家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

イノシシの檻

2009-10-23 08:24:39 | Weblog
我が家から下を見ると檻が見える。

気田川と田んぼの間にある大きな栗の木の下に置かれている。

最近頻繁に出没するイノシシを捕らえるためだ。

檻の回りと中にはパンの耳などがエサとして置いてある。

奥まで入り込むと入り口が「ガシャン」と下りる仕掛けだ。

「檻の前のエサは喰ってある」と言う。

奥には入らない。

用心深いのだ。

なんだか人間界のことを思い出させているように感じてしまった。

一攫千金を夢見て結局大金をむしり取られる人は、この檻に入ってしまったイノシシ。

用心深さが足りなかった。

檻を仕掛けるのは猟師ではなく詐欺師。

イノシシは農家の害になるが詐欺師は害になる人を捕らえるわけではない。

どちらもエサを取り替えては捕獲の瞬間を待つ。