英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

Norwegian Wood

2006年11月10日 | 閑話
前回のエントリで紹介しました大学見学ツアー。立教大学での自由行動の時間に、生協書店に足を運びました。

英書コーナーに村上春樹著『ノルウェーの森』の英訳版『Norwegian Wood』がありました。立ち読みをしたのですが、読み出したら止まらない。10分余りで一気に10ページ程読んでしまいました。

実は『ノルウェーの森』には、青春時代のほろ苦い思い出があります。大学2年の春、つきあって4年目になる彼女に、「私たち、少しの間、距離を置かない?」と言われました。彼女の唐突な発言に動揺を隠せなかった私。続いて彼女はこう言ったのです。「『ノルウェーの森』を読んでみて。私の気持ちがわかると思うから・・・」

当時はもちろん日本語版を読んだのですが、内容とその時の自分の気持ちが重なり過ぎて、読み始めて泣いてしまったほど。最初の数ページは、地下鉄東西線早稲田駅のホームで、待っていた電車に乗るのも忘れ、本の世界に吸い込まれてしまいました。あの時の衝撃と共に、早稲田駅ホームの光景や臭いまでもが、鮮明に蘇ってきます。

それほどまでに、私の五感に訴えてきたのが『ノルウェーの森』でした。

あれから12年。その英訳版『Norwegian Wood』もまた、当然のように、五感を通して私の中に染み込んできます。そして、当時つきあっていたその彼女は、今は私の妻となっています。

『ノルウェーの森』は、私の青春時代を語る上で、なくてはならない珠玉の一冊です。

コメント (2)
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