アフガンはタリバンだけじゃないようです。何と、複数の外人テロ部隊がいるのだそうです。やはり、とんでもない国のようです。
宮崎さんが詳しく報告してくれています。どうやら予想以上に一筋縄では行かなようです。もう放置するしかないと思ってましたが、それでは世界にテロが広まりそうです。何とも困ったものです。
何とか、タリバンがChinaの撲滅に全力を尽くしてくれることを願いたいですが、逆もありそうです。
「宮崎正弘の国際情勢解題」 より 令和三年(2021)8月24日(火曜日) 通巻第7025号
アフガニスタン国内に複数の外人テロ部隊
AQ、ISばかりではなかった。TTPにIMUに、ETIM。。。。。
AQはアルカイーダ。ISはイスラム国。TPPは「環太平洋パートナーシップ協定」ではなく、「パキスタン・タリバン運 動」である。
タリバンがアフガニスタン全土(一部を除く)を制圧したことで、違う事実も浮かび上がってきた。
タリバンが重ねて否定してきた外人テロ部隊の存在である。
複数の外人テロ部隊が確実にアフガニスタンに残留しているのだ。タリバンは「外国人武装組織はアフガニスタン国内に存在しな いし、他国への出撃基地にはさせない」と言明しているが、ロシア、中国ばかりか隣国のパキスタン、ウズベキスタン、タジキス タンは、タリバンの発言をまったく信じていない。
中国がもっとも懼れるのはETIM(東トルキスタン独立運動)で、2020年11月にアメリカはETIMをテロリストのリ ストから削除した。
中国はアメリカの情報提供を受けられなくなり、独自でスパイ団をカブールに送り込み、偽装団体を名乗って、ウイグル人組織の 洗い出しをはじめた。アフガニスタン公安部は、これをスパイ集団として、中国人十名を身柄拘束した。
インドの情報機関筋として『ザ・タイムズ・オブ・インディア』(8月23日)が伝えるところでは、ETIMの主力部隊はま だシリアとトルコ国境に大部分が停留しているようである。
パキスタンが警戒するのはTPP(パキスタン・タリバン運動)だ。1500名から2200名のテロ実行部隊があり、タリバ ンと密接な関係にあるという。
一時は鳴りを潜めていたが、2020年に再結集が図られた。なにしろパキスタン政府打倒を唱えてテロを繰り返してきた。パ キスタン国境に近いアフガニスタン南西部におよそ3000名の残留があるとパキスタン情報部は睨んでいる。
IMUは「ウズベキスタン・イスラム運動」。アルカイーダと緊密な連携をとり、中央アジア諸国、とくにキルギスで外国施設 などを標的にテロ、爆弾闘争を展開する。アフガニスタン北部を拠点としている。
もっとも懼れられているのはアルカイーダとISで、両派あわせて、およそ8000名から一万の兵力があるといわれる。
もう一つの謎の存在がハカニ集団である。
タリバンとも密接に繋がっているものの、実態は独立組織で、タリバンやAQに細胞をつくり、ハッキング、爆弾製造、ロケット 弾修理などに長けている。しかも、このハカニ集団はパキスタン情報部と強いコネクションがあると言われている。
タリバンの政権はまだかたちが見えないが、欧米は撤収を急いでおり、わが自衛隊も邦人救出のため輸送機c130が昨夜 (23日)、入間基地を出発した。
こうなると何が起きても不思議じゃないようです。後は、テロリストが入国しないように自国で全力をあ尽くすしかないのかも。
そうなると、一番ボケている日本が危ないのかも。