団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

重要度

2007年03月20日 | 太陽光発電

  第2737回で取り上げた質の高い電力を考え直さないと日本は世界から孤立することになりそうな気がします。
  電力会社がなんだかんだと屁理屈をつけて太陽光発電などの導入を阻み続けていれば取り返しの付かないことになりそうです。ドイツの動きをみているとその彼我の差に愕然とせざるを得ません。そんなドイツの現状に詳しい面白いブログを見つけました。

  効エネルギーの日記 

  2007-03-17   ■ドイツの再生可能エネルギー

  ・・・略

  ドイツの再生可能エネルギーが想定以上のテンポで伸びているという情報だった。ドイツ環境省の発表だが、2010年の目標として設定しているのは、電力供給量の12.5%を再生可能エネルギーにするという数字だが、おそらく今年にはそれを上回るだろうということだ。一次エネルギーに占める再生可能エネルギーのシェアも、2010年の目標である4.2%をすでに抜いて5.3%になったという。同環境省の予測では、2020年の一次エネルギーに占める再生可能エネルギーのシェアは16%に達し、これはEUの提案する平均20%という目標を少し下回る数字となる。ドイツはさらに積極的に再生可能エネルギーの普及に力を入れ、原発に代替させていくとしている。再生可能エネルギーからの発電量は、毎年一基の原発発電量に匹敵するものが増えているとのことだ。・・・中略

ヨーロッパ諸国の送配電網は相互に繋がっている。日本の電力事業者は、ヨーロッパの一体化した送配電網の容量が大きいから、ドイツは再生可能エネルギーの拡張ができるのであって、いわば、フランスの原子力発電に依存しながら自国の原発をなくしていこうという勝手ができるのだとよく言う。電気が常時国をまたがって流れているからドイツの再生可能エネルギー政策が実現できるのだというのはそうかもしれないが、地球温暖化防止に向かうEU諸国が基本的に同意しているわけで、ドイツが非難されているとは聞いたことがない。日本は電力会社間の電力流通も極めて限定された量しか実現できないために、風力発電の受入量がすでに限界に来ているとよく言われる。しかし、技術的にその流通量を増やすことは可能であることは明白であって、後は経済的、政治的にそれを実現する方策を考える知恵がないのだ。これは電力会社だけで負担するべきものではなく、電気料金を経由して国民全体で負担すべきものだと思っている。消費者全体で負担する方法を政策的に合意できれば、送配電網を日本全国どこにでも電気を移送できるようにして、再生可能エネルギーの受入を増やすことはできるはずだ。特に今回のトラブルからして言えるように、原発依存に赤信号がともっている現状を見ると、もっと真剣な対応が必要だろう。

  結局は、何を一番重要と考えるかでその取り組み方が違ってくるということのようです。自然エネルギーを如何に増やすかを考えるドイツ、質の高い電気を求める日本。確かに、質の高い電気はありがたいですが、地球が滅びてまで欲しいものではありません。
  今の時代、どちらを目指すべきかは明らかだと思うのは私だけでしょうか。地球温暖化防止対策など日本の電力会社にとってはひたすら質の良い電気を目指すことより重要度の低いことなのでしょうか。

そんなことで良いのですか!