第2731回でEUのCO2削減に対する意欲的な取り組みを取り上げましたが、その中で、第2717回のエセ化学でそのたくらみの元凶と書かれたイギリスが大きな目標を発表しました。記事は少し古いですが取り上げておきたいと思います。
【ロンドン=吉田ありさ】英政府は13日、地球温暖化の防止を目的とする特別法案をまとめた。二酸化炭素(CO2)排出量を2020年までに1990年に比べ26―32%削減する目標を掲げ、温暖化ガス排出抑制のための予算を5年おきに編成するのが柱。温暖化ガスの排出量に法律で上限を設ける試みは主要国では初めてという。
欧州連合(EU)は先週末の首脳会議で、温暖化ガス排出を20年に20%削減する目標を承認したが、英政府はさらに踏み込んだ数値目標を打ち出した。50年までには60%削減する。
温暖化ガス抑制のための予算には、企業や個人の取り組みを促す優遇税制などを盛り込む見込み。08―12年の第一期に続いて、22年まで5年おきに編成し、温暖化ガスの排出状況に対応して新たな施策を盛り込んでいく。
まさかイギリスが第2718回のドイツ以上のこんな数字を出すとは驚きです。やはり発展途上国の成長の一部をくすねるつもりなのでしょうか。
それにしては、素晴らしい言葉がありました。
・・・略
環境・食料・農村問題省(DEFRA)のミリバンド大臣は、ビデオメッセージのなかで次のように語っている。
「イギリスのような豊かな先進国こそが、気候変動対策において世界をリードすべきである。この取り組みは、発展途上国が先進国と同じ過ちを繰り返さないよう、低炭素経済を選択していくのに役立つ。イギリスが率先して取り組むことが発展途上国の信頼と国際的な連携をもたらす」・・・以下略
この言葉を本当と思いたい。それとも、これも世界を騙すための言葉でしょうか。しかしながらこの言葉こそ日本の政府に言って欲しい。
無理なのでしょうか!