最近「虎ノ門ニュース」のレギュラーになった、あのTBSを辞めた山口敬之(やまぐち・のりゆき)さんの活躍が目立ちます。
安倍さんとのパイプが太いようですが、この記事は驚きました。こんなことまで取材できるのでしょうか。
それにしても、これが本当なら嬉しいのですが、これも、安倍さんとトランプさんの会談で確認できるのかもしれません。少し長いですが、興味深いので全文を取り上げておきます。
ZAKZAKより 2017.02.01
【ド キュメント永田町】安倍-トランプ電話会談の全容判明 中国、北朝鮮の脅威認識で一致 日米「戦略的蜜月関係」へ (1/5ページ)
安倍晋三首相と、ドナルド・トランプ米大統領が、中国と北朝鮮の軍事的脅威への厳然とした認識で一致した。1月28日深夜 の電話会談で確認した。トラン プ氏は「2人で最高の同盟をつくろう」と呼びかけたという。「メキシコ国境の壁建設」や「難民やイスラム圏からの入国禁止」 など、トランプ氏は過激な大統 領令で批判を浴びているが、「対中強硬姿勢」を鮮明にしているアジア地域では「日本を欠くべからざるパートナーだ」と判断し ているとみられる。ジャーナリ ストの山口敬之氏が、42分間に及んだ電話会談の全貌と、安倍政権の覚悟に迫った。
突然発表された電話首脳会談。日米関係の重要性やアジア情勢について話し合った-というのが官邸の発表だが、具体的なやり 取りは、ほとんど明らかにされていない。
だが、取材を進めると、トランプ氏の発言は日本側の事前の予想とは、まったく異なるテイストだったことが分かった。
トランプ氏は就任後も選挙中の発言に沿った強硬姿勢を維持し、有言実行の「強い大統領」であることを強調してきた。実際、 ドイツやフランスとの電話首脳 会談で、NATO(北大西洋条約機構)の米軍駐留経費の負担増を求め、同盟国との軋轢(あつれき)も辞さない姿勢を明確にし た。
このため、日本にも在日米軍駐留経費の全額負担や、日米貿易の不均衡是正など、厳しい要求を突きつけてくる可能性があっ た。日本政府側は緊張感を持って電話会談本番に臨んだ。
ところが、いざ会談が始まると、トランプ氏は驚くほど友好的だったという。トランプ氏は会談冒頭、安倍首相にこんな風に語 りかけた。
「娘のイバンカが、安倍首相のことを絶賛しているんですよ」
昨年11月、安倍首相は世界の首脳に先駆けて、トランプ氏とニューヨークの「トランプ・タワー」で会談した。そのとき、同 席したのが長女のイバンカさんだった。
この会談で安倍首相はトランプ氏に対し、中国の海洋進出によって緊張が高まっているアジア情勢と、それを受けた日米関係の あるべき姿について、時間を割いて持論を開陳した。
その成果なのか、トランプ氏は電話会談で次のように続けた。
「めったに人を褒めないイバンカが、安倍首相については『思慮深く、日米関係を深めていこうという意思とビジョンを持って いる』と言うんだ」
その後の電話会談も、一貫して友好的なムードで進められたという。
注目されるのは、トランプ氏が独仏首脳に求めた「駐留米軍経費の負担増」に一切触れなかったことだ。そして、今月3日に来 日するジェームズ・マティス国防長官について、トランプ氏は「彼は専門家で信頼している。いろいろ話してください」と述べた のである。
この電話会談で、日本側は2つの教訓を得た。
まず、40年に及ぶ軍歴と、該博(がいはく=物事に広く通じていること)な戦略知識を持つマティス氏を前面に出してきた以 上、大統領選での「駐留経費を全額負担しなければ在日米軍を撤退する」というような主張は封印したものと判断されること。
さらに、トランプ氏は「大統領令の連発」など国民に分かりやすい大方針を内外に宣言してみせるが、細部は信頼できる部下に 任せる傾向がある-ということだった。
そういう意味で、トランプ氏が電話会談で示した中国や北朝鮮の軍事的脅威への厳しい認識は、トランプ政権のアジア政策策定 の基礎となるものであり、安倍首相の認識とほとんど一致した。
