団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

★ウィグル等の人権問題で地方議会が立ち上がる

2021年08月28日 | 政治の崩壊

 小坪しんやさんが又しても大きな仕掛けをやってくれたようです。ウィグル問題等に対する政府の余りにも腰の引けた対応に対して地方議会から突き上げているようです。

  それにしても、小坪さんの行動力には驚かされます。腰の引けた政府・自民党にとっては嫌な存在でしょうね。
  さて、政府は動くのでしょうか。  


 

  これも、同じ動きのようです。
  それにしても、岸田じゃ何も出来ないのじゃないでしょうか。それとも、これが契機と頑張るのでしょうか。 

★石垣市が尖閣の標柱作製 国に上陸申請へ

2021年08月28日 | 沖縄

 石垣市が尖閣の標柱を作成して、政府に上陸を申請したようです。流石中山市長はやりますね。

  ところが、予想通り政府は認めないようです。こんなことをやっているからどんどん支持率が下がっているとうことが分からないのでしょうか。
  それとも、分かっているが二階や公明党など媚中派を恐れているのでしょうか。これでは、本当に政権交代なんて最悪の事態もありそうです。 

石垣市による尖閣諸島への上陸申請「原則認めない」 加藤長官https://t.co/CGkcOjciVg

  さて、政府・自民党はこのまま二階・公明党など媚中派を切ることも出来ずに総選挙をやるのでしょうか。もし、政権交代が起きればいよいよ日本の消滅もありそうです。
  その罪の大きさを自民党は分かっているのでしょうか。


★アリババ金融子会社「アント」上場延期の裏に隠れていた汚職

2021年08月28日 | 中国

 追い詰められた習皇帝は必死で防戦の手を打っているようです。 「アント」の上場延期もその一環なのでしょうか。裏に汚職が隠れていたそうです。
  と言うか、それはChinaでは当然なのでしょうが、それを利用した習の江沢民派への攻撃のようです。

  宮崎さんが詳しく報告してくれています。それにしても、内部闘争もいよいよ終わりを迎えるのでしょうか。それとも、江沢民派の反撃があるのでしょうか。出来ることなら内部闘争で崩壊して貰いたいものです。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」 より   令和三年(2021)8月25日(水曜日)  通巻第7026号   <前日発行>

 アリババ金融子会社「アント」上場延期の裏に隠れていた汚職
   杭州市書記の周江勇が落馬。累は25000名に及びそう

 浙江省党委常務委員、杭州市党委書記(つまり杭州市のボス)周江勇は、「重大な紀律法律違反」容疑があり、中央紀律検査委員会と国家監察委員会の紀律審査と監察調査を受けている、と報じられた(8月22日)。
芋づる式に広州市高官や大手企業、杭州市前に周の赴任地だった党委員会の後輩たち、合計25000名が捜査対象になる。

 周江勇は、杭州市が本丸の「アリババの後見人」。馬雲(ジャック・マー)と「刎頸(ふんけい)の友」を自他共に認める。周江勇は、馬雲に「功勲杭州人」の称号を贈った。伝奇的な人生と業績が杭州で改めて顕彰されたのだった。

 周周江勇は顕彰理由を、「馬雲同志は杭州で生まれ育ち、学び創業した。西湖のほとりで英語を鍛え、杭州師範学院に入り、海博翻訳会社をつくり、中国イエローページからアリババを創業。その伝奇物語は津々浦々に広まっている」と称賛した。

 容疑はアント株をめぐっての捜査から浮き彫りになった。
アリババの金融子会社「アント」は昨秋、上場直前になって延期とされ、すでに一年近くも延期のまま、というよりたぶん上場はなくなって、アント株購入を予約した投資家にはお金が返金されたという。

 なぜ延期になったかと言えば、アリババの馬雲発言が習近平にとってお気に召さなかったからだけではなかった。馬雲は「中国の金融市場のシステム改革というが、中国にシステムはない」とうっかり本当のことを発言したため、目を付けられていた。

アリババ傘下の金融会社「アント」(蟻蟻集団)は、中国政府の薦めるデジタル人民元の普及の最大の障害物となる。上場を延期させた裏の意図は、アント株購入予約者の大半が、習近平の敵視する江沢民派の面々であり、しかもアント最大の株主は江沢民の孫である。どんな手を使ってでも、殴殺してしまえ、というのが習近平の降した結論だったと考えられる。

 周江勇は家族名義で、このアント上場株の事前申し込み5億2000万人民元を支払っていたという。日本円に換算して80億円近い巨額を、いったいどうやって調達したのか。いや杭州市のボスって、それくらいの収賄は常識的なのか。

