追い詰められたChinaというより習皇帝が何をするのか不気味な情勢は続きそうです。そんな時、福島香織さんが面白そうな本を出してくれたようです。
宮崎さんが書評で取り上げてくれています。習が何故皇帝のままでいられるのか。何と、豚や猿と同じだと見なされているようです。何とも恐ろしい国です。
「宮崎正弘の国際情勢解題」 より 令和三年(2021)8月18日(水曜日) 通巻第7018
書評
無能でレベルが低く劣等感だらけの「いじめられっ子」だった習近平
だから「ブタでも皇帝になれる中国」は、戦争をやらかす算段なのだ
福島香織『ウイグル・香港を殺すもの ーージェノサイド国家中国』(ワニブックス)
本書は題名にあるとおり、香港における表現の自由の消滅とウイグルの民族浄化、身の毛もよだつ弾圧、およそ ヒューマニズムから遠い全体主義国家の内幕レポートである。
数日前の華字紙を読んでいたら「政治犯の名門」=秦城監獄には嘗ての大物、薄煕来、周永康、郭伯雄、陳良宇、令計画ら がずらり収監されていて、警戒が強化されたとかのニュースがあった。
いずれも本書の「主人公」たちである。
と、ところが、福島さんは、薄は既に「出所している」と、裏情報をさりげなく挿入している(184p)。
「えっ。本当?」
しかし、その後の「音沙汰はありません」。
俄然、こういう裏話のほうが面白くなってきた。
ウイグル、香港の分析は、この書評では横に措いて、むしろ本書が暴露する、じつに興味深い中南海の舞台裏の逸話を拾い 出してみよう。
習近平の表情をみていると、独裁皇帝という割には、何かに怯えている。何かを懼れている風貌にふと変わる瞬間がある。幼 年時代に彼はいじめられっ子で、いじめっ子が薄煕来だった。「自信のない、気弱なところがある」青年だったと、当時、習 と会ったことのある日中関係者の証言がある。
「習近平は無能だ。頭が悪い」と思っている中国人は山のようにいるが、沈黙している。ヒラメ官僚らは、腰巾着のように 習を阿諛追従しているが、習近平のレベルは低く、それを公言していたのが李鋭(毛沢東の秘書、101歳で死去)だった。18 年四月に李はボイスオブアメリカのインタビューで、公然と言いはなっているのだ。
ならば何故、こういう無能人物が共産党の総書記になれたかと言えば、江沢民と曾慶紅が「わしらの言うことを聞く無難 さ」を見込んでのことだった。
この程度の凡庸極まりなき無能男が果たしてつとまるのかと、福島さんが或る事情通に聞くと、こう答えた。
「ブタでも猿でも皇帝になれる国、それが共産党体制の中国だ」
習近平皇帝はそのうえ母に逆らえず、姉たちの言うことは聞くばかりか、夫人の芸能界と文化界掌握にも口を出さない。
娘の情報もさりげなく挿入されている。ハーバード大学留学から帰国した一人娘の習明澤は「相当気が強い女性」で、「イン ターネット音痴の習近平に替わり、インターネット世論誘導などニューメディアの宣伝政策で主導的役割を果たしている」と か。
習の恐怖心は暗殺、クーデター。そして軍と人民をひたすら懼れている。
実際にクーデター未遂は二回会った。薄護来と周永康が計画し、じっさいに戦車を動かした。
2012年3月19日、北京の町に戦車が出動しているという情報が評者(宮崎)のところにも電話で知らせがあった。その 後、この情報はぷっつんとなったが、本書によれば、王立軍の亡命未遂事件でクーデター計画がばれ、薄失脚の跡、一 か八かのクーデターを起こそうとしたが周永康だったという。
中国軍の「実力」に関しては西側軍事筋の評価が分かれるが、確実に言えるのは宇宙、サイバー攻撃、情報心理戦、法律戦を 付帯する情報化戦争で、人材ならびし資金などの基礎資源と積極的に投入しており、大学の優秀な学生を高給で雇用し、ロ ケット開発部門を優遇している。
とはいえ、米国ランド研究所のアセスメントでは、「評価の高い部分と低い部分が混在している」とし、とくに「軍事人材が 極度に欠乏している点です。これには、軍人の練度や『反腐敗キャンペーン』などの権力闘争に伴う優秀な軍人のパージ、軍 内の腐敗なども影響を及ぼしている」(253p)。
さて最後に著者が力説しているのは日本のメディアの中国批判の弱さである。
「国力や政府や世論の意識」が重要であり、「英米の記者たちが果敢に取材して(高度の中国情報を)知るのはやはり英米政 府の中国政府に対する政治姿勢、外交姿勢がはっきりしているからだ」(中略)欧米のメディアは、「報道に自由が損なわれ ることに対しても敏感に反応し」たが、日本政府は何もしなかった。
日本には外交力がなく、その裏付けとなる軍事力も情報力もない国ゆえに、無能男にさえ舐められているのである。
相変わらず日本の政官財・マスメディアは完全に腐っているようです。やはり、もうChinaの崩壊を願うしか無さそうです。
早くトランプさんに復活してもらわないと大変なことになりそうです。及川さんがアメリカの裏の本音を開設してくれています。
— 及川幸久 香港加油! (@oikawa_yukihisa) August 19, 2021
やはり、南北戦争でアメリカが目覚めてくれるのを期待するしかないのかも。このままChinaを延命させれば世界が地獄を見るのだけは間違いないでしょう。