親戚筋の親しく付き合っている男からメールが届いた。
彼は農業も少しやっている。
農家の育ちだが農家を継がず勤めに出ている。
だが農地がもったいないので少しやっているわけだ。
そして出荷はしない。
じゃあ農産物はどうするのかというと知人などに配る。
ただし自分で収穫できる人に作業付きということで連絡がくる。。
顔が非常に広い彼の事だから私に声が掛かる順番は真っ先というわけではないが、それでも掛けてくれる。
一回目は私の都合で行けなかった。
すると翌日再び連絡が来た「まだ有るから来な」と。
今度は行った。
畑は、もう玉ねぎらしい葉は少なかった。
「こう掘ってここに置き後で回収する」と教わった。
畑の畝にはマルチという黒いビニールが掛かっている。
一見草しかない見栄えだが探せば有る。
6通りの畝を順番に見ていく。
葉を持ち引き上げるとマルチを破って玉ねぎが現れる。
小さい物は「スルッ」と出てくるが大きな物は地中にしがみ付きマルチの部分で葉が取れてしまう。
するとマルチを手で破り未だに土の中にいる球をほじり出す。
これで一応終了かな、と思って持参したビニール袋に入れた。
半分くらい入れたところで車に乗せようと思うと重くて持てない。
30Kg以上ありそうだ。
こりゃあいかん、というわけで玉ねぎの葉を切り落とし球だけにする。
やっと車に乗せ終え、まだ余った物はボウルや洗面器に入れて車内に。
帰宅して妻に見せると「こんなに」と驚き次に自分に降りかかる作業を思って、少し戸惑う。
袋に小分けして近所や友人に配ったが、まだ余っている。
風通しの良いところに広げて置けば、そのうちに食べちゃうよ。
車が出て広くなった車庫に新聞紙を広げて、その上に置いておくことにした。
その当日から食卓には玉ねぎが並ぶ。
毎朝酢の物としてニンジンと一緒に頂いているがコンソメスープの中に小ぶりの玉ねぎがゴロゴロと入っていた。
「美味しい」
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