英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
〒396-0023 長野県伊那市山寺305-16

あれから10年

2008年02月16日 | 実用英語
10年前のある日、当時勤めていた銀行の支店長に突然呼び出され、人事部からの異動命令を見せられました。そこには、「オリンピック臨時店舗への勤務を命ずる」と書かれていました。

私が勤めていた銀行は、オリンピック会場で外貨両替業務を行う臨時店舗をいくつか出すことになっていたのです。

私の英語力が人事部に認められ、メディア村の臨時店舗で働けることになったのです。

しかし、当時の私の英語力はTOEIC760点(L:385点、R:375点)。現在の英語力がある自分からみると、何とも頼りない点数です。人事部はかなり思い切った決断をされたのではないかと思います。しかし、実際問題として、地方銀行員で英語の勉強を続けている絶対人数が少ないということかも知れません。

「英語を使って仕事ができる!」という喜びで、二つ返事でその出向を引き受けました。そして、このオリンピックに伴う臨時店舗での体験が、私の人生のターニングポイントになったのです。

世界中が注目するオリンピックの雰囲気の中で、しかもその情報発信の中心であるメディア村での勤務は夢の中にいるようでした。先ほどテレビ中継に映っていた人が、いま自分の目の前にいて、その人たちと英語でコミュニケーションを取っている自分。TOEICや英検のための勉強が中心であったにも拘らず、いざ外国人を目の前にしても自然と英語が口をついてでてくる自分に感動を覚えました。

世界中の方々からいただいたピンバッジは一生の宝物です
その時から、自分の中に「英語に関わる仕事をし、英語で生きていきたい」という強い気持ちが芽生え始めたのです。そして、このオリンピック以後、それまで以上に英語の勉強に力が入りました。

人生の転機となったオリンピックと、チャンスを与えてくれた人事部には、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。なぜなら、4年後のソルトレークシティオリンピックの開会式は、シアトルのホームステイ先でホストマザーと見ていたのですから。

あれから10年。今日が36歳の誕生日である私は、英語で飯を食っています。
コメント (17)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする