家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

永松朝子さん

2007-02-14 09:11:20 | Weblog
藍染めの布や柿渋染めの布をバッグにしたり、こつこつと刺し子や刺繍をして生活に使える物を作り出している作家。

古民家のアトリエには膨大な量の布が置かれているが今日は個展なので、その一部のみを披露していただけた。

擦り切れそうな酷使された藍の布。それらを繫ぎ合わせて一枚の生命体にしてしまう。

今まで貧相に見えていた布の切れ端が気高い布となって蘇える。

朝子さんの慈しむ心が一針一針に縫いこまれていく。

気が遠くなるほどの時を要する手作業。

職人にしか出来ないセンスと手わざ。

それらの集大成を見たとき心が自然に躍りだす。

「内心売りたくないと思っていたものを、いとも簡単に買われてしまうと落胆する」
という言葉に物を乗り越えた愛着を感じた。



静岡CC浜岡コースのホテル内カルチャーフロアで催されています。