英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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変わりたい気持ちと感謝の気持ち

2010年11月27日 | 指導現場にて
ある高3生が、テスト時間中に寝入っていました。

大学受験生にもかかわらず、この時期に危機感ゼロの状態。普段担当している生徒ではないので、顔を合わせる機会はめったにありませんが、たまに会うと雑談を交わす間柄。以前会ったときと同じように、勉強に対する向上心は上がらず、高い目標だけが宙に浮いている状態。

自分の人生を変えるための大学入試。
夢へ向かうための大学入試。

だのに何故、こんなにも緊張感がなく危機感がないのか。

彼と二人きりになった教室で説諭しました。
今、一生懸命にならなければ、大学に行っても社会人になっても、一生懸命になれるわけがない。

自分を信じて努力することで道は開かれる。

周囲の人、特に親に感謝する気持ちを持てれば、頑張ろうという気持ちが持てるはずだ。
彼と話していて、自分の口から出てきている言葉が、斎藤一人さんのおっしゃっていることと同じだと気づいたのは、程なくしてからのこと。


私自身の大学受験時代を振り返れば、高校2・3年の夏休みには、東京の予備校の夏期講習に毎年2週間申し込みするも、出席率が悪く、ゲーセンや自習室に閉じこもっていました。

3年の時に全国模試を32回受験。ほぼ毎週末模試を受けて、費用も相当なもの。しかし、受験して満足してしまい、ろくに復習すらしない。

こんなことでは、浪人して当たり前でした。あの時、少しでも親に感謝する気持ちを持てていれば・・・。

自営業の両親が休みもなく朝早くから夜遅くまで働いてくれたからこそ、夏期講習や模試の費用が払えたのです。当時はそんなことを微塵も考えませんでした。あたかも、お金は当然のようにあるものと思いこんで。

今、年老いた両親を見、そして私自身が人の親になって初めて、親の偉大さに気づかされます。

昨夜11:00過ぎ、仕事を終え自宅に向けて車を走らせていると、目の前に見慣れたトラックが走っていました。慌てて車を止めて携帯を取りだし電話すると、前方のトラックもハザードを点滅させながら停車。電話の先には、聞き慣れた方言混じりの父の声。

「やえー、10:00すぎに現場で生コンをうったもんでなぇー。様子を見に来たところよ。そりゃー大変よ」

全然大変そうではなく、むしろ嬉しそうな声。

この仕事好きの父のおかげで、私は今まで生きてこられたのだ。

今、自信を持って両親に伝えることができる。「ありがとう」と。


さて、先ほどの彼は、次の時間は見違えるほど集中して、テスト問題と対峙していました。

人は変われる。本人、そしてその人を取り囲む周囲の人が変われると信じないから、人は変われない。

人生をプラスに変えさせる。そんな指導者でありたい。


コメント
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