明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



以前作った臨済宗の開祖臨済義玄だが、この怒目憤拳の姿は中国で創作され、日本に伝えられ相当流布したらしく、様々な絵師が手がけている。私が作った時は調べても実像が判らなかったが、大徳寺に残されているものが実像とされているなら、全く別人で穏やかな表情である。蘭渓道隆、無学祖元、一休宗純を作ってみると、怒目墳拳版は並べるには違和感がある。並べるなら大徳寺版を立体化するべきだろう。来年の課題である。だいたい頂像というものは、無背景で記念写真のように斜め45度向いて座っているのが定型である。なので開祖臨済義玄も陰翳を与え、誰も見たことがない正面を向いてもらいたい。正面を向いたり立ち上がってもらいたい人物はいくらでもいる。



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