明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



正月も何もないのは相変わらずである。しかし世界情勢や景気がどうの、外側の世界がどうあろうと、体内に自分で快感物質を醸成することができるおかげで笑っていられる。子供の頃も、鉛筆やクレヨンを与えておけば大人しい、といわれていた。反面、温かい家族に囲まれた団欒を想像すると、ひどい孤独感に苛まれ続けることになっただろう。人は実にそれぞれである。 中学校の休み時間、小説を読んでいる間中映像が浮かび続ける私は、誰しもそうでないことを知って非常に驚いた。人間が頭に浮かんだ物を作るように出来ている、とするならば、浮かばなければ、作り残しで後悔することを恐れる必要はなくなる。2時間ぐらいその感覚を味わってみたい気もするが、ひきかえに件の快感物質も醸成されなくなるとなれば、まっぴらということになる。



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