長野市にも「コメダ珈琲店」が出来たと聞いたので、先週の土曜日に行ってきました。この3月まで飯田市に2年間いたので、飯田市や名古屋市内にある同店にはたまによっていました。実は、名古屋市内で最も好きな喫茶店は、大須や栄地下街などにある「コンパル」で、濃い目の珈琲とそこに加える小さなピッチャーに入ったミルクの味は忘れられません。次いで、コメダが気に入っていて、落ち着いて読書できるのがありがたいところです。ゆっくりと落ち着いて聴きたいアルバム。
BILL EVANS (ビル・エヴァンス)
EMPATHY (Verve 1962年録音)
年度初めということもあって、宴会やちょっとした飲会が多く、財布も身体も疲れています。居酒屋あたりでも、管楽器入りのジャズを流すところが増えていますが、静かめのピアノ・トリオを流しているお店はないような気がします。あまり、じっくりと静かでは、お酒を呑むピッチが上がらないし、賑やかさがほしいということもあるのでしょうか。
ビル・エヴァンス(p)のアルバムは高水準なものが多いと思いますが、ヴァーヴ・レーベルのものも好んでいます。このアルバムのピアノ・トリオは、臨時編成ですが、ベースがエディ・ゴメスではなく、モンティ・バドウィッグなのがありがたい。ビル・エヴァンス(p)、モンティ・バドウィッグ(b)、シェリー・マン(ds)というメンバーです。
曲は、スタンダード中心です。アーヴィング・バーリン作曲の「The Washington Twist」と「Let's Go Back To The Waltz」、アイルランド民謡「Danny Boy」(ダニー・ボーイ)、リチャード・ロジャース作「With A Song In My Heart」(我が心に歌えば)、ゴードン・ジェンキンス作「Goodbye」(グッドバイ)、フランク・レッサー作「I Believe In You」の全6曲。いずれも親しみやすいメロディのものばかりです。
Empathy(感情移入)というタイトルは、三者による相互に触発するインタープレイのことを指しているのでしょうが、ベース、ドラムスは控えめに聴こえるので、エヴァンス(p)のプレイに焦点が集まります。「The Washington Twist」は、エヴァンスが明るくはずみ、シェリー・マン(ds)のバッキングも面白い。「Danny Boy」は、短い演奏ながら、エヴァンスはきれいに原メロディを浮き立たせ、情緒が溢れています。「Let's Go Back To The Waltz」は、ワルツからスタートし、テンポアップして、スインギーなプレイに移っていくところが聴きもので、マンのブラシによるプレイも小気味よい。
【コメダ珈琲店 長野東和田店】
住所:長野県長野市東和田508-1
TEL : 026-219-3345
昨年(平成25年)の12月にオープンしたそうです。東和田は、自宅から少し離れているので、お休みの日に寄るくらいになりそうです。
入り口の右側にテラス席が設けられてありました。初夏くらいになればいいかもしれません。
注文したのは、ミニシロノワール(パンの上にアイスクリームを乗せた「シロノワール」のミニ)とアメリカン珈琲です。珈琲には、左手前にありますが、豆菓子が一袋付いてきます。
【コンパルとコメダのレギュラーコーヒーの粉】
ちょっと前になりますが、この2つのお店で、珈琲の粉を買い求めました。どちらも、ペーパードリップで自分で作って飲むのですが、コンパルの方は、どうやってもお店で飲むような味にはなりませんでした。