第 3381回の座イスとか第 4946回の 戦艦大和の模型とか子供のころから何でも木で作るのが好きな私ですが、これはどちらかと言えば身の回りに木しかなかったので自然と身に付いたものでしょ う。今なら、金属などあらゆる材料が手に入ります。尤も、それもお金が要りますので現在の私にはやはり木が一番 手に入りやすいものです。
そんな何時も身の回りにあって何でも木で作られていた日本が今や人件費などでコストが高くなると言って輸入 ばかりで山は林業の人の手が入らなくなり荒 れ放題のところが増えているようです。折角沢山あってリサイクルも可能な木が利用されないのは余りにも勿体ないですね。
以前は、田中康夫さんが長野県の知事だったころ信州の木 のガードレールを促進していたりしたので又見直しの時代が来るかなとも期待したのですが余り進んで いないようです。
国土交通省も木造建築を進めているようですが、まだまだ 少なそうですね。
参考: 木造建 築のすすめ
ところが海外面白い試みがあるようです。これはちょっとびっくりしました。
47NEWSよ り 6月29日
オーストリア南部ケル ンテン州コイチャハにある標高約850メートルの丘の上に、高さ100メートルの木造の展望塔が完成し、今月オープンした。建物内部をらせん状にめぐる滑 り台も付いており、観光客でにぎわっている。地元メディアによると、木造の展望塔としては世界一の高さで、関係者は 年間15万~20万人の来客を見込んで いる。
ケルンテン州は面積の約6割が森林。塔の展望台からは保養地のウェルター湖やスロベニア国境沿いの山並みなど美しい 景色が一望できる。
塔の建設費は約800万ユーロ(約10億円)。昨年10月に着工し、約8カ月で完成した。
これは意表を突かれました。こんなものが木でも可能なんですね。とびっくりしていたら、もっと凄いのが考えられ ているようです。
WIRED.jpより 2013.6.26
ストックホルムの住宅設計コンペで、34階建ての木造高層マンションが提案された。英国にすでに存在する木のパネルを 使った10階建てのビルや、世界各地の計画についても紹介。
スカンジナヴィア各地に拠点を持つ建築会社C.F.モーラー社は、ス ウェーデンのストックホルム中心部に、34階建ての木造による高層マンションを建設することを提案している。
C.F.モーラー社は住宅設計コンペに参加するために、建築設計事務所のディネルヨハンソン、都市設計コンサル ティング会社のタイレンズと組んで、巨大な木造建築物を設計した。コンペで選ばれた場合は2023年までに完成 する予定だ。
実現すれば、ロンドンにある9階建ての木造高層マンション「Murray Grove(マレイ・グローヴ)」よりもはるかに高いビルが生まれることになる(Murray Groveでは、工場であらかじめ加工されたクロスラミナパネルを使っている)。
さらに、カナダの建築家マイケル・グリーンがヴァンクーヴァーでの建設を提案している30 階建ての木造高層ビルや、建築家のマイケル・チャーターズがシカゴで提案している30階建ての木造 高層ビル「ビッ グウッド」をも上回る高さになる。
C.F.モーラー社のマネージングディレクターであるマルテン・レリンゲは、建築業界は二酸化炭素総放出量の約 30~40%を占めており、環境に悪影響が あると考えられているが、その主な排出源は鋼鉄とコンクリートだと指摘する。一方で木材は二酸化炭素の放出を減らし、建築廃棄物の量も大幅に少なくなる。 さらに木材は軽いため、輸送のエネルギー効率も高くなるという。…以下略
これは凄いですね。こんなものができるんですかね。というか、9階建てのマンションが既にあるというのですか ら驚きです。こうなると日本も頑張ってもらいたいですね。
元々、木造の5重の塔なんてものがある日本が木造で世界に負ける訳には行かないでしょう。ここは頑張って、 もう一度日本の山の有効利用が可能になれ ば、無駄な輸入も減り、山の手入れが行き届くようになり、山の養分で海の生物も復活です。やはり、日本は折角の山を有効利用すべきですね。
参考: 日 本の森を守れ!
木の復活で日本再生!