団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

直流ハウス

2007年03月16日 | エネルギー 環境

  第2724回の太陽光発電の弱点を克服するには第1938回で取り上げた直流ハウスにすべきと書きましたが、同じ考え方がありました。

  シートン俗物記

  直流と交流 エジソンとテスラのリターンマッチ

  現在、家庭用太陽光発電や大規模風力発電というのは、電力会社の都合によってその伸びが抑制されている。それでも増加しているのだが。電力会社は電力系統のダメージを理由に太陽光発電や風力発電の売電枠を押さえている。これはドイツをはじめとする環境先進国の政策とはまったく異なる。電力会社の主張は不安定な電源である太陽光発電や風力発電を接続すると、電力供給に支障が生じると主張しているが、飯田哲也氏はその主張を否定している。だが、電力会社の主張の通りだとしても、問題を回避する事は可能だ。それは、送電を直流に換える事である。・・・中略

  もちろん、ほとんど独占形態の電力会社にはメリットが薄い話だ。つまり、直流送電は多様な電源、そして分散型電源、消費地近郊電源にメリットが大きい。逆に、交流送電は大規模で集中的電源、遠隔地電源にメリットがあるのだ。だから、電力会社の自発的直流送電変換は考えにくい。取り組むのであれば、消費者、家電メーカー、そして公権力のコミットが欠かせない。ここは一つ、真剣に直流送電を考えてみるべきでは無いだろうか。

せめて、家電メーカーには太陽光発電設備対応の家電、つまり直流入力の家電を販売してみてはどうだろうか。結構、引き合いがありそうだが。

  それでなくても自社の儲けしか考えていないような電力会社がこれを認めることは無いのかもしれませんが、シャープ・サンヨー・三菱など太陽電池メーカーは家電製品の方が主力でしょうから自社の太陽光発電システムで直流家電を使えるようにすることは意外と簡単なのではないでしょうか。
  直流ハウスが増えれば、電力会社も考えを改めることもあるかもしれませんよ。

どこかやらないかな!


太陽光発電の問題点

2007年03月15日 | 太陽光発電

  第2710回で取り上げた国立環境研究所が発表したCO270%削減について何時もの市民のための環境学ガイドが詳しく分析してくれています。その中に第2690回で取り上げた電気事業連合会(電事連)の太陽光発電に対する非協力の原因が取り上げられていました。

  国環研の温室効果ガス70%削減シナリオ 03.11.2007

  ・・・略

  B君:日本が再生可能エネルギーの導入に対して熱心でないのは、電力会社の反対が強いからだ。一つは、当然のことながらコストが高いこと。さらに、風任せ、お天気任せの再生可能エネルギーを大量に電力系統網に入れると、電圧や周波数の揺らぎが大きくなってしまう。その対策のために、別途、火力発電などを作ることになって、ますます電力のコストが高くなってしまう。

C先生:その通りなのだが、2050年ぐらいを考えているが低炭素社会2050。そのときまで、現在のような電力系統網の考え方でよいのか、それは大いに疑問ではある。現時点だと、周波数の揺らぎも少ない必要はあるのだろうが、まだ40年以上先の話だから、多少の揺らぎは構わないという考え方に変えることも可能。大体、同じ国なのに、50Hz、60Hzの両方が存在している、といった世界にも例の無い異常な状況で、今後とも未来永劫行こうというのだろうか。・・・以下略

  これは第2720回第2724回で取り上げた太陽光発電の問題点と同じ理由のようです。これが電力会社が非協力的である理由と言うわけのようですが、C先生が言われるように太陽光発電を代表とする再生可能エネルギーを使うことを前提とした新しい方式を考えることこそが日本政府や電力会社が取るべき道なのじゃないでしょうか。当然、50Hz、60Hzも統一すべきでしょう。

これで面白くなりますね!


DDT

2007年03月14日 | エネルギー 環境

  のほほんランドさんという読者の方から第2725回で取り上げたエセ化学に関係する面白いHPを紹介頂きました。

  名古屋大学の武田先生のHPです。分量が多いので全部に目を通してはいませんが、最新の記事に面白いのがありました。

  ダイオキシンは試食すべきか?