だからこそ、トランプ氏は「2人で最高の同盟をつくろう」と呼びかけ、安倍首相も即座に同意したのである。一連のやり取り ではっきりしたのは、異次元の「対中強硬姿勢」を明確にするトランプ氏にとって、「日本は欠くべからざるパートナー」である ことだ。
他方、安倍官邸は大方針の一致を手放しで喜んでいるわけではない。ビジネスマン出身で「ディールする」(=取引する)が口 癖のトランプ氏だけに、すべて の言動には戦略的判断があるはずだ、と。例えば、トランプ政権は2年後の中間選挙を見据えて優先課題を絞り込んでいる。交渉 に時間がかかるFTA(自由貿 易協定)は後回しにして、自動車など個別産業分野で米国の雇用増を目指していることも会談から透けてみえた。
すなわち、トランプ政権が推進しているのは「米国としての敵国を指定して、新世界秩序を構築する」という大目標と、「米国 の雇用を増大させる」という短期目標なのである。
電話会談を終えて、ワシントンで2月10日に行われる日米首脳会談に臨む安倍首相のキーワードは決まった。日米の「戦略的 蜜月関係」だ。
軍事的かつ経済的に覇権国家を目指す中国と、核・ミサイル開発に血道をあげる北朝鮮を念頭に、「日米の蜜月そのものが、ア ジア地域の最大の抑止力となる」という方針を共有しようというである。
そして、安倍首相は、トランプ氏のような剛腕大統領とは、「中曽根康弘-ロナルド・レーガン」「小泉純一郎-ジョージ・ W・ブッシュ」のような、個人的信頼関係を築くことが大切だと考えている。
信頼関係を構築するには、プライベートな時間を共有するのが近道だ。ニューヨーク会談の際、安倍首相は日本製ゴルフクラブ を、トランプ氏はゴルフ用品を お互いにプレゼントした。安倍首相の訪米時に一緒にプレーする機会があれば、「日米蜜月」を内外にアピールする絶好の機会と なる。
もちろん、トランプ氏との蜜月は、安倍首相にとってリスクでもある。
特に「難民やイスラム圏7カ国からの入国禁止」という大統領令は、中東諸国のみならず、ヨーロッパ諸国や同盟国からも批判 が噴出した。世界の常識に挑戦し続けるトランプ氏との急接近は、国際社会から批判を浴びる可能性もある。
しかし、安倍首相の腹は固まった。
まず、蜜月を打ち出すことで、日米間に横たわる課題が過度にクローズアップされないようにする。そのうえで、中国と北朝鮮 をけん制し、トランプ氏に批判的な世界各国との仲介役を果たしながら、国際政治のメーンプレーヤーとなる。
安倍首相の思惑通りに進んでいくのか。最初にして最大の試金石が、10日のトランプ氏との直接会談となる。
■山口敬之(やまぐち・のりゆき) ジャーナリスト。1966年、東京都生まれ。90年に慶應大学卒業後、TBSに入社。 報道局に配属され、ロンドン支 局、社会部、政治部、報道特集プロデューサー、ワシントン支局長などを歴任。米公文書館で発見した機密文書をもとに、 2015年3月、週刊文春で発表し た、ベトナム戦争当時の韓国軍慰安所の調査報道が高い評価を受ける。16年5月に退社し、フリージャーナリストとして活躍。 著書に『総理』『暗闘』(とも に幻冬舎)など。
トランプさんのリップサービスが酷いようですが、どこまで本当でしょうか。本当なら嬉しいですが。
いずれにしても、対中韓と台湾をどうするかに期待しているので、動きが鈍いような気がします。これは、国内問題最優先ということで仕方ないのかもしれません。
安倍さんも、経済問題では、このトランプさんの国内第一を真似てもらいたいですね。何と言っても、移民問題など逆をやっているようにしか思えません。
トランプさんに習って、中韓に出て行っている企業を、全部撤退させましょう。それが、日本にとって最高の策でしょう。
トヨタなど自動車産業はアメリカでの販売分は全てアメリカで製造すれば良いじゃないですか。アメリカと中韓とどちらを取りますか。
今こそ決断の時!