お遍路さんと言えば四国88か所巡り、我が坂出にも 第79番札所 天皇寺、 第81番札所 白 峯寺など崇徳上皇ゆかりのお寺があります。ところが、我が家 は遍路道から外れていることもあったのか子供のころはお遍路さんについて殆ど知りませんでした。
それ よりも、子供のころにはまだ時々みかけることがあった「こじき」のことを「へんど」と言っていたので、初めて 「へんろ」を知った時に同じような名前で何か関係があるんだろうかと思いながらも何時ものように調べることもな く今まで来ました。
一度 サーチしてみたのですが、どうしてもヒットしなくて諦めていました。ところが、今度ひょんなことから読んでいた ブログの中に「へんど」が出てきました。漢字で「遍奴」だそうです。どうやら「遍路」とも関係あるようです。
シ ルバー回顧録 → 四国霊場八十八ヶ所、歩き遍路 → [ 13: 納経所の窓口 ]
この中に、遍奴が出てきました。
・・・略
納経所で記帳を受付ける人は、寺の住職やその家族を はじめ、時には アルバイトの人が当たりますが、その人達の中には 遍路に対する誤った優越感や、遍奴 ( へ んど ) として昔から今に伝わる蔑視から、宗教の職にある者や寺院に働く者として ふさわしくない、 非常識な態度をとる者 もいます。…以下略
成る程、こんな字だったのか。しかし、意味がもう一 つ分かりにくいものがあります。ということでサーチしてみました。今度は沢山ヒットしました。やっぱり漢字でな いとダメだったようです。その中でも分かりやすいのと何時ものウィキから取り上げてみます。
クリちゃんのブログよ り → 2010 年12月29日 平戸街道
・・・略
お遍路には、3つの種類がある。お遍路、奴遍路、お 遍奴だ。
自分の汚れた心を洗い、清い心にする為に歩いて巡礼 している、一般的言われているお遍路だ。奴に変わった奴遍路は、お接待をされるのが当たり前と考え、自分からお 接待を要求して、お金や物をたかって歩く遍路である。お遍奴は、人に応じて、言葉を使い分け、嘘八百を並べてお 金や物をせしめて歩く遍路である。
仏像 を盗んだり、女を犯したりするのも、この輩だ。…以下略
成る程、これなら「こじき」にも繋がりそうですね。
もう少し調べてみました。
ウイキペ ディア → 乞食 乞食(こつじき、こじき)とは
・・・略
へんど - 遍路または反吐(へど)が転訛したもの。四国各地で使用 される言葉。不治の病などを持った人が、世捨て人となって、お遍路さんをしながら巡る姿を指す言葉から転じた。 また本来の遍路とは全く別に、信仰心の無い者がその怠惰な生活態度から半ば「職業遍路」化して「お接待を受け る」ことに名を借りた物乞いのみで生計を立てる行為がこう呼ばれる。お接待を行う遍路道沿いの信徒たちから軽蔑 を受けた。…以下略
これでやっと「へんど」と「へんろ」の違いがわかり ました。遍路より遍奴の方しか知らなかったのですから四国88か所巡りといえども我が家のように遍路道からはずれてい たら全く関係がなかったというのもおかしなものです。そういえば、あちらは真言宗で我が家は浄土真宗ですから、 そのあたりもあって話題になることもなかったのじゃないでしょうか。
おもしろいものです!