家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

ミツバチ巣箱2箇所目

2014-05-17 12:17:43 | Weblog
ミツバチの巣箱2箇所目を設置した。

友人のところに放棄された巣箱が二個あり私の師匠であるY爺さんが巣箱の管理をしたくなったということで全てを結びつけた。

巣箱は、もう6年間放置されたままで友人宅の奥様から「捨てて欲しい」と嫌われていた。

私が「お借りしたい」と言うと友人は待ってましたとばかりに「どーぞどうぞ」と言った。

中を開けてみると、どうやら一度もミツバチが訪れたことはなさそうだった。

誰かが枯葉や鳥の羽を持ち込んであったし雨が入り込んだあとも見える。

もうひとつの方は現在アリの巣になっていてアリの塊が2箇所見え卵もあった。

巣箱は消毒も兼ねてトーチであぶり、ミツロウを塗っておいた。

作成者は最後に2箇所目の入口の穴を開けたとみえる。

外から開けた穴だが木が裂けて穴の内側を少し塞ぐ形になっていた。

「これじゃ入りにくいよなぁ」

もうひとつの箱の穴はクモの巣が張っていてミツバチが入ろうとするとクモにやられてしまう。

屋根も簡易的に荷造りヒモで留めてあったのを木骨に釘で固定した。

基礎としてブロックを2個敷き、巣箱とは針金で固定した。

これで雨をしのぎ、強い風にも飛ばされず倒れず入居者には快適な生活を約束できる。

巣箱の前は元々棚田で現在はコナラの幼木が植えてある。

目の前を遮るものは何もなく直線で500メートルほどの視界が広がっている。

向こう側の山との間には気田川が流れていて穏やかな里山といった風情だ。

背中側は栗林で下草はきれいに刈り取られている。

「できたか?」

Y爺さんが自分の仕事を終えてやってきた。

「今完成しました」と私。

「じゃ設置するか」と一つを軽トラまで抱えて持っていった。

私も、もう一つを持ち上げ軽トラに乗り込んだ。

設置場所は、もうY爺さんが考えてくれてあった。

その場所まで軽トラを横付けし、あとは下ろしてブロックと固定するのみ。

「入ったかな?と私が管理しますで」

とY爺さんはニコニコして喋る。

設置が終われば、たいして管理することもないのだが。

Y爺さんに「希望」が湧いたことが見て取れた。

箱を貸してくれた友人にも「もし入ったらY爺さんと半分ずつ分けるから、それを俺と半分こしよう」と伝えてある。

彼や彼の奥様にも希望が湧いたはずだ。