  ・・・略

  子供達にとっては救世主のようなこのDDTは当時だけでなく、今でも多くの環境運動家に「悪魔の白い粉」と呼ばれて追放されている薬剤である。社会がDDTを追放した経緯は現代のダイオキシンにそっくりである。・・・中略

 ところが人間に対して毒性が低いということになると、人間というものは我が儘なものである。マラリアなどの退治に対してのみ慎重に使えばよいものを、大量に製造しヘリコプターから大地にくまなく散布するということを続けたのである。

 やがて大地には昆虫がいなくなり、昆虫を餌にする鳥が少なくなり、春になっても鳥の囀りを聴けなくなった。そうなると、今度は人間がヒステリー状態になる。「DDTが原因だ。DDTを追放せよ!」ということになって製造が中止される。

 その時、DDTを追放した先進国はすでに「DDTを使ってマラリアを撲滅した後」であったが、開発途上国は「これからDDTを使ってマラリアを退治しようとしていた時」だった。DDTの製造中止で発展途上国の人は今でも毎年100万人以上がマラリアで亡くなっている。

 先進国の環境運動家による大量殺人事件と言っても過言ではない。「有色人種は死んでも良い。我々の周りに鳥がいなくなる方が問題だ」という先進国の論理には、先進国の中でも納得しない人たちがいた。

DDTは毒性が弱く、使い方によっては多くの人を救うことができるのに」と憤激した人がDDTの毒性が弱いということを証明するために1年間、DDTを飲み続けた。もちろん、その人が健康だったことは言うまでもない。・・・中略

  ところで、DDTを追放してもなんら環境は改善されなかった。もともとDDTの毒性は弱く、「悪魔の粉」という形容詞は社会が事実と異なるレッテルを貼ったに過ぎないからである。「事実と異なる判断や行為」が環境を改善できることなどは無い。

環境問題は重要だ。だからこそ、「足をケガしているのに手に包帯を巻く」ということをしていては命に拘わってしまう。正しく事実を見つめ、先入観を取り除き、そして次世代の日本の為に本当の環境を守らなければならない。・・・以下略

 私の子どもの頃は盛んにDDTは使われていました。その白い粉を今でも覚えていますが、何時の頃からか見なくなりました。
  その後、猛毒なので使用禁止になったと知ったのは
レイチェル・カーソンの「沈黙の春」をラジオで聞いてでした。だから、DDTは猛毒だと単純に信じていましたので、この記事を見てダイオキシンと同じような経緯をたどっていたことに驚きました。
  最近になって、マスコミは信じられないことにやっと気付いたところですが、まだまだ、こうして頭から信じてしまう癖は治っていないようです。
  それにしても、物事は見方によって変わるだけに真実というものはどこにあるかを見分けることは不可能かもしれません。
  あの誰が見ても悪いのは北朝鮮と分かると思われる拉致問題でさえ北朝鮮の味方をする人がいるくらいですから自然界のことに正否を決め付けることは難しそうです。
  世の中複雑すぎて、私のような単純な人間には理解の及ばない世界のようです。

どうしたものか!


欧州連合(EU)

2007年03月12日 | エネルギー 環境

  

北朝鮮や中国・韓国などの拉致問題をうやむやにしようとする慰安婦問題捏造などに腹立たしい思いを抱かされその対応に苦慮させられている日本ですが、全く関係の無い問題とはいえ、またまた、欧州に差をつけられそうです。

   asahi.com より

   新エネルギー義務化、合意へ EU首脳会議 200703092044

  欧州連合(EU)は9日の首脳会議で、地球温暖化対策として、太陽光など再生可能エネルギーの利用拡大の義務化に向けた最終調整に入った。反対していたポーランドなどが条件付きで賛成に回る姿勢を見せ、合意の可能性が高まった。EUは京都議定書後の温暖化対策で主導権をとることをめざしており、米国や中国に温室効果ガスの削減を迫る考えだ。

 EUは2月の環境相理事会で、温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出量を2020年までに90年比で少なくとも20%減らす目標の導入を決めた。再生可能エネルギーの利用拡大は、その目標達成の裏づけになる。

 EUの行政機関である欧州委員会や議長国ドイツは、温暖化の原因となる化石燃料に代わり、太陽光や風力、バイオマス(生物資源)などの利用拡大を提案した。現在の利用割合はEU全体の6.5%程度だが、20年までに20%に引き上げる。

 ポーランドやフランスが義務化に難色を示したが、議長国ドイツは9日、「国ごとの目標については、各国の状況を考慮して決める」との妥協案を提示。ポーランドのカチンスキ大統領は「固有の条件が認められれば義務化を受け入れる用意がある」と前向きな考えを示した。

 ドイツのメルケル首相は9日、「欧州は温暖化対策で世界の先頭に立つ」と表明。合意をてこに、6月にドイツで開く主要国首脳会議(G8サミット)の場などをつかって、環境保護で消極姿勢がめだつ米国や中国に同調を求める考えだ。

さらにEU首脳会議では、日米など他の主要国が同調すれば、温室効果ガスの削減目標を30%まで拡大することでも合意する見通しだ。

近隣諸国の過去に対する捏造への対応をさせられてか、未来の希望とも言える太陽光発電などは欧米に差をつけられるばかりです。
  これも、戦後60年間マスコミなどの自虐史観で弱腰外交を展開してきたつけが来ているのでしょう。
  それにしても、温暖化への対応の差がこれほどになると、またしても世界から非難を浴びることになりそうです。日本政府も、もう少し世界の動きを感じ取る必要がありそうです。

一体何をしているのでしょう!


