家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

増穂でラフランス

2012-11-14 07:31:13 | Weblog
秋になると柿が気になる。

そろそろ甲府に甲州百目という渋柿を買いに行くことになるからだ。

そう思っている矢先に妻の友人からメールが届いた。

彼女も、とうとう自分では、あまり食べない柿を気にするようになってしまった。

毎回甲府に行くたびに、いろいろな場所を案内してくれたり食べ物屋を紹介してくれたりする。

今回は私のリクエストで「きのこほうとう」を食べに連れて行ってもらった。

有名店らしく東京ナンバーやら栃木ナンバーの車が駐車場に並んでいた。

味は「うちで作った、ほうとうの方が美味しい」と彼女の夫が言うように私も彼女の作ったほうとうの方が美味しいであろうと感じた。

山に隠れる富士山を見るのは静岡県人として非常に珍しく感じる。

静岡県側から見る富士山は天辺から下まで見えているのだ。

増穂にある農園に連れて行ってもらった。

ここは甲州百目も扱っているしクルミの実も売っている。

しかし何といっても洋梨が売りなのだ。

ラフランスの他に2種類が皮をむいて出される。

「食べ放題」

この言葉に弱い私でも、そうそう食べられるものでもない。

そっれでも、けっこう食べた。

食べ終わると次の皿が出てくるから、それもまた食べてみる。

当初はラフランスがイチバン美味しいと感じたが少し酸味の加わるゼネラルレクラーク種が結局のところイチバン美味しいと感じた。

去年オヤジの会で訪問した酒蔵に行った。

去年と同じ部屋でコーヒーを飲む。

良い造りの庭を見ながら良い造りの部屋で良い造りのテーブルで・・・・。

昔の大金持ちの造ったものは良い物ばかりだ。

今の大金持ちは、このような良い物を残しているのだろうか。

コーヒーを飲み終えて酒蔵に戻る。

試飲をするともらえるグラス欲しさに妻は試飲する。

つられて妻の友人も試飲する。

「大吟醸美味しい。次は純米吟醸かしらね」

「私は、こちらの方が」

と二人の運転手付きの女性たちは少し顔を赤らめて次々と口に流し込む。

「美味しいさ大吟醸なら」と私は少し悔しさの混じった声で言う。

量り売りの大吟醸を300mlと180mlの生原酒を丁寧に車に積み込み帰宅を急いだ。

妻が友人に「無事到着しました」と電話報告している間に私は「無事大吟醸が咽を通過しました」と報告したかった。