第2623回のワールドがパート5000人を正社員化のニュース以後、ユニクロなど流通業界が後に続いているようです。
非常に歓迎すべきことではあるのですが、ここに来ての人員不足を恐れての動きのようですが、本当に従業員のことを考えての正社員化であるのならば良いのですが、何となく企業の都合ばかりが目に立って素直に喜べないのは私だけでしょうか。
流通業界だけでなくメーカーにも動きが出てきたようです。第2702回のトヨタに次いでキャノンも発表しました。
キヤノンは2007、08年度の2年間に、国内のグループ19社の製造部門で働く計3500人の派遣社員や請負労働者を、正社員などの直接雇用に切り替える計画を明らかにした。
同社は、請負業者の労働者を、正社員の指揮下に入る派遣社員のように働かせる「偽装請負」があったとして、03~05年に労働局から計7件の文書指導を受けた。この問題の反省を踏まえ、派遣社員らの正社員化に取り組む姿勢を強める。
2年間にグループの製造部門で新卒採用を含め計5000人を正社員などの直接雇用で採用。このうち、現在、派遣社員や請負労働者として間接雇用している従業員から1000人を中途採用の正社員として、2500人を契約期間3年未満の期間社員として採用する計画だ。
同グループの製造部門では、従業員の75%にあたる約2万1400人が間接雇用(派遣社員約1万3000人、請負労働者約8400人)。偽装請負の指摘を受けて昨年8月、御手洗冨士夫会長(日本経団連会長)の指示で「外部要員管理適正化委員会」を設け、雇用形態を見直してきた。
団塊世代の大量退職を背景とした人材確保や「偽装請負」問題を契機に、大手企業では間接雇用の非正規社員を直接雇用に切り替える動きが広がっている。(2007年3月25日3時14分読売新聞)
前・現日本経団連会長の会社がこうやって正社員化を打ち出したことは喜ぶべきことなのでしょうが、そうした会社が今まで率先して派遣社員や請負労働者や期間従業員制度を採用してきたことにこそ問題がありそうです。果たしで、どういうつもりで正社員化を打ち出したのか。何となく、体面を保つ為の方針であって本気で従業員のことを思ってとは思えない私がいます。
どうなんでしょう!