 周江勇は浙江省寧波生まれの54歳。教員をしていたが、入党後めきめきと頭角を現し、寧波市象山県書記、舟山市書記、温州市書記ととんとん拍子、2018年から杭州市書記となった。観光名所西湖をかかえる同市は人口およそ1000万。アリババ本社がある。

 これまでに大都市の党委員会書記の失脚は過去七年に三人がいる。
 2014年に広州市書記だった万慶良が1・1億元の収賄で無期懲役。財産没収。
同年、済南師書記の王敏が1805万元の収賄で12年の徒刑。
 2015年、南京市書記の楊衛澤が1643万元の収賄で12年。
 科挙制度時代から中国人の汚職体質はかわらないなぁ。

  それにしても、Chinaの汚職は桁が違いますね。日本人にはとても真似が出来ないでしょう。

  習皇帝の反撃は外国にも向かっているようですが、どうなることやらHaranoさんが解説してくれています。

  それにしても、習のしぶといこと。ここまで追い詰められてもまだ生き残りを懸けて足掻いているようです。何時まで持つのでしょうか。まさか延命に成功するとは思えませんがまさかということもあるのかも。


★行くぞ!自衛隊 アフガン

2021年08月28日 | 政治の崩壊

 青山さんが「ぼくらの国会」で、今回のアフガンへの自衛隊機の出動の裏で何があったのかを詳しく報告してくれています。
  青山さん達が動かなければ政府・外務省・防衛省もほうかむりをしていたのじゃないでしょうか。やはり、正しい国家観と歴史観を持った議員が物申すことで物事は動くようです。


  青山さんの動きは貴重ですが、それでもおかしなところはあるようです。百田さんが苦言を呈してくれています。

  それでも、青山さん達の「護る会」の動きが少しずつ効果を表しているのは間違いないでしょう。今度の総裁選で高市さんを応援するのでしょうか。


★アフガニスタン国内に複数の外人テロ部隊

2021年08月28日 | 国際

 

アフガンはタリバンだけじゃないようです。何と、複数の外人テロ部隊がいるのだそうです。やはり、とんでもない国のようです。

   宮崎さんが詳しく報告してくれています。どうやら予想以上に一筋縄では行かなようです。もう放置するしかないと思ってましたが、それでは世界にテロが広まりそうです。何とも困ったものです。
  何とか、タリバンがChinaの撲滅に全力を尽くしてくれることを願いたいですが、逆もありそうです。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」 より   令和三年(2021)8月24日(火曜日)  通巻第7025号  

 アフガニスタン国内に複数の外人テロ部隊
  AQ、ISばかりではなかった。TTPにIMUに、ETIM。。。。。

 AQはアルカイーダ。ISはイスラム国。TPPは「環太平洋パートナーシップ協定」ではなく、「パキスタン・タリバン運 動」である。
 タリバンがアフガニスタン全土(一部を除く)を制圧したことで、違う事実も浮かび上がってきた。

 タリバンが重ねて否定してきた外人テロ部隊の存在である。
複数の外人テロ部隊が確実にアフガニスタンに残留しているのだ。タリバンは「外国人武装組織はアフガニスタン国内に存在しな いし、他国への出撃基地にはさせない」と言明しているが、ロシア、中国ばかりか隣国のパキスタン、ウズベキスタン、タジキス タンは、タリバンの発言をまったく信じていない。

 中国がもっとも懼れるのはETIM(東トルキスタン独立運動)で、2020年11月にアメリカはETIMをテロリストのリ ストから削除した。
中国はアメリカの情報提供を受けられなくなり、独自でスパイ団をカブールに送り込み、偽装団体を名乗って、ウイグル人組織の 洗い出しをはじめた。アフガニスタン公安部は、これをスパイ集団として、中国人十名を身柄拘束した。

 インドの情報機関筋として『ザ・タイムズ・オブ・インディア』(8月23日)が伝えるところでは、ETIMの主力部隊はま だシリアとトルコ国境に大部分が停留しているようである。

 パキスタンが警戒するのはTPP(パキスタン・タリバン運動)だ。1500名から2200名のテロ実行部隊があり、タリバ ンと密接な関係にあるという。
 一時は鳴りを潜めていたが、2020年に再結集が図られた。なにしろパキスタン政府打倒を唱えてテロを繰り返してきた。パ キスタン国境に近いアフガニスタン南西部におよそ3000名の残留があるとパキスタン情報部は睨んでいる。

