昨日は英検二次面接試験(A日程)が行われました。
我がトラスト英語学院の塾生も多くが挑みました。次の日曜日のB日程で受験する予定の塾生もいますので、健闘を祈るばかりです。
さて、二次面接試験ではどの級でも必ず個人の意見が聞かれる質問があります(3・準2・2級は2問、準1級は4問)が、そこで苦労する受験生は多いです。3級は一文、もしくは一語でも言えれば各設問5点中4点はもらえるので難しくないですし、準1級は一次筆記を受かった時点でそもそも英語力があり、スピーキングで苦労している学習者を見ることも少ないですから心配ありません。
指導経験上、準2級と2級が問題です。英語力の礎となる読む力が発展途上な学習者が多いため、英語力そのものが心許ないのに加え、以下のような理由で英語をスムーズに発話できない学習者は少なくありません。
①そもそも日本語でも意見を言えない。
②何でもかんでも“It is useful.”と言えば通用すると思っている。
③「難しい英文で言わなければ」と思い込んでいる。
④構文の短文暗記ができていない。英文のストックがない。
詳しく見ていきましょう。
①について。母国語である日本語でさえ意見を言えなければ、英語でなんて言えるわけがありませんね(笑)。国際的な時事問題でも身の回りで起こっていることでも、日本語で自分の意見を言えますか?そして、その意見に至る理由も簡潔に言えますか?最近なら、イスラエルとパレスチナ問題について理解してますか?
イスラエルの宗教は?
なぜユダヤ人が迫害されたか?
なぜここにイスラエルがあるのか?
パレスチナってどこなのか?
そもそもなぜパレスチナと言うのか?
イスラエルと周辺国の関係は?
興味を持ち、知ろうとする姿勢が大切です。
②「困ったら、It is useful.と言えばOK」と二次対策で指導されている学校の先生もおられるようです。その useful と思う理由が問われているんですよ!
③について。二次面接は、関係代名詞や仮定法や難しい語彙を使った英文を話せるかを試す試験ではありません。中2レベルの短い英文が2つ言えれば、各問題5点満点中3~5点が取れます。つまり、伝えたいことを簡易な英語で言えるかが問われています。
④について。基本的な構文を使った例文暗記ができている学習者は、発話に戸惑うことがありません。だから、構文集の暗誦って英語学習の基本で大事なんだよな~(^^)
二次面接試験を通して感じたことを、今後の英語の勉強に生かせるか・・・。すべての英検受験者の健闘を祈ります。