家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

E 202

2008-11-18 09:01:17 | Weblog
地デジの中継基地が秋葉山にできた。

その基地から電波を送る範囲に春野の我が家も、かろうじて入っているようだ。

「アンテナの向きを変えればバッチリ入るかもしれませんよ」と友人は言う。

一念発起してポールの先端のアンテナの向きを変更することにした。

ポールには、上からUHF VHF BS の順で3個のアンテナが付いている。

UHFのアンテナを動かさなくてはならない。

ちょっと手が届きそうもないので、その3個が取り付けてあるパイプごと動かすことにした。

初めに今の位置をマジックで書きとめた。

2箇所6個で留めてあるボルトを少し緩めた。

全体を動かしてみたが重いしコードが絡んでいてうまく動かない。

すぐにあきらめてボルトを締めなおしてハシゴから降りた。

さてテレビをつけてみるとBSが映らない。

E202というコードが映るのみだ。

急いで取扱説明書を取り出して読む。

だがE202というコードの説明書きは存在しない。

帰宅してネットで調べた。

「こうしたら直った」という書き込みを見て、やってみることにした。

だが全く映らない。

E202という文字が悲しく表示されている。

アナログの粗雑な画面を悔しく眺めた。

東芝に連絡すると「機械の故障ではなく電波を受けていないということです」と言う。

次にTVを買ったイオンに行って聞いてみた。

「アンテナがずれてしまったような気がします」と言った。

「パラボラアンテナというのは、そんなに繊細なのですか?ずれたといってもアンテナを止めてあるポールが最大3ミリ下にずれただけなんですけど」と説明した。

「やはりアンテナしかないような気がします」と言った。

知り合いの電気屋さんに話してみた。

「まずはアンテナがちゃんと電波を受けているかどうかを調べて、それからだなぁ」と尤もな答えをして「これ持ってってやってみな」と言われてBSピークメーターなる機械を渡された。

再びポールに上った。

顔や頭に付くクモの巣を注意深く取り除く。

地上4メーターの位置での作業なのでクモの巣の気持ち悪さを感じる余裕は失せていた。

パラボラアンテナの先端から出ているコードを外してBSピークメーターにつなぐ。

両手を使うしか方法はない。

恐さを乗り越えないと作業は進まない。

BSピークメーターのスイッチを入れてアンテナが電波を受けているかどうかを調べた。

BSピークメーターの針は微動だにしない。

パラボラアンテナを留めてあるビスを緩めてアンテナの位置を変えてみた。

仰角はそのままに左右の位置を変えてみた。

「やった!!!!」

メーターの針がメーターを振り切った。

そこで固定してハシゴから降りた。

部屋に戻ってBS放送を付けてみた。

ちゃんと見られた。

鮮明な画像を受信していた。

あれこれいじっているうちに今まで映らなかったTBSとNHK第2も映るようになった。

怪我の功名だ。

でも地デジが映るかどうかはまだ確認していない。

近いうちに再びポールの登ることが決まっている。

もうドキドキしてきた。

それほど高い場所は苦手なのだ。