家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

杉の薪

2014-05-15 07:17:43 | Weblog
ほぼ使わなくなった杉の薪を欲しいと言ってくれた人がいるのでもらってもらった。

屋敷の一番奥の石垣沿いに積んでおいたが薪を移動させるとき思わぬ生き物が出てきても困るので予め私が移動させた。

少しずつしか動かせないが、その方が好都合だ。

「すみかを破壊される」と感じた生き物たちにも移動する時間を与えないと。

農作業用の二輪車に薪を乗せて敷地の端から、これまた端にある駐車場まで運ぶ。

薪は一つ二つを持ち上げて何も着いて居ないことを確認して二輪車に乗せる。

ゴミが付いていればカンカンと二つを叩き合わせてから乗せる。

薪をどけると、その下に寝ていた動物が現れる。

クモは「サッ」と更に下の薪の下に隠れる。

ムカデは「アララ」と驚いてからスルスルと下に吸い込まれる。

カタツムリやその他の動きの鈍い動物たちは、そのままくっ着いている。

アリの巣が出てきた。

おびただしい数のアリの群れと木屑。

慌てて右往左往している。

トカゲは予めヨソに移動していたようだ。

石垣の全容が現れたが去年隙間にコンクリートを詰め込んでおいたので蛇は出なかった。

終わってみれば2時間が経過していた。

軽トラで持ちに来た。

「おっ。もう割ってあるじゃん。そのまま燃せる」と大喜びした。

全部が駐車場に用意されているから車を横付けして乗せるだけだ。

3人で15分で終了した。

荷台に山になってしまったのでシートを被せてロープで縛って走ってもらった。

「バンバン燃せる」と自作の薪ストーブを楽しむ彼は、まるで通帳に数字が増えたかのようなリッチな気分に浸っているようだった。

その気持ちの分かる私は少し良いことをしたような気持ちと無くなってスッキリした気分とを味わった。