習皇帝の生き残りの為の画策が続いているようです。TIKTOKの上場が延期になったようですが、これも習皇帝の思惑なのでしょうか。
どうやら六全中会を乗りきるのが習皇帝の目的のようですが、それがこの上場延期とどう関係するのでしょうか。
宮崎さんが報告してくれています。習皇帝は民間企業に力を付けさせず、自分さえ生き残れば良いという考えなのでしょう。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和三年(2021)10月26日(火曜日) 通巻第7093号
またまたユニコーン中国企業、上場を一年以上延期へ
アリババ傘下の「アント」は事実上、上場は不能。習近平は何を考えるのか?
バイトダンス傘下のTIKTOK(動画アプリでユーチューブより大手)の上場が延期となった。一年以上先へ「無言の圧力」 で延期された。アリババ傘下「アント」に次いで、中国証券界の謎である。
バイトダンス(中国名「字節跳動」)の時価総額は3250億ドルから4500億ドルの間を乱高下している。上場によって 4000億ドルをかき集める予定だった。
バイトダンスは2012年に創設された若い会社であり、本社はケイマン島にある。幾多の子会社のうち、米国に本社を登記し ている企業もあり、海外での活動は、中国当局が把握できないばかりか、トランプのTIKTOK使用禁止に対して、米国の会社 が訴訟にもちこみ、TIKTOK禁止という行政命令は葬られた。
恒大集団の経営危機が伝わっているが、土壇場の綱渡りが続いている。これを切っ掛けに中国株式市場は下落、不動産市場は崩 落気配だ。
2015年8月15日に上海暴落が起きた。株式大暴落寸前に「株を売るな」「悪質な空売りは処罰する」として急ブレーキをか けたように、こんどは「15%以上の値引きをするな」という命令である。
習近平を支える中間層は、マンションを二軒、三軒とローンを組んで購入してきた。不動産下落は彼らの投資の構造を根底的に 破壊する。となれば習近平への無言の支持は失われる。それどころか、暴動が惹起されることになるだろう。
六全中会直前まで、この綱渡りは続くとみられる。
なる程、中間層が離反するのを防ぐ為に不動産の下落を防いでいるということでしょうか。とは言え、今の策がそれにどう繋がるのかが理解出来ません。
やはり、じっと様子を見るしかないようです。