『「教える技術」の鍛え方』を読了。
私は常々「教えるということは、生徒が能動的に勉強するようになる一手段に過ぎない」と考えていますが、著者の樋口先生は、それを「教えるということは、一言で言えば、教える側の押し付けによって学ぶ側の独立を促すという矛盾した行為」と、的確に述べられています。
個別指導だけでなく、クラスなどで大人数に教える心構えも記されているので、大変参考になります。教育現場だけではなく、後輩や新人に仕事を教えたり、家庭で親が子に勉強を教えることも想定して書かれていますので、あらゆる人に読んでいただきたい珠玉の一冊です。
ここに書かれていることは基本です。この基本となる“キャンバス”に自分自身の色でいかに絵を描いていくか。それが指導者の技量であり、指導の難しさと面白さでもあると思います。
活字中毒の日々が続きます。自分の意に任せて本屋を物色していたところ、たまたま手にしたのが本著。「すばらしい本だな!」が読後の感想。私は教育現場で教えるようになって10年ですが、その間に現場で培った指導法のすべてが網羅されており、しかも体系的にまとまっています。書名のとおり、指導者のための指導書なので、分かりやすさは類著の中で群を抜いています。
私は常々「教えるということは、生徒が能動的に勉強するようになる一手段に過ぎない」と考えていますが、著者の樋口先生は、それを「教えるということは、一言で言えば、教える側の押し付けによって学ぶ側の独立を促すという矛盾した行為」と、的確に述べられています。
個別指導だけでなく、クラスなどで大人数に教える心構えも記されているので、大変参考になります。教育現場だけではなく、後輩や新人に仕事を教えたり、家庭で親が子に勉強を教えることも想定して書かれていますので、あらゆる人に読んでいただきたい珠玉の一冊です。
ここに書かれていることは基本です。この基本となる“キャンバス”に自分自身の色でいかに絵を描いていくか。それが指導者の技量であり、指導の難しさと面白さでもあると思います。