 IMUは「ウズベキスタン・イスラム運動」。アルカイーダと緊密な連携をとり、中央アジア諸国、とくにキルギスで外国施設 などを標的にテロ、爆弾闘争を展開する。アフガニスタン北部を拠点としている。

 もっとも懼れられているのはアルカイーダとISで、両派あわせて、およそ8000名から一万の兵力があるといわれる。

 もう一つの謎の存在がハカニ集団である。
タリバンとも密接に繋がっているものの、実態は独立組織で、タリバンやAQに細胞をつくり、ハッキング、爆弾製造、ロケット 弾修理などに長けている。しかも、このハカニ集団はパキスタン情報部と強いコネクションがあると言われている。

 タリバンの政権はまだかたちが見えないが、欧米は撤収を急いでおり、わが自衛隊も邦人救出のため輸送機c130が昨夜 (23日)、入間基地を出発した。

  こうなると何が起きても不思議じゃないようです。後は、テロリストが入国しないように自国で全力をあ尽くすしかないのかも。
  そうなると、一番ボケている日本が危ないのかも。


★生麦事件と薩英戦争から学ぶこと

2021年08月28日 | 日本再生

 生麦事件があったということは授業で教わりましたが、それにどんな意味があったかなんて全く教わった記憶はありません。単に、興味が無くて聞き漏らしたのかもしれません。

  その本当の意味をねずさんが詳しく教えてくれています。こういう授業を受ければ歴史にももっと興味を持ったのじゃないかとかんがえるとやはり残念です。

  何時ものように全文をリンク元で読んでください。

   ねずさんの学ぼう日本より     2021/08/21

   生麦事件と薩英戦争 から学ぶこと 

  ・・・略

 この事件は、江戸から京都に向かう薩摩藩の行列に、前方を横浜在住の英国人4人が乗馬のまま乗り入り、薩摩藩士がこれを静止し たけれど、4人の英国人は馬上のままどんどん行列の中に侵入。
やむなく警護役の薩摩藩士がこの4人を無礼討ちにし、1人が死亡、2人を負傷させたという事件です。

 この時代、王族や貴族のこうした隊列を荒らす行為は、一種のテロ行為に等しく、犯人はその場で全員現行犯で殺害されても仕方がな いというのが世界の常識です。
ですから薩摩藩の行為には国際社会において完全に正当性があり、本来ならこれを咎めることは誰にもできません。
もっとわかりやすく言うならば、英国やフランスの貴族の行列に、もし日本人が乗馬したまま乗り入れれば、その場で射殺されるし、 そのことによる苦情はどこからも決して来ることはありません。
なぜならそれが当時の世界の常識であったからです。

 けれどもその逆は通用しない。
力こそが正義の時代です。
欧米列強には力があり、有色人種には彼らに匹敵する力がない。
力がなければ、人とさえもみなされない。
それが当時の世界の現実でした。

 ですから当時の英国人の感覚からすれば、
「動物園で猿の行列を、おもしろいから車で横切ってみた。」
それだけのことです。

 怒った猿が、横切った人を殺せば、襲った猿の側が「処分」されます。
その意味では、現代も力の世界であることに、実はなんら違いがないといえるかもしれません。

 けれどもその逆は通用しない。
力こそが正義の時代です。
欧米列強には力があり、有色人種には彼らに匹敵する力がない。
力がなければ、人とさえもみなされない。
それが当時の世界の現実でした。

 ですから当時の英国人の感覚からすれば、
「動物園で猿の行列を、おもしろいから車で横切ってみた。」
それだけのことです。

 怒った猿が、横切った人を殺せば、襲った猿の側が「処分」されます。
その意味では、現代も力の世界であることに、実はなんら違いがないといえるかもしれません。

 生麦事件後、英国は幕府に謝罪と賠償金10万ポンドの要求、薩摩藩に対しても犯人の処罰と賠償金2万5千ポンドを要求していま す。
「幕府は屈服して賠償金を支払い、
 薩摩は屈服を拒否したために薩英戦争が起き、結果敗北した」
というのが戦後的歴史認識です。

 鹿児島の薩英戦争記念館でも、まさにそのような歴史認識での展示が行われています。
それが汚鮮され政治的に変形された我が国の歴史学会の定説であり、司馬遼太郎の空想歴史小説に描かれたストーリーだからで す。・・・中略



