英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

指導者としての後悔

2008年02月29日 | 指導現場にて
私は自作のプリントを使って、授業をしています。このプリントは私の英語学習歴25年以上の経験と叡知をつぎ込んで作ったものです。その枚数は、長文・文法あわせて100枚以上になります。

授業で解説をした後、生徒にはそのプリントの徹底復習、つまり一つ一つの単語の意味や発音にまでこだわって暗記するように指導しています。

先日のエントリでも述べましたように、この復習が徹底されると自ずといい結果が出ます。
暗記するには、論理的な理解が必要です。その論理的な解説を行うのが私の仕事です。しかし、理解したものを暗記するのは生徒の仕事です。私が代わってあげることは当然できません。

授業でプリントをやるだけで満足してしまい、徹底暗記が伴わないと、一向に成績は伸びません。中には「家でやるプリントを下さい」とお門違いなことを言ってくる生徒すらいます。もちろん、私はその都度指導しています

しかし、その度に説諭しても、継続して暗記に取り組めない生徒はいます。つまり、“覚える”という辛くて単調な作業から逃げだし、楽な道に逃げているのです。この姿勢を改めない限り、満足のいく結果が出ないのは自明の理なのですが・・・。

このような生徒の姿勢を正しきれないところに、私の指導者として後悔が残ります。徹底復習をしていれば違う結果が出ていたのに・・・。第1志望に受かっているはずなのに・・・。

人生において、逃げの姿勢はいつまでも通用しません。辛いことを乗り越えてこそ、そこに満足感を見出せ、さらなる向上心が生まれると考えます。

これから先の人生で同じ失敗をしてもらいたくない。そんな思いを込め、甘んじて他大学に行く決意をしたある高3生(○○君)に、以下のようなメールを送りました。
「大学受験とは、その結果に対して自分で責任をとらなければならない大人社会の縮図である」と、諸君には事あるごとに言ってきた。だから、○○が出した結論を尊重するし、それについては何も言わない。

ただ、人生を少しだけ多く経験している者として、言わせてほしい。
今回の結果を見る限り、油断があったとしか言えない。例えA判定が出ていても不合格となる現実。人生に“絶対”はないのです。

だからこそ、自分の人生や生き方について、もっと貪欲になってほしい。「これでいいや」「このぐらいで充分だ」という慢心があるからこそ、油断は生まれるのです。○○の能力は、この程度のものではありません。自分の人生を豊かに出来るのは、自分以外にはいません。「上へ、もっと上へ」という向上心を持ち続けるだけで、いくらでも人生は豊かになるのです。

そして、同じ過ちを繰り返さないこと。失敗から学ばなければ、人間としての存在価値は見いだせません。これからの大学生活に対する意気込みは分かりました。是非とも、この大学入試での反省を生かして今後の大学生活を送ってください。その時に初めて、○○の大学受験は成功したと言えるでしょう。

悩みや相談があったら、いつでも顔を出してください。「高校を卒業したら終わり」というようなドライな考えを持つ人間はこの塾にはいません。ドアは、いつでも諸君に開かれています。
私も、同じ後悔を繰り返したくはありません。受験生となった現高校2年生に対し、今まで以上に熱い気持ちをもってぶつかっていきます。
コメント (2)
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