家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

まだ見ぬ管理者

2020-04-17 08:50:59 | Weblog
気がついたのは3月31日だった。

物置の下のネットが少し外れたようになっていた。

その場で直しておいたが次に春野を訪れたとき今度はひどくズレていた。

アナグマだ。

アナグマが入り込んだのだ。

もう去年からアナグマが我が家にやって来て穴を掘りミミズなどを食べている。

そこで私は縄張りを主張することにした。

やつの通り道にpeeをしておいた。

老人でもオスには違いない。

ケモノは臭いを着けて縄張りを主張する。

その野生の原則に従ったのだ。

このマーキングは効いた。

しばらく来なくなった。

ところが再び敷地に入り込んできた。

掘られた穴を遡ってみて分かった。

いつものようにマークの所まで来ると一旦斜面に降りてマークを通り過ぎた所で再び敷地に戻る。

「奴め、なかなか頭がいいな」と感じた。

私の主張は「中に入るな」だが彼は「ここを通るな」と解釈したようだ。

奴は敷地の中にある物置の縁の下を自分の居場所に定めた。

私が物置を開けて中に入り作業をしていると、たぶん寝ていた奴が目を覚まし危険を感じたらしく逃げようと金属製の物置をガリガリやり始めた。

物置の一箇所に与えた、かじり音はその板全体に響きまるで天井でもかじっているかのようで物置の内側に入り込んだかなと内側と外側を何度も見て回った。

私が帰宅するとき出入り口にしている場所にコンクリート製のドブ板を置いておいた。

次に訪れたときドブ板の横を出入り口にしている痕跡があった。

奴は夜勤だから私と遭遇することは、ほぼない。

それに調べてみたら奴は大人しく誰とも仲良くやれる性格らしい。

同じ穴のムジナという言葉は奴のことを指し誰とでも同じ穴に居られるほど良い奴だということらしい。

雇ったつもりのない夜の管理者だ。

家を無償で貸している。

本当は出ていって欲しい。

今奴はどこにいるのか分からない。



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