑)。
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Unknown (azumino)
2024-07-03 20:04:47
6x6さん こんにちは

コメント遅くなりすいません。そうです、まさに水沢のハーフノートのパラゴンが、こちらに来ています。スピーカーは適切なメンテナンスが必要になるので、継承できてよかったのではないかと思います。

ハーフノートは気になるお店でしたが、行ったことはありませんでした。マスターが、肺の病気でしょうか。ご冥福をお祈りします。

是非、パラゴニアンを訪れてみてください。よい感じで鳴っていました。
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