英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

母校の入試問題

2008年02月26日 | 英語勉強法
2月20日は結婚記念日であるとともに、我が母校、早稲田大学政治経済学部の入試日でもあります。

予備校のHPに今年の入試問題がpdfファイルで掲載されたので、早速解いてみました。

長文読解3題、会話文と条件英作文1題、自由英作文1題を90分で解答する構成。以下は、長文読解問題の分析です。

【Ⅰ】
語数:約570語
内容:イギリスにおける幼児教育の格差是正プログラムについて
概評:語彙・構文とも難しいものはないが、受験生には馴染みがない内容。幼稚園児を子にもつ親としては、非常に興味深く読めました。

【Ⅱ】
語数:約720語
内容:生涯における男女間の仕事量の差異と、金額には換算しづらい家事について
概評:政治経済学部らしいトピック。語彙・構文とも難易度は高くないが、多読に慣れていないと英文に拒絶反応を示し始める分量。英文に対するスタミナ切れを起こした受験生の辛い顔が目に浮かぶ。

【Ⅲ】
語数:約1000語
内容:散らかった机と思考の関係について
概評:非常に興味深い英文。物事を深く考えている時、自分の枕元が散らかっていることを思い出し、思わず「なるほど!」と叫んでしまいました。
やや難しい語彙が散見されるものの、前後の具体例を読むことでその意味が推測できる。
3題目に最も分量の多い英文をもってくるあたりに、「この程度のボリュームでアップアップしているようでは、セーケー(=早稲田用語で政治経済学部のこと)に入る資格はないよ」という出題者の強いメッセージを感じる。

総じて、英検準1級~1級のレベル。私が受験生の頃は、400語を20分で読むことが一つの目安になっていましたが、やはり現在は1000語を20分で処理する英語力が必要です。

18年前の高校3年生の時は、全く歯が立たずに打ちのめされました。受験を終えた夜、宿泊していた新宿のビジネスホテルの近くで、悔しさの余り天を仰ぎ「もっと一生懸命勉強していれば、この空も違う気持ちで見ることができたのに・・・」と妙に詩的な気分に浸ったことが思い出されます。その直後「にいちゃん、どうした~」と路上生活者に声をかけられる位の始末でした。

しかし、18年後の今は、冷静に問題分析をしているわけですから、人生って不思議なものです。
コメント
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