第2727回で日本の太陽電池メーカーの増産を取り上げましたが、海外も負けてはいないようです。
ソフトエネルギーより
BPの「Mono2」がいよいよ登場!太陽電池のシェア拡大を狙う
再生可能エネルギー市場にもっとも積極的な石油会社として評価されることもあるBPがいよいよ太陽光発電用の新方式の製造方法によるセルの生産ラインをスタートさせるとアナウンスしました。・・・中略
年間30%増しの状況が続く世界の太陽電池業界は、北京オリンピック、ヨーロッパでの盛んな大型プロジェクトなどで可能ならばさらに拡大を続けると予想されています。その中で、足をひっぱっているのが、高純度シリコン不足のよる結晶系セルの頭打ち状態です。これにより太陽電池の今年度ののびは、さらなる需要拡大が可能にもかかわらず頭打ちで昨年度並みと予想されているのです。そこで各社、非結晶系の太陽電池の製造、開発に拍車をかけているわけです。BPのMONO2も、”The new cell lines use state-of-the-art screen printing technology”、まるで印刷のような工程で作られる太陽電池ということで話題になってきたものです。同様の太陽電池の開発は、アメリカでもみられ、シリコンバレーなどからの大きな資金の流入や、政府のテコ入れなどが最近も話題になっています。BPが本格的な稼動工場の建設をアナウンスしたことで、市場で実際に新方式の太陽電池が見られる日も近いと期待したいと思います。
参考:Release date: 22 March 2007 BP Solar will expand its cell manufacturing capacity in Spain.
もう一つ
EDリサーチ社より
2007年3月23日 AMAT、欧州に初の大型太陽電池パネル製造ライン納入
米Applied Materials(AMAT)社は07年3月20日、2.2m×2.6m(5.7m2)の大型ガラス基板を用いた欧州初の薄膜太陽電池モジュール製造ラインをスペインのT-Solar Global S.A.社に提供する契約を受注したことを発表した。第8.5世代のFPDと同サイズの大型基板を利用するこの一貫製造ラインは、太陽電池パネルの製造コストを引き下げると同時に、工場の生産能力を倍増することができる。T-SolarではAMATが提供する薄膜製造ラインを利用して、08年半ばまでにパネル生産を開始する予定。今回の契約では、太陽電池パネル製造に必要な装置をフル装備した生産ラインをAMATが納入し、年間生産能力は発電量換算で40MWと、通常の薄膜太陽電池生産設備の2倍を予定している。最終製品のサイズは1.4m2から5.7m2まで設定することができる。
URL:http://www.appliedmaterials.com/news/index.html
日本語のサイト巡回で手一杯だし、英語のHPを巡回するほどの英語力も無いので世界の情報はどうしても手薄になります。それでなくても、日本のマスコミは世界の太陽電池情報を取り上げる気配もなさそうなのでこれからも世界の情報には縁遠くなりそうです。
しかしながら、世界のメーカーも市場の拡大のチャンスを逃さないように増産に動いているようです。
韓国に抜かれてしまったメモリーなどのように気が付いたら日本メーカーの生産量も下位に落ちてしまっていたなんてことになりそうな気がするのは私だけでしょうか。
何と言っても、日本政府に気が入ってないだけにありえそうな気がします。
参考:Q.CEIIS
どうなることやら!