流石のChinaもとうとう金が廻らなくなったようです。と言うか今まで持ったことが不思議で仕方ありません。幾ら何でももう限界でしょう。
盛んに手を出していた南太平洋の国々にカネがが行かなくなったそうです。
宮崎さんが詳しく報告してくれています。それにしても凄まじいバラ蒔きです。こんなものが成功していたらと考えると本当に恐ろしい。とは言え、まだまだ油断は出来ないでしょう。
何と言っても、この期に及んでもまだChinaにカネを注ぎ込む亡者どもがいるのですから。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和三年(2021)10月1日(金曜日)
通巻第7070号
南太平洋の島嶼国家群、「中国からカネが来なくなった」
2018年のAPECが中国の援助外交のピークだった。
キリバス、ソロモンなどはチャイナマネーに転んで台湾と断交した。
米国はそうした国々への外交方針を切り替え、規制を強化した。豪、NZなどが、南太平洋地域への援助と投資を増やすとし、 英仏も加わった。英国領だったフィジー、サモア、トンガなどにも中国が大々的に進出していた。
絶頂は2018年のAPECで、パプアニューギニアの首都ポートモレスビーで開催され、中国は国際会議場を建設して寄付し た。
そのうえパプアニューギニアの五星ホテルを全館借り切り、習近平皇帝の宿舎とし、そのホテル玄関に巨大な、朱色の中華門を建 てた。
バヌアツは1800万円程度のマンションを買えば、国籍が付与された。どっと中国人がやってきて、パスポートを取得した。
バヌアツのメインストリートの80%が、中国人経営の商店街となった。当時、繁華街のレストランに入ると全席が中国人で北京 語が飛び交っていた。
日本人を見かけなかった。そもそも日本大使館は、ビジネスホテルの一室を借りていただけだった。
コロナがやって来た。
中国はカネばらまき外交からワクチン外交へ切り替え、相手によっては戦狼外交を併用した。
IMF等の調べでは中国の南太平洋諸島国家群(14ヶ国)への援助は2憶8700万ドル(2016年)だった。2019年 には24億ドルにたっしていた。
その巨額から2020年には15%減少していたことが判明した。
「一帯一路」関連のプロジェクトは、コロナを口実に中国人エンジニア、労働者が引き揚げたため、中断に追い込まれた。
援助交際はカネの切り目が縁の切れ目。また台湾へ眼を向け始めた。
それにしても、世界は本当に腹黒いですね。やはり人間は恐ろしい。