★上杉鷹山

2007年03月11日 | 誇れる日本

  東京都知事選挙の立候補者騒ぎなどみていると相変わらず自分のことしか考えていないような人しか立候補しないように思うのは私だけでしょうか。それだけに自治体の首長に本当に自治体のことを考えている人なんか殆どいないのだろうと勝手に思っていました。 
  ところが、本音はどうか分かりませんが、
第804話でも少し触れた上杉鷹山を理想のリーダーと考えている首長が多いというアンケートが出たそうです。意外に思ったのは私だけでしょうか。

  9日、読売新聞より

  理想のリーダー上杉鷹山 全国の首長、本紙調査 財政再建ひかれ急浮上

  自治体の首長が理想とするのは上杉鷹山―。読売新聞社が全国の首長に対して行ったアンケートで理想のリーダーを尋ねたところ、藩財政の立て直しに取り組んだ江戸時代の米沢藩主(山形県南部)藩主・上杉鷹山(治憲)がトップに挙がった。厳しい財政事情に直面する地方の苦悩と再建への願いの表れと言えそうだ。
  全自治体()1882、2月1日現在)の首長を対象にしたアンケート(回収率91.3%)で、理想のリーダーとして人物名を挙げた899人中、鷹山と答えたのは146人。2位の徳川家康(68人)を大きく上回り、鷹山と回答した首長は43都道府県にわたる。
  8年前のアンケートでは、吉田茂、田中角栄両元首相、後藤田正晴元官房長官に次ぐ4位で、今回一気にトップに浮上した。・・・以下略

  本当なのでしょうか。何だか本音と建て前のような気がしてしまいます。本気でそう思っているのならそれなりの仕事をしてもらいたいと思うのは厳しすぎるのでしょうか。
  その気があっても、議会などの反対で難しいのかもしれませんがそれにしても、現実との違いの大きさに驚かされてしまいます。
  本当にその気があるのなら、鷹山さんのように自分を捨てて改革に挑戦してもらいたいものです。
 それにしても、余りのギャップに驚かされましたが、良く考えれば、まだまだ日本人も捨てたものじゃないと言えるのかもしれません。

期待していいのでしょうか!


モラルダウン

2007年03月10日 | 日本再生

  

5日の読売新聞は日本人のマナーの堕落で統一されていました。

  モラルも一緒に捨てている!高速SA持ち込みごみ6割

  主要な高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)に持ち込まれる家庭ごみや粗大ごみなどの処理費用が、2005年度で約15億6000万円と試算されることが、東日本、中日本、西日本の高速道路会社3社の調べで分かった。

家電や家具のほか、ペットの死骸(しがい)を捨てていくケースもある。3社はごみの持ち込みをやめるよう呼びかけているが、有効な防止策はなく、利用者のモラル低下が浮かび上がっている。・・・中略

 持ち込みごみの割合は2000年ごろまでは5割前後で推移していた。しかし、01年4月に家電リサイクル法が施行され、テレビなど家電4品目の回収が有料化されて以降は、中央道の談合坂SAなど、大規模なSA、PAに、家電が投棄されるケースが増加している。

 また、行楽地に向かう途中で家庭ごみを捨てたり、家具などの粗大ごみを大量に置いていったりするなど、悪質なケースも目立つという。3社では、SAやPAが不正投棄の標的とされているのは、車でごみを持ち込みやすいためと見ている。(20073535読売新聞)

 同じく5日、 コラム「今日のノート」  本が泣く

 モラルの低下も、ここまで来てしまった。各地の公立図書館で蔵書を傷つけられる被害が頻発している。

 雑誌や新聞の縮刷版から自分の好きな記事や写真を丸ごと切り取ったり、専門書に蛍光ペンで数十㌻にわたって書き込みをしたり。ひどい図書館では、1日2、3冊は被害が見つかるという。あるアンケートでは、傷んだ本を見た人の割合は、78%に達した。・・・中略

 館内で、若い女性が最新号のファッション雑誌からヘアスタイルの写真をカッターで切り抜いているのに遭遇した。注意すると、女性は悪びれる様子もなく、「どうしていけないんですか」と言い放ったという。

 我が子の給食費を払わない親や救急車をタクシー代わりに呼ぶ偽急病人と、根は同じだ。・・・以下略 

 3月5日付・よみうり寸評

  〈旅の恥はかき捨て〉は〈1〉旅先は知り合いもいないので、失敗がその場限りですんでしまう〈2〉旅先ではふだんはやらないような恥さらしも平気でやること◆だが、岩波ことわざ辞典によると〈2〉の意になるのは近代以後のことらしい。〈道中膝栗毛〉にはこのことわざが3度も使われているが、旅先での不案内からくる軽い失敗◆例えば、手ぬぐいと絹のふんどしとを間違えて顔をふいてしまい、女中に笑われるといった話だ。そそっかしさからくる恥なら笑い話ですむが、旅先を狙い意図的にやる恥さらしは始末が悪い◆高速道路のサービスエリア(SA)に大量のごみが持ち込まれている。野菜の切れ端などの生ごみからテレビ、パソコン、冷蔵庫、クーラー、アイロン、ファクスまで、SAルポを読んであきれ返る◆ネコの死骸(しがい)が捨てられていたこともある。恥のかき捨てどころでない。米国の文化人類学者、R・ベネディクトが〈菊と刀〉(1946年刊)で恥と義理と恩の日本文化を論じたのも遠い昔になった◆モラル劣化の度が進んでいる。恥の文化は今いずこ。(2007351359読売新聞)

 第279話第298話でも書いたように瀬戸大橋開通の時、橋の中央の与島SAで自動販売機のサービスをやっていましたが、そのときの人出の凄まじさと大量のゴミは未だに印象に残っています。
  まだ家電リサイクル法などなかったときなので家電こそありませんでしたが、そのゴミの凄まじさは上記の通りで車の中のゴミを全部置いて帰るという感じでした。それでもあのころは家からゴミを持ってくるところまでは行ってなかったような気もします。

 富士山がその不法投棄ゴミの為に世界遺産登録が認められなかったことにも衝撃を受けたものですが、同じく世界遺産登録を目指している四国の88か所の遍路道の途中にも不法投棄ゴミがありボランティアが回収しているそうです。

 日本人のモラルはここまで落ちてしまったのでしょうか。これはやはり我々団塊の世代の子育て失敗も原因の一つなのかもしれません。まさか、これは、今流行の外国人の所為ということは無いでしょうね。

日本再生はもう無理なのか!


累計10000kwh

2007年03月09日 | 太陽光発電

  3月4日に我が家の太陽光発電発電量が累計で1万kwhを突破しました。それがどうしたと言うところですが、やはり何となく嬉しいものです。暖冬の影響で予想より早く達成したような気がします。
  太陽光発電の良い所は、こうやって設置さえしていれば何のメインテナンスもせずに毎日黙って働いてくれるところじゃないでしょうか。そして、知らぬ間に1万kwhを達成している。金額に換算すれば約23万円。約21か月かかっていますから1月に約11000円程度の稼ぎです。これを多いとするかは議論のあるところでしょうが、兎に角、黙って稼いでくれていることは間違いありません。
  それ以上に、
第2720回で取り上げた問題が無いとすれば、温暖化の原因と言われる炭酸ガスの排出も抑制してくれているのですから、世の中にこんな有難いものが他にあるでしょうか。
  本来ならば、私のような貧乏人でなくお金と屋根の余裕のある人には率先して投資してもらいたいものです。ところがお金持ちほど、この程度の稼ぎは眼中に無く、株などの投資の方に目が向くのでしょうね。
  実際、稼ぎと考えれば馬鹿らしいでしょうが、お金を使ったボランティアとか環境問題を考えている人というステータスとして投資してくれれば良いのですが。どんなに金を儲けても地球の未来が無くなったらあなた方の子孫も無事ではすまないのじゃないでしょうか。
  どうせ余ったお金です、あなた方にすればゴミのようなものでしょう。それを屋根の上へ捨てたって影響ないでしょう。その程度の地球への貢献をしませんか。

なんてね!


