家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

猫だって分かる

2008-11-14 09:09:20 | Weblog
いつもなら「遊べ」としつこく言ってくる時間なのだが何も言って来ないので変だなとは思っていた。

私が2階に上がって行って、しばらくしたら寝室から出てきた。

窓の所に行って「開けて欲しい」という態度をした。

「窓 開けるの?」と言ってそちらに行きかけた。

床に昼食で食べたチキンの骨が転がっていた。

「あれ?」と言っただけで麿君は私から遠い所を迂回して私の背後に回った。

「お前。やったの?」と静かに言った。

黙って部屋から出て行った。

骨は、そのままにしておいた。

本を読んでいるとソーっと入ってきて骨を確認する。

首を長くして見ていた。

「うわあ!在るーっ」(これは麿君の代弁)

再び寝室に消えた。

私は本を読む。

しばらく沈黙の後そっと出てきて私の膝に入ろうとする。

「もういいの?」静かに、だが完全に怒った目をして。

「いいえ。まだです」(これも麿君の代弁)

寝室に消えていった。

妻が上がってきた。

事の次第を告げた。

寝室で聞いていたに違いない。

「まずいなー。まだ骨置いてあるし」(これも麿君の代弁)

妻は、そんな麿君がかわいくってしかたがない。

「だめでしょ」といいつつも「おいで」と呼ぶ。


個々の紅葉

2008-11-11 09:11:50 | Weblog
春野の我が家は紅葉が盛りを迎えている。

今年芽吹いたばかりの小さなモミジもイッチョウマエに真っ赤だ。

名も知らぬ草がきれいに色づいている。

今年挿し木をして着いたカシワバアジサイも良い色に染まった。

杉の木の上まで這い上がっているツタも紅い。

6月に空き家から引っこ抜いてきたドウダンツツジも燃え始めた。

緑一色の中では、まるで目立たなかった草が今は堂々と自己主張している。

ほの紅い部分はちょっとだけ、ミヤマツツジはまだ緑の部分をたくさん残している。

ファッションショーのような自然の色の競い合いは当分続く。

妻の留守に

2008-11-09 08:30:42 | Weblog
妻が旅行に出た。

その留守に「さて何をしようか」と考えた。

天気は二日間とも 雨 。

ボイラーを取り外したボイラー室の塗装をすることにした。

まずはプライマーを塗布した。

いやあ家の中の塗装はクサイの何の。

翌朝麿君がベッドに上がってきて爪で私の顔を刺す。

ご飯が空っぽになっていることを教えに来たのだ。

茶碗にご飯を充たした後自分のトイレより先に麿君のトイレ掃除。

本人は「早く座って抱っこして」とせがむ。

ストーブを着けて、やっと黙らせた。

さてコーヒーを入れる。

久しぶりにコーヒーミルを回す。

ガラガラガラガラというコーヒー豆がつぶれる音は妻が奏でる朝の音。

朝の妻の仕事の多さを実感した。

ヴィッツ修理

2008-11-07 09:15:55 | Weblog
友人のところに駐車していたときのこと。

先ほどまで一緒に話をしていた知人が我が家のヴィッツを「ガリガリ」とやってしまった。

バックして向きを変えようとしたときにバンパーに当たってしまったのだ。

あと1秒遅くハンドルを切れば何ともなかったのに。

ぶつけたほうのベンツA200は、ほぼ無傷だった。

ヴィッツを修理する間代車としてパッソが来た。

「このほうが乗りやすいし静かで中も広いし加速もいいね」

と夫婦で代車を有り難がった。

ヴィッツがピッカピカになって戻って来た。

でも出足は煮え切らないグズ。

いつものように「ピッと行けィ ピッとォ」 と掛け声をかける。

ヴィッツは、そのままノロノロと走り出す。


スポーツ吹き矢静岡県大会

2008-11-06 09:00:21 | Weblog
先日スポーツ吹き矢静岡県大会があった。

稽古では勉強できない試合の緊張感を実感しながらその醍醐味を味わった。

私の結果はというと、点数はたいしたことなかったが狭い範囲に矢が集中して当たったので満足している。

点数の出なかった原因について言い訳しない。

だがその原因は知っておかなくてはならないと思っている。

精神的精進と技術的進歩。

よく練習している人がやはり良い点数を出していたことは確かだ。

他人の点数が気にならないところが私の長所でもあり短所でもあるだろう。

とにかく楽しく吹くことが出来たし、他支部の人とも仲良くなれた。

その夜の飲み会がまた楽しかった。

充実していた日だった。

見つかった石鹸

2008-11-05 09:04:19 | Weblog
外の手洗い場に置いておいた新品の石鹸が紛失して1ヶ月以上が経過した。

家から道路を越えて50メーターほど下がった山の中に東屋があり、そこから更に10メーターほど離れた獣道で発見した。

草刈をしていて偶然見つけたのだが、ほぼ新品のままで食べられていなかった。

誰だろう?

