家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

歩いて弁天島

2014-05-26 06:53:33 | Weblog
舞阪まで徒歩で4時間10分だった。

これは去年の4月のことだ。

ほぼ同じ場所まで再び歩いた。

徒歩の楽しみには食べ物屋を決めることも入る。

向かう方向の中で食べるものを探す。

今日のランチは刀削麺を食べることに決めた。

11時に出発して12時に少し前予定通り刀削麺にありついた。

麺の厚さに薄い厚いがあるため、その部分の食感が違う。

厚い部分のモチモチ感が心地よかった。

その後はコーヒーとケーキを求めて歩く。

しかし今日は問題があった。

お腹が張りっぽいのだ。

歩けば消化器系統が良くなることが分かっているのだが、なかなか実感できない。

いつものようにオナラを出すことができない。

オナラと一緒に個体もしくは液体が出てしまいそうなのだ。

何度か肛門を締めて出したい衝動を押し戻した。

とうとう、おしっこがしたくなり近くの葬儀展示場でトイレを借りた。

しゃがんで用を足すと「ここでよかった」と思う結果だった。

その後はメキメキ腹の張りが減り同時に「コーヒーとケーキよりビールかな」と思うようになってきた。

長時間歩くときの大敵は「飽き」だ。

前回の農道と違って今回は昔の風情を残した住宅地なので観察する場所はある。

しかし子供や老人が不審がってもいけないし小学校の周りには児童が大勢いるので気を使って歩く。

松並木の中で休んでいると散歩中の犬が私を静かに、でも確実に怪しんで観察している。

「怪しいかい?怪しくないんだよ」と犬に伝えたが「いやだやぁ。だめそんなに見ちゃぁ」とリードを持った老婆が答えた。

怪しむのは、むしろ老婆の真意であろうと感じた。

海辺が近づくと急に元気が出てきた。

道路下の水路にも海藻の類が流れに身を任せて揺れている。

鉄橋の下を歩いてみる。

潮は満ちているから海側から湖側に流れ込む。

橋から糸を垂れていた釣り人が何かを釣り上げた。

別の鉄橋に上りの新幹線が轟音と共に走り去る。

酒屋で缶ビールを買って砂地に降りてフタを開けた。

朽ちた舟に腰掛けて海の香りと青空と喉の渇きを癒した。

満足感が押し寄せた。

今回は所要時間を計らなかった。