太陽電池増産

2007年03月08日 | 太陽光発電

  第2679回で取り上げた日本各社の太陽電池増産の記事とそっくりな記事がありました。

  こちらが以前の記事です。

  FujiSankei Business i. 2007/1/17より

  太陽電池、各社が増産シャープ2割、三洋・京セラ2倍

こちらが新しいものです。前の記事では余り詳しくなかった京セラが詳しく取り上げられています。

 NIKKEI NET → 電機大手、太陽電池を一斉増産、京セラ倍増 33

 国内電機大手が太陽電池を一斉に増産する。世界3位の京セラは計400億―500億円を投じ、2010年度までに生産能力を倍増させる。最大手のシャープは今月中に生産能力を約2割増やす。温暖化ガスの排出削減に向け欧州を中心に発電用に需要が急増しており、世界シェアの計約5割を握る国内各社はいち早い増産でコストを低下、普及を加速する戦略だ。

 京セラは滋賀八日市工場(滋賀県東近江市)で太陽電池の基幹部品を生産し、年産能力は発電量換算で現在240メガ(メガは100万)ワット。段階的に設備を増強し、10年度には計500メガワット程度に引き上げる。国内外の組み立て工場も拡充。現行より発電効率が約5%高い新製品の投入や、同じ量のシリコン原料でより多くの製品を生産できるよう薄型化を進めて供給能力を高める。

 シャープは基幹部品の生産拠点である葛城工場(奈良県葛城市)に約30億円を投じ、近く年産能力を600メガワットから710メガワットに引き上げる。英国の組み立て工場の能力も倍増。05年度で約1600億円の太陽電池の売上高を10年度に5000億円に増やす考えだ。三洋電機も400億円をかけ国内外で増産を計画。三菱重工業も生産能力を3倍近くに高める方針だ。 [200733/日本経済新聞 朝刊]

1か月半も経って同じような記事を見るのは珍しいのじゃないでしょうか。まさか今はやりの盗作でもないでしょうが余りに間隔が開いていたので驚きました。尤も、こちらとしては再確認になってありがたいのですが。
  それにしても、こうやって再確認すると日本のメーカーは力が入っていますね。それが日本の需要に繋がらないのが何としても腹立たしい。

今更ながら、情けない!


雑草

2007年03月07日 | 日記・その他

  暖冬に誘われて去年(第2364回)より早めの雑草退治に取り掛かっています。私が暖かさに誘われて外に出る気になるくらいですから雑草の方も例年より早く伸びだしているようです。
  とは言いながらも長年の戦いのお陰か年々雑草の勢力は減退しているような気がします。せめてそのくらいのご利益はあっても良いのじゃないでしょうか。

  さて、毎年その年に良く目立つ雑草があります。今年の雑草は何でしょう。今のところ

  第2370回オランダミミナグサ

  第2372回ホトケノザ

  第2426回アメリカフウロ

  この3種類が目立っています。相変わらずカラスノエンドウはしぶとく残っていますが流石に数は少なくなりました。それにしても撲滅することは不可能なのかもしれません。その生命力には脱帽です。

  そして、第2507回でラウンドアップで退治したつもりのムラサキカタバミは私の思惑を笑うがごとく見事にあちこちで芽を出してきています。長い戦いになりそうです。

  しかしながら今年はその雑草との戦いより水との戦いの方に苦労しそうな予感がします。

どうなるでしょう!


エセ化学

2007年03月06日 | エネルギー 環境

  第2717回で取り上げた温暖化をエセ化学と決め付けた説に対して、何時ものサイト順路の市民のための環境学ガイドが反論してくれています。

  地球温暖化はエセ科学か 03.04.2007

  ・・・略 

  C先生:気候変動が政治の世界にかなり近いことは事実である。スターンレポートにしても、英国財務省がスポンサー。英国は、折角できた排出権市場を今後長期に渡って商売にしようという思いが強いように思える。各国の思惑が交錯するのが気候変動の世界だけに、国際政治の専門家が入り込むことは、ある意味で当然なのだが、一方で、気候変動の科学は、特にシミュレーションの細部に関しては、われわれにとっても正しく理解するのが難しいレベルになっている。われわれも正直な話、ど素人である。これを国際政治の専門家が理解できる、と思う方がおかしい。恐らく、先に結論があって、それに合う見解だけを集めるという作業をすることになってしまうのではないだろうか。

事実を見極めて客観的な結論を導くことは、やはりある程度の科学的素養があって、しかも、予見を出来るだけ持たず、また、ものごとを一段高いところから見ることができる人間だけだろう。これをやるには、時間もかかる。なかなか大変。・・・以下略

 政治が危機を利用することはありそうだし未来の予測はあくまでも予測であり、その時になってみなければ分からない。つまりは、どちらの説もあるかもしれないとしか取り様は無いのじゃないでしょうか。
  しかし、最悪の事態を予測してそれに備えることは、もしはずれたとしても何も備えず最悪の事態に陥るよりは余程良いことのように思えるのは私だけでしょうか。
  あの時、ああやっておけば良かったではもう遅いのです。はずれたけれど、新しい省エネルギーのシステムができていた方が人類の未来の為にはずっとよさそうです。

そう思いませんか!