  何とも歴史とは深いですね。やはり、こういう教育を取り戻したいものです。これだけで日本を愛するこころも育まれるのは間違いないでしょう。
  そうなれば、今の政・官・財・マスメディアのお偉いさん達のような正しい国家観も歴史観も持たない人達が跋扈することも無くなるでしょう。
  そうすれば日本再生も動き出すことでしょう。


★東京五輪自転車ロードで旭日旗が使用された

2021年08月28日 | 韓国 旭日旗

 あのKoreaの旭日旗で騒いでいる教授が又しても五輪の自転車レースで見つけて文句を言っているようです。全く懲りない奴です。
  日本政府も好い加減Koreaの動きを止めるべきでしょう。


   上のツイートでは旭日旗が良く分からないのですが、小咲ななさんが見事な映像をアップしてくれています。


  それにしても、この教授は一日中旭日旗探しをしているのでしょうか。何とも暇な方のようです。それとも、お国のバックアップでもあるのでしょうか。これが仕事だったりして。


★現代アメリカ保守主義運動小史

2021年08月28日 | アメリカ

 アメリカのリベラリズムの浸透は日本以上に恐ろしいものがありそうです。それは去年の大統領選挙で見事に証明された。とは言え、日本の現状も殆ど同じと言えるのじゃないでしょうか。
  辛うじてネットの御陰で目覚める人も増えてきたようですが、まだまだ少数でしょう。そのアメリカの保守がリベラルに汚染されてきた流れを書いてくれている本が出たようです。

  宮崎さんが書評で取り上げてくれています。日本のように戦後の教育とマスメディアによる自虐史観教育というおそろしい企てが無かったアメリカで何故これ程までのリベラリズムの台頭が起きたのかは参考にすべきでしょう。

   「宮崎正弘の国際情勢解題」 より   令和三年(2021)8月18日(水曜日)  通巻第7018号

  書評 

 FDRの社会主義の失敗。リベラリズムから政治の主導権を取り戻せ
 アメリカの政治論争史を通じ、誰が保守思想を掲げ、どのような活躍をしたかを描く。

 リー・エドワーズ著、渡邉稔・訳・解説、江崎道郎監修
    『現代アメリカ保守主義運動小史』(育鵬社)

 保守主義とひとくちに言っても多用な解釈があるが、歴史の浅い国であるアメリカではピューリタニズムの原理を守ること が保守の原点だった筈である。
 いまではリベラルの巣窟と化したハーバード大学は牧師養成の塾が出発だった。1930年代から「七つの海を支配した」 英 国が世界的パワーを大きく後退させ、新興勢力としてアメリカがのし上がっていた。
 しかし資本主義の発達と経済の急拡大、ドルの世界制覇などによってアメリカ社会が複雑化し、いつしか共産主義の猛威に 曝されていた。

 静かなる浸透はFDRの周囲がソ連のスパイで埋め尽くされていた事実に象徴される。
 1930年代に経済恐慌に襲われたアメリカ。FDRが不況を克服するためのニューディールという妖しげな景気梃子入れ を行って、左翼の温床とし、予算と恣意的に配分して意味不明な財団をつくり、『彼らの利権』とする一方で、日 本を標的とする戦争陰謀にアメリカ全体を巻き込んだ。
 ソ連のスパイが暗躍した世紀の陰謀が展開された。

 こうした社会主義への急傾斜の反発から戦後アメリカでは古き良き保守主義が蘇生した。第一に反共であり、第二に社会主 義的福祉政策との訣別であり、第三にキリスト教的価値観の保守であった。
 すなわち本書が説くように、「第二次世界大戦後、民主党ばかりか、共和党の一部さえも味方につけたリベラル派は、伝統 的価値観やキリスト教道徳を軽視、または敵視する一方で、『貧しい人や社会的弱者を救うのは(自助の精神や家庭、慈善団 体、地 域共同体ではなく)政府の役割である』という社会主義的発想に立って福祉国家路線を推進した」のだ。
 こうした戦後の傾向はたしかに共和党の政権をもたらしたが、政治的にはアイゼンハワーもニクソンも伝統的保守主義思想 とは 距離 があり、大きなうねりとしてのアメリカの保守思想の回復はレーガンの登場を待たなければならなかった。

 レーガンは1976年には党内予備選で現職のフォードに僅差で敗れた。フォード1187票vsレーガン1070票。
 支持者を前にして、レーガンは敗北の弁を述べたが、「この大義(保守の再生)は生き続ける」としてスコットランドの詩 を引用した。
 「われわれは身を横たえ、しばしは血を流そう。我が身は傷ついていても、殺されはしない。やがて起き上がり、当たり前 のように戦うのだ」
と。

