家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

4駆1馬力

2008-07-18 09:35:39 | Weblog
我が家から車で10分のところで友人が馬を飼っている。

目の前で見る馬は巨大だった。

圧倒的に大きい身体は近くを通っただけでビビる。

厩舎を開けると一目散に砂場に行って砂浴びをした。

そして砂場の回りの草を上手にむしりとり石にこすり付けて器用に土を落としてから食べた。

そのとき鼻の辺りを触らせてもらった。

5頭全ての馬が一斉に出てきて敷地の中を動き回ると壮観だ。

彼らは新顔の私が気になるようだ。

私が近付こうとすると一斉に別の所に移動する。

それがむしろ少し私を威圧しているように感じた。

友人の掛け声で全頭が戻って来た。

厩舎に寄り添ってカメラを構える私に接触しそうなほど近くを通る。

あの体が地響きと共に疾走してきて鼻をブルブルと鳴らしたりすると本当に恐怖を感じる。

それでも「草食動物だから大丈夫」と言う彼の言葉を信じて逃げないでいた。

「いざとなったら大声で叱り飛ばしてやる」という弱者の小さな決心は、とうとうその場面に出会わずに済んだ。

「今度乗ってみなよ」と言ってくれるがヘルニアの悪化を招きそうなので辞退した。

彼は何度か死に目に会っていると言っていた。

スリップして川に落ちて馬の下敷きになったり馬のパニックで交叉点も無視して400メートルを全力疾走されたことなど。

維持費は車と同じくらいと言ったが、どの程度の車かは言わなかった。

私は車でいい。