太陽光発電の問題点

2007年03月05日 | 太陽光発電

  第2720回で取り上げた太陽光発電の問題点の記事の情報源じゃないかとおもわれるHPを見つけました。

  http://www.fsinet.or.jp/~eureka21/index.htm

  第一部  地球環境とエネルギー (Energy Renaissance)

  1 太陽光発電や省エネ節電が温暖化を防止できないでいるわけ

  ・・・略

  温室効果ガスである二酸化炭素を削減する、という巷間広く信じられているような省エネ効果を、消費者が何人集まって節電したとしても得ることはできないのです。節電と火力発電の相関は一度もデータとして示されたことがありません。電力会社にしてみれば一度作ってしまった電気は、できるだけ消費させて電気料金として資金回収を図りたいところです。発電した電力が、高い比率で電気エネルギーとして有効利用されたことになるからです。負荷率と需要率などの数字は当然改善されるでしょうし、部分の集合としてみた時の量的な消費性向を判断する指標である不等率なども自動的に向上するはずです。

  省エネ目的の節電という消費する側の自発的な環境保護行動は、光熱費の抑制という程度の結果だけを実現し、二酸化炭素の削減には今以て寄与することができないでいます。その後の経過をみると二酸化炭素は減るどころか、一層積みあがっていたのでした。直ぐに着手すれば6%の削減で済んでいたものが、今では14%(8+6)も削減しなければならなくなっています。それだけ二酸化炭素を増やしてしまっていたということになる訳です。省エネや節電という手法では、温暖化防止の実効をあげることはできません。交流送電の仕組みを知らされずにいたことが、二酸化炭素を増加させた根本的な原因になっているのです。・・・中略

  温暖化を防止するという名目で交付された各種の助成金は、すべて税金からでています。効果のない諸対策に投じられた税金の総計は、一体どれくらいの規模に上っているのでしょうか?

 電力会社が問題点をディスクローズしない限り、国民の税金は効果のない対策のために失われてゆくのです。温暖化を防止することを目的にした自然エネルギーの導入支援対策費は、そのすべてが無駄金になっていたのでした。電力会社を支援するための法律(RPS法)も、この問題を韜晦する役割を果しています。各種の助成資金の成果を逐一確認してこなかったことが、このような状況を招く原因になっています。問題の本質は、当事者すべてが情報を秘匿していたという事実に尽きるでしょう。国(民)に対する背信行為だと断じざるを得ません。・・・以下略

  これは、節電や太陽光発電の比率が少ないから効果が出ないということなのではないでしょうか。太陽光発電も現在の1%程度では誤差の内ですからそれで発電所の発電量を減らすなんてことは出来ないでしょうから仕方ないのじゃないでしょうか。ここは早くその比率を上げることにより発電量を落とすことができるようにすべきでしょう。

  それでも駄目となれば第1938回で取り上げた「直流ハウス」を考える必要がありそうです。

一体何が正しいのか!


記録的暖冬

2007年03月04日 | エネルギー 環境

  暖冬と言いながらも何時か寒の戻りがあるのじゃないかと思っていましたが、とうとう暦の上でも春3月となり1日から初夏のような日差しになっています。我が家の太陽光発電も1日に27kwhとこの時期の最高を記録しています。
  もう寒の戻りも期待できそうもありません。暖冬も記録的なものだったようです。

  YOMIURI ONLINEより

  この冬の平均気温、観測史上タイの高さ

  気象庁は1日、今冬(昨年12月~2月)の日本の平均気温は平年に比べ1・52度高くなり、1899年(明治32年)に観測を開始して以来、1949年と並び「最も暖かい冬だった」と発表した。

 降雪量の少なさや日照時間の長さなども過去の記録を更新しており、文字通り記録的な暖冬を裏付けている。

 同庁によると、平均気温は全国の153地点すべてで平年より高く、このうち、東京8・6度(プラス1・9度)、名古屋7・1度(同)、大阪8・4度(プラス1・7度)、福岡9・0度(同)など、計63地点で最高値を更新した。

 降雪量も、青森や秋田、富山など20地点で、最深積雪でも、江差(北海道)や新潟、金沢など19地点で最小値をそれぞれ観測。東日本の日本海側の日照時間も、平年比124%と、過去の最大値を上回った。

新宿御苑(東京・新宿)では、暖冬の影響で、平年より3週間も早くカンザクラが散り始め、ピンク色の花びらが地面を彩る。(2007312123読売新聞)

 日照時間も長かったんですね。つまり雪や雨が少なく晴が多かったと言うことですね。道理で発電量も多かったはずです。
  それにしても、1949年と言えば私が2歳の時です。流石に記憶はありませんがそんな暖かい冬を経験していたとは知りませんでした。寒さに弱いのはそのせいなんてことはないでしょうね。
  しかしながら、わずか2度弱平均温度が高いだけでこんなに暖かく感じるんですね。これが夏となると耐えられない暑さになるんでしょうね。この夏、願わくば冷夏なんてことになって欲しいものです。とは言いながら暑さと水不足の地獄の夏が来そうな予感がしますね。

夏が怖い!


