トランプさんが国内優先のようで、中国叩きは何時になるのか待ち遠しい限りです。もしかしたら、あれは単なるブラフだったのでしょうか。
とは言いながら、そのトランプに対抗するためか、習金平が必死で動いているようです。
何時もの宮崎さんが、習は終身皇帝を狙っていると書いてくれています。やはり、習は中国最後の皇帝のようですね。さて崩壊まで一年も持つのでしょうか。
宮崎正弘の国際ニュー ス・ 早読みより 平成29年(2017)1月23日(月曜日) 通算第5174号
宮崎正 弘の国際ニュース・早読み <習近平は「終身皇帝」を目指しているかの如く
習近平は「終身皇帝」を目指しているかの如く
北京市長、上海市長を子飼いに。軍高層幹部も嘗ての部下に入れ替え
「大換血」と中国語メディアは表現している。血を入れ換えるほどの粛軍、人事異動を展開しているからだ。
そして「新星上位凶猛」という比喩の語彙が続いた。つまり「中共軍隊大換血、新星上位凶猛」という意味は猛々しき軍人が新 しく軍の上層部を形成していくだろうと言うことである。
旧瀋陽軍区派、つまり徐才厚人脈と、旧成都軍区派、すなわち郭伯雄人脈に繋がる軍人が追いやられ、かわって習近平が福建 省、浙江省時代の部下だった党官吏と親しかった軍人、武警人脈を次々に抜擢している。
中央軍事委員会訓練管理部長の鄭和(58歳)は、蔡英挺上将(63歳)と交替し、軍事科学院院長になる。
南部戦区空軍政治委員の安兆慶(60歳)が王洪亮上将(65歳)と入れ替わり、中央軍事委員会装備発展部政治委員となる。
陸軍政治工作部主任の張弟国(56歳)は、魏亮(63歳)政治工作部副主任と入れ替わり、南部戦区政治委員へ。
鄭和は明朝時代の英雄と同じ名前だが、上海人で、福建省陸軍31集団出身で、習近平の福建省時代に繋がる。
安兆慶は少数民族の錫伯族出身。軍で少数民族の将軍は珍しい。
張弟国は瀋陽軍区出身だが、39集団から生徒軍区、北京軍区と渡り歩いた。一番のダークホースである。
この三人は2016年に中将に昇進したばかり、この人事は破格の扱いであると多維新聞網(1月20日)が分析している。
加えて、呉勝利海軍司令の引退が確定し、次の司令が誰か、チャイナウォッチャーは人事のニュースにも目がはなせなくなっ た。
南海艦隊司令には沈金龍が新たに指名された。
▼呉勝利が引退する
すでに小誌は2017年1月14日付けで、「中国軍幹部の粛清がさらに加速、徐才厚、郭伯雄の残党を葬れ。「反日」の中枢、 理論家とされた劉亜州も退任のリストに」として、次のように報じた。
(引用開始)「中国人民解放軍の中将、上将ら47名の幹部が退任する。一部は「重大な規律違反」をとわれて拘束された将軍が 含まれる。博訊新聞網(2017年1月13日)の伝えるところでは次に高層部軍人が近く退任する。
定年で退任するのは呉勝利(海軍司令、71歳)、後継と目される孫建国(ミスター潜水艦。近年は国際会議で中国海軍の顔 だった)も、退任リストに加わっていると同紙は伝えている。呉勝利上将(大将)は「中国海軍の父」といわれた劉華清の大海軍 建設路線の後継として、中国海軍が空母、ミサイル巡洋艦を保有し、南シナ海を支配する拡張路線に貢献し、習近平の覚えめでた かった。ついで「反日」路線を代弁した軍の理論家、劉亜州(国防大学政治委員)も十月に退任することが明らかになった。
南部戦区司令には武警政治委員で軍事中央委規律委員会書記の等登動が就任予定。軍科学院長の蔡英挺も引退となる。また徐才 能厚の秘書長もつとめた西部戦争区政治委員の朱福煕は拘束された。
国防大学校長の張仕波も勇退、軍事科学院の政治委員である許躍元も揃って引退し、これで国防退学と軍科学院の合併が実現す る。こうして軍高層部の大量の勇退、引退組のなかには定年前の62歳の将軍も含まれ、一方で出世頭となるのが、元福建省軍事 委員会政治委時代に福建省省長だった習近平と知遇を得て、その後、福建省第三十一集団政治部主任となった朱生玲が、武警政治 委員の孫思想敬に代わる。
みごとに徐才厚、郭伯雄ら失脚組軍人の人脈に連なった軍高層部の残滓を排除し、習近平の息がかかった軍人が抜擢されて、あ たらしく上層部を構成することになる」
(引用止め)。
また北京と上海の市長は習近平側近が任命された。
北京市長は蔡奇(代理市長)が昇格。蔡は国家安全委員会弁公室副主任から北京代理市長となっていた。異例の抜擢といえる。
上海市長にも習の元部下だった応勇(代理市長)が大抜擢されることになった。習が浙江省書記時代に仕えた。
かくして、習近平は次々と側近、部下を要職に配しており、あたかも「終身皇帝」を目指すかのようである。
こんな露骨なことをやっても抵抗が無いほどに内部を押さえるところまできているのでしょうか。何とも中国の権力争いは凄まじいですね。
権力を押さえたところで、経済崩壊までは押さえられないのじゃないでしょうか。権力を押さえて終身皇帝が見えた所で経済崩壊なんてことになるのじゃないでしょうか。
と言うか、そうなってもらわ無いと、権力を押さえた途端に外へ攻勢をかけだしそうで怖いものがあります。
ここは、やはり、トランプさんのやる気を見たいものです。国内も大事でしようが、まずは、中国潰しに懸かるべきでしょう。中国を崩壊させれば、国内回帰は自然に成し遂げられるでしょう。
やはり中国が先でしょう!