今までは、石鹸を入れておいた網だけが手洗い場近くに落ちていた。

石鹸だけを取り出して食べたということだ。

ところが今回は食べずに、そのまま残している。

そういえば今までは石鹸の上にフタをし忘れたときにだけ盗まれたが今回は、フタをしたのにフタを倒して持ち去っていった。

今までとは違う動物の仕業か?

石鹸に歯形や口ばしの跡はなかった。

いったい誰だ?




ヤマガラ的人生

2008-11-04 10:33:10 | Weblog
ヤマガラにエサを与えていたら、あまりにたくさん欲しがるので食べすぎなのではないだろうかとちょっと心配になった。

そんな矢先妻が決定的場面を発見した。

ヤマガラが落ち葉の下にエサを隠していたのだ。

持ち去るエサは食べるのではなく蓄えていた。

それなのに「ジージ くれ くれ」と催促が止むことはない。

また別のヤマガラが食べにくると追い払ってまで独占しようとする。

初めこのヤマガラの生き方は人間と似ていないだろうかと思った。

強欲で食べきれないほど溜め込む。

他人には分けない。

まるで嫌いな人物の典型にも思えてきた。

だがそんなに貯蓄に固執しているわりには、その隠したエサをシジュウカラが、ちゃっかり食べてしまったりしている。

その隠し場所も、まるで見つかり易い場所を選んでいるようにも思える。

他人のためにも、ちゃんと役立つ働き者にも見えてきた。

このヤマガラの生き方。

一見するといやらしいのだが実はいい奴なのでは、と今度は、いとおしくなってきた。

自分に置き換えてみるとヤマガラ的でもありシジュウカラ風でもある。



ロマックス

2008-11-02 09:26:31 | Weblog
私は長い間サイドカーという三輪車に乗ってきた。

また最近はトライクという前1輪後2輪の乗り物も流行っている。

だが前2輪後1輪という変則的な三輪車(LOMAX)を購入した奇特な人がいる。

奇特な人が運転する変則的な乗り物の後からベンツSLKでついていった。

シトロエン2CVの非力なエンジンのわりには軽快に走るではないか。

またコーナリングを見ていると、とっても気持ち良さそうだ。

サイドカーのようなクイックさはない。

だが右に左にユラユラと揺れて走る姿は「走りが楽しい」という原点が見つけられる。

スピードや加速は一つの要素なだけだ。

運転を楽しんでいると風や匂い太陽光や寒さなど全てが心地よいものに変化する。

「楽に運転する」ということで失ったものの大きさを感じた。

厚木のK邸

2008-11-01 07:52:14 | Weblog
モーガンで知り合いになった厚木のK邸に行ってきた。

きの爺はモーガンに乗りジュニアはLOMAXに乗っている。

二人とも一風変わっている。

きの爺はチョンマゲにピアス。こんな70歳初めて見た。

ジュニアはヒゲに長髪でカルトの教祖風、思わず合掌したくなる。

一見して「まともではない」ことは誰にでも見抜くことが出来る。

だが、その非凡庸さが最も著しく現れるのは物作りなのである。

ミリ単位以下の作業から家を建ててしまうような大きな物までおよそ自分たちで作れないものはないといったすごさだ。

今日もLOMAXの修理風景を見せてもらった。

きの爺は作業灯を持ってジュニアを補助したり工具をしまったりと二人の呼吸の良さは長い間の信頼関係を物語る。

お互いに尊敬し頼ってもいるようだ。

私も将来露天風呂を造ってみたいと思っているが彼らのような風体になってしまわないかと心配になったりする。

だが妻は too late だと言う。

すでに同じような兆候が私の顔のあちらこちらに現れているそうな。