リチウムイオンキャパシタ

2007年03月03日 | エネルギー 環境

  第2720回で書いたように太陽光発電が本当に炭酸ガスの削減に効果が無いのであればやはり蓄電池で独立システムにすることこそが太陽光発電の目指すべき方向なのかもしれません。
  私の期待していた
キャパシターもなかなか実現しそうもありません。と思っていたら第2703回で取り上げたリチウムイオン電池と組み合わせたものが考えられているようです。

  燃料電池-技術連携Blogより

  2007-02-27 [蓄電池-技術] バッテリー・バトル

  ・・・略

  こと蓄電に関しては、Li-イオン電池と電気二重層キャパシタのバトルがどこでも繰り広げらているようだ。

但し、この2つを二項対立と捉えるのは、科学者の先生方に多いように思われる。

技術屋は、この2つを使い分ける..つまり共存させても構わないと発想する人が多い。・・・中略

  富士重工業が開発した「Li-イオンキャパシタ」である。 その特性は以下のようなものである。

  http://www.fhi.co.jp/news/05_07_09/05_08_18.pdf

  ・・・略

  また、リチウムイオンキャパシタは、従来のキャパシタの特徴である大容量の電気を瞬間的に充放電できることや耐久性の高いことを生かしながら、課題であるエネルギー密度を飛躍的に増大させたものである。このリチウムイオンキャパシタは、負極にリチウムイオンを吸蔵する新開発の炭素材料を、電解質にリチウムイオンを、それぞれ使用し、あらかじめ負極に沢山のリチウムイオンを吸蔵させる”プレドーピング”とよぶ手法により、負極の容量を増大させるとともに電位差を高め、正極の性能劣化を起さずに高電圧をとりだすことを可能としている。
 さらに、リチウムイオンキャパシタの原理は、最近のキャパシタの研究による大容量化のための新材料を正極に使用し、リチウムイオンキャパシタと組み合わせることで、理論上想定の容量のさらに倍の性能を引き出すことができる汎用性の高さも有している。・・・以下略

これも電気に弱い私には良く理解できませんが、兎に角、少しずつは進んでいるようです。
  太陽光発電を生かすためにも何としてもバッテリーの開発が望まれます。そうなれば当然、電気自動車もエンジン自動車に取って代わることになります。
  やはり、エネルギー革命はバッテリー次第と言うことなのかもしれません。

期待したいものです!


二酸化炭素(CO2)排出権

2007年03月02日 | エネルギー 環境

  第2694回でどうも納得が行かないと書いた二酸化炭素(CO2)排出権をおかしいと思っているのは私だけでなかったようです。

何時ものサイト順路の太陽光発電システム見積工場ブログより

 国内初の「排出権取引所」って!

 今日のニュースで国内初の「排出権取引所」が、6月にもできるらしい。

何の排出権? 例の二酸化炭素(CO2)ですよ!

 海外では以前から取引がされていたが、とうとう日本でもか?って感じですかね。仕方がないって言えばその通りなんですけどね。

ちょっと、違うだろ!って思うのは私だけなのでしょうか?何の解決にもなってないでしょ。そのお金を違う方向に使うって発想は、生まれないのでしょうか?・・・中略

「何でも金で済まそう」「臭いものにはフタ」    ( ̄へ ̄メ)

もう少し、考えられないのかな?あまりにも人間が傲慢になりすぎているのではないでしょうか。

 全面的に賛成です。本当に世界中が狂っていますね。金が金を産む方法にしか興味が無いのでしょうね。これはもう金で金を産む方式を世界的に禁止しないと地球の未来は無さそうです。1%の金持ちと99%の貧乏人の格差は全てここから起きているといっても過言ではないでしょう。

  NIKKEI NETより 2007/02/28

 国内初の「排出権取引所」、国際協力銀など6月にも

 国際協力銀行や中央三井信託銀行などは二酸化炭素(CO2)を中心とした温暖化ガスの排出権を売買する「取引所」を6月にも国内で初めて設ける。日本は京都議定書に基づく温暖化ガスの排出削減目標の達成に取り組んでおり、国内の電力会社や鉄鋼メーカーなどは排出権の購入意欲が強い。中国など外国企業も売買に参加できるようにして、価格形成に厚みを持たせたい考えだ。

 排出権取引は温暖化ガスを排出する権利を国や企業間で売買する仕組み。京都議定書では国ごとの排出削減目標を決めているが、達成が困難な国や企業は目標を達成して排出権が余っている国などから排出権を購入して、削減分に上乗せすることを認めている。

 それにしても、こんな姑息な考えを思いつくのは一体誰なんでしょうね。要するに根本的に地球温暖化や資源問題を考えるなんて気持ちは無いのでしょうね。何でも金儲けにつなげようというその考えにがっかりさせられます。

地球の未来は無いのかも!


太陽光発電の問題点

2007年03月01日 | 太陽光発電

  あっという間に3月です。暖冬と雨不足のお陰で我が家の太陽光発電の2月の発電量は445kwhと前年392kwhに対して114%と絶好調でした。雨が少ないと言いながらも少しは降ったので早明浦ダムの取水制限も先に延びたようです。何とかもってくれれば良いのですが。
  それ以上に、この絶好調の発電量で冷え切った太陽光発電の市場が活発化して欲しいものです。なんて思っていたら、嫌なブログを見つけてしまいました。太陽光発電そのものを否定するような話です。

  日本が選択しなかった道 あれこれより

  20070227日 太陽光発電の有効利用 (失われた選択)

  ・・・略

  太陽光発電は、発電電力量全体からみたらまだまだ微々たるものである。PVの普及を急ぐことによって二酸化炭素の発生が減らせるのなら、集中的に予算配分すれば京都議定書を遵守することは可能であった。単に資本だけの問題であったのなら、環境の改善にそれほどの困難はなかったはずである。これまで温暖化対策に投じてきた国費を善用すれば、充分な量のPVを普及することは夙(つと)にできていたことだろう。・・・中略

  電力会社の送電系統から見ると新たに流入してくる太陽光などの電力などは、安定していた送電系統の電圧を不安定化させるのだ。クールビズなどで節電に励んだ結果が捨てる電流を増やしていたというのは、交流というインフラが送電電流を安定化させる仕組みになっていたからだった。この仕組みのことを限流というのである。電力消費が減って系統の電圧が上昇するのは、消費する予定だった電力が消えた時(フェランチ効果)と増えた時(逆潮流)である。発電所では需要予測に基づいた電力の安定供給を行っている。負苛の消失(スイッチオフ)が発生すると発電機群では安定した稼動状態(同期運転)が保たれているため、送電系統上で電力が増加してしまうことになる。それを放置したままの状態にしておくと、やがて電圧を上昇させてゆくのである。送電系統の電圧が高くなるのは当然の結果だったのである。限流機構とは、この電圧の上昇を回避して送電系統に一定の条件を与えるための措置だった。

  太陽光発電は、送電系統の末端で余剰となる電力を発生させていたのである。電力会社がありがたがるようなものではなかったのだ。需要を減らして捨てる電気を増やしているのだから、PVからの余剰電力を買い取ることは、捨てる電気を生むために新たな費用を負担するという意味になっていたのである。発電所の仕事を減らすということは、自然エネルギーには基本的にできないことなのだ。発電機を同期運転から解列したところで燃焼炉が蒸気圧を維持するために稼動していたのなら、二酸化炭素は出っ放しの状態になっている。蒸気タービンを動かす圧力を得るには、数時間前からの燃焼による昇圧プロセスというものが必要なのである。電力会社ではいつ、どの送電系統で電力需要が増えるのかを予測することはできない。そこで炉の燃焼を維持して蒸気圧を保っていなければならなかったのだった。太陽電池が普及しても温暖化防止効果がなかったのは、量的な問題からくる制約ではなかったのである。交流に直流電源を繋いでも、貯めて置けない交流成分の方が系統外へと払い出されていたからだった。・・・以下略

  電気に弱い私には上記の理論は良く理解できないのですが、どちらにしても、太陽光発電が2酸化炭素を減らすことになっていないと言うことのようです。
  俄かには信じ難いのですが、こんなことが原因で日本の電力会社が太陽光発電を嫌っているとしたら根本から考えを変える必要がありそうです。
  とは言いながらも、
第2718回第2719回でも取り上げたようにドイツではどんどん増設しています。本当に駄目なものであればドイツやアメリカを中心とした欧米が何故太陽光を増やすのでしょうか。何か解決策があるからやっているのじゃないでしょうか。どうも日本独特の逃げがあるような気がします。

どうなんでしょう!