明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



一休和尚は『一休禅師』を読んだ小学四年生の頭に浮かんだイメージ、寒山拾得からの風狂繋がりということもあり、最近の代表作にしたいと思いながら作って来た。〝門松は〜”がモチーフで、当初門松を配そうと考えていたが、室町時代の門松は現在とは大分違うようだが詳細が不明だし、説明的で野暮くさいと思っていたところ、竹竿の先のしゃれこうべにカラスがまとわりついているところが浮かんだ。すると偶然、初鴉が正月の季語だと知った。  カラスを撮りに行ったのだが、曇天の日を選んだせいか一匹も撮れず。 昨日、背景制作に備えて部屋を片付けようと思ったのだが、思ったとほぼ同時に10年前『貝の穴に河童の居る事』の制作時に撮った鴉のデータがあるかもしれない、と探したらあった。当初『一休和尚酔臥図』にも鴉を考えていたが、くどいので、しゃれこうべの一休だけにした。 昔から部屋を片付けようと、頭の隅に、ちょっと浮かべただけで作品が完成する。これを日々続ければ、個展にこぎつけられる、という仕組みである。



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