明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



暮れから浄土宗の開祖法然上人を作っていて思った。紙幣に選ばれる人物の条件は詳細な写真が残っていることだそうだが、私もそう思って選んだ人物は、迫真の肖像を残す臨済宗の人物ということになった。しかし葛飾北斎、松尾芭蕉を作った時に思ったのは、線描画の方が、ディテールが描かれていない分、作る側の想像力を発揮する余地がある面白さがある。法然上人も同様である。となれば臨済宗に限ることもないような気がしてくる。 残された時間、いかに作るべき物を絞るべきか、と心がけているのに、新年早々、一体何を考えているのか。結局、私が恐れてきた、あれも作りたかった、これも、と後悔に苦しむのは仕方がない、ということなのだろうか。



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