 レーガンの保守革命の前の段階で、アメリカの保守主義を代弁したのはゴールドウォーターだった。
 共和党は保守主義の一枚岩ではなく、リベラリストと、リアリストが入り交じった政党であり、その党内の論戦のしこりは ときに分裂を生む。1992年のブッシュの思わぬ落選は党内からロス・ペローが出馬しての分裂選挙になったからだった。
1996年のボブ・ドール落選は、党内がささくれだって候補者を一本化出来ず、あたかも、これなら総花的に候補となると いう短絡的理由から大物で無害な候補者選びでバイデンを決めたように、ITネット化が進行中の急激な社会傾向と変化に、 議 会のベテランたるドールでは対応できなかったからだ。
アメリカで、保守の不満は鬱積していた。だからドナルド・トランプが2016年に党予備選を勝ち抜くと、リアリストやリ ベラル派は反対陣営のヒラリーに投票するという大混沌状況となった。共和党の分裂にもめげずトランプは草の根の保守の強 い支持を得て大統領に当選した。
国際主義の行き過ぎや過度な介入をやめ、原点に戻る政治を呼びかけて次々と実践したトランプは確実に保守の復権を果たし た一時代を築いたと言えるだろう。

 本書はFDRの社会主義の失敗とワシントンに跳梁跋扈していたリベラリズムから政治の主導権を取り戻した過程と、論争 史を通じて、誰が如何様に保守思想を掲げ、どのような活躍をしたかを描く。日米の左派メディアが決して取り上げない、も う一つのアメリカである。

 戦後、彗星のごとくアメリカの保守思想を代表したのは外国人のフリードリッヒ・ハイエクだった。
ハイエクの『隷属への道』は全米でベストセラーとなり、一世を風靡した。
徹底した自由を説いたハイエクはモンペルラン協会を創設し、日本にも支部が出来たし、香港の自由民主の闘士、ジミー・ラ イ (黎 智英)は評者(宮崎)とのインタビューで、『ハイエクを尊敬している。かれの影響が大きい』と言ったものだった(余談だ が、世界モンペルラン大会で来日されたおり、評者も木内信胤氏の紹介でハイエクに会う機会を得たことがある)。

 ハイエクの確信とは「個人と『自由意思によるグループ』の立場が、恣意的な政治権力の伸張によって、すでに蝕まれてし まった。思想の自由、表現の自由が、権力を追求する少数派によって脅かされている。『あらゆる絶対的な道徳的基準』を否 定し、法の支配に疑問を呈し、しかも『私有財産と競争市場』への信仰を損ねる歴史観によって、こういった悲惨な現象が助 長されてしまった」とし、モンペルラン協会がスタートした。多くの知識人が参集したのである。
左派系メディアは、この動きをまったく無視した。
 次に保守論壇には新星ラッセル・カークが登場し、英国の政治哲学者エドモンド・バークの影響を受け『保守主義の精神』 を著した。
「祖先たちが築いてきた伝統的価値観を受け継ぎ、道徳的な秩序を維持していくことによってのみ自由で多少生ある社会生活 を享受できる」と唱えた。

 当時のアメリカはフランス革命に繋がるリベラル思想が蔓延していたうえ、リベラル知識人らは「保守主義とは好戦的な体 質、 不 合理な懐古の情、認知閉鎖に向かう心理的欲求と言ったことから生じる病理に過ぎない」と嘲笑っていた(11p、監修の言 葉)。
 なぜ本書の翻訳本を試みたのか。監修者の江崎道郎氏がいう。
 「アメリカの『保守主義者』たちの動向は、日米戦争を含む歴史認識問題との関係で日本にとって極めて重要だ」。

 尤も「日本には日本の保守主義があり、アメリカと同じである必要なないと考えるが、同時にアメリカの保守主義の基本哲 学 くらいは知っておくべきだ」から、本書の翻訳紹介を推進したと重要な動機を語る。
 原著者のリー・エドワーズはワシントンの保守シンクタンク『ヘリティジ財団』の専任特別研究員である。

  それにしても、日米共に保守というのはリベラリズムの面と向かって反対し難いレッテル貼りに弱いですね。やはり、根がお人好しなのかもしれません。
  リベラルの恐ろしさを肝に銘じて油断しないことが求められるのじゃないでしょうか。それにしても、レーガンやトランプさんが立ち直した保守もあっという間に逆転されているのは何とも恐ろしいものがあります。

やはり、油断大敵です!