英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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読み物として楽しむ『英標』

2013年06月12日 | 英語勉強法
早速、『英標』にとりかかりました。

10題ほどやりましたが、率直な感想は「ストレスなく読める」です。しかしそれは、高校時代の私がやっていたら間違いなく投げ出し、挫折していただろうと言うことを意味します。

初版が戦前の1933年です。ということは、共通一次試験が導入されるより以前の、国公立大学が各大学の個別試験のみで合否を決定していた時代を生き延びてきた参考書です。つまり『英標』には、当時の大学で出されていた類の文章が載っているのです。哲学的な文章や文学的な内容の文章が出ていて、そこは抽象名詞のオンパレード。私が大学受験生時代に『試験にでる英単語』で覚えた単語のオンパレード。同時代を生き抜いてきた『出る単』の素晴らしをも実感しました。

徹底して文法にこだわり、英文構造を正確に捉えて読むスタイルが確立されていれば、むしろ、知的好奇心をかき立てる読み物として、本著は楽しめます。

本文の文法的解説が少ないので、初学者が手を出せば間違いなく挫折します。しかし、良き指導者に指導を仰ぎながら取り組めば、間違いなく力がつく